2001年11月15日に第1号のメルマガを発行して以来、2002年11月 14日に第160号が記念すべき1周年号だと気付きませんでした。 |
1年365日で160号だから2.28日に1回は発行したことになります。
まぁ出張と土日祭日はお休みなので、よく書いたなと、自分でも
関心しているんですが。
一年間メルマガをやってみて思うのは、自分の考えが整理できて
きたなと感じる事と、説教の回数が減ったんじゃないかって事。
メルマガで意見を・自分を表現出来てるって事ですね。
これからも出来る限り自分らしさと感じた事を、アウトプットし
ていきたいなと初心を思い出しました。
これからもどうぞお付き合い下さい。
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■エンパワーメントエンジン
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自信って燃料みたいなもんだなぁと思う。
まるで「自信」は石炭のようなもんで、石炭が蒸気機関車を走ら
せるために燃やすように、自信は情熱の炎を燃やすために消費さ
れてるんじゃないかな。
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例えば、自信に満ち溢れた、百戦錬磨のトップ営業マンが、ある
日を境に、燃料が消費されていき、ある一定以下に達してしまう
と、マインドも下がるだけ下がって立ち上がることさえ出来なく
なる様はまさに燃料切れですよね。
ちなみにいくら大きな自信でも、なくなる時は、カンタンに根こ
そぎぜーんぶ吹っ飛んじゃったりね(笑)。
三年くらい経って原因を思い出すと、信じられないほど些細な事
で、いったい何で、そうなったのかさえ理解不能な経験はないで
すか?
原因の大きい小さいは、その人が決めることで、他人の私には理
解できませんが、話を聞くと、ひとつの事が原因というよりは、
小さな事が有機的に合体して得体の知れないドデカイ問題になっ
ちゃってる事が多いんですよね。
でも小さい事は小さい内に整理していけば貯まらないんじゃない
の「そんなに貯め込むなよ」なんて言うのは簡単だけど、現在悩
んでいる人には、その時点では、効果は全くありません。
そういえば、武富士時代の上司で中村さんという人が、
「人間は頭が悪いので、1つか2つの事以上は同時に悩めない」
と言った事を思い出します。
人は、たくさんの小さな事に悩んでるようで、実は1つの根本的
な問題を完全に解消すれば、たくさんの小さな問題は、自然に
消滅するというのです。
さらに、誰でも根本的な問題が理由だと心ではわかっているのに
わからないフリをして日常生活では「わからない・わかりたくな
い」を念仏のように繰り返してしまいがちです。
つまり根本的問題=「すべて自分の弱い心がそうさせている。」
または難しく言うと「外的な問題は関係なく内面の問題である」
と知ってしまうと、もう他人や物や環境などの外的要因を理由に
出来なくなっていまいます。
つまり「言い訳」が出来なくなるのです。
プラス思考になるための言い訳であれば問題ありませんが。
自分で決意するというのは、とても勇気がいる事です。
他人にやらされてる意識と自分が主体性を発揮するのとでは全く
行動に差が出てきます。
そんなことは、誰しも理解している事なのです。
だからこそ
「悩んでいるフリをしたい」のではないでしょうか?
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話を自信に戻します。
自信というのは実は相対的な評価と関係はありません。
確かに、他人と比較して相対的な評価が数字で示されると自信に
なりやすいのですが、比較対照という観点と自信を同一の次元で
理解していると、喪失のきっかけも全く同じ理屈でおこります。
学校の成績のようなもんですね。
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この小話を読んでみてください。
WEBデザイナーのA君とB君がいます。
デザインの理論・センス・経験・処理時間をどう比べてみても、
A君の方がB君より優秀だとします。
でも評価の低いB君は、底抜けに明るく、自分が天才だと思って
います。それに比べて、家庭環境が厳格だったA君は、自分は凡
人だと思っています。
A君と関係する人は、ことある度に「よく出来てるね」と声を掛
けます。しかしA君は、「いえいえ大した事はないです」を繰り
返します。せっかくの言葉を100%受け取る事が出来ません。
B君に対しては「もっとココはこうしてみたら」なんて手厳しい
意見が多いにも関わらず本気で「なぜ俺のセンスが理解でできな
いのだ」と考えています。たまに褒められると大人気なく本気で
「やっぱり俺は天才だ」と感じます。
ある日、A君は、大手の広告代理店から、行政絡みの規模の大き
な仕事を依頼されます。しかし自信の無いA君は、全ての説明を
聞き終えると、1日ゆっくり考えぬいた後、納期の短さを理由に
断ってしまいます。
仕方なく広告代理店は、B君のところに説明に行きます。
すると自信満々のB君は要点を5分聞いたところで、立ち上がると
「これは僕しか出来ない・僕の仕事だ」と言い切ります。
広告代理店の営業も実は、気が弱くなっていたので頼もしく感じ
B君に全てをお願いすることになりました。
B君は根拠の無い自信を基に、主体性を発揮し、プロジェクトリ
ーダーとして持ち前の明るさを武器にやり遂げました。
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つまりA君のように、自己評価が低いと自信が育たない。
B君は極端だとしても、他人からの評価が低くても自信とは関係
無い事がわかります。
自分の都合で他人の評価を選び、自信を満タンにする方法を知っ
ているわけです。
つまり自信と評価は相関関係があるようで無いのです。
自信を供給するには、
心のラジオについているアンテナが折れていないかを確認し、
ノイズが入らないように方向をあわせ、チューニングをあなたが
受信したいチャンネルにセットしなければいけないのです。
わざわざネガティブなチャンネルにあわせる意味はありません。
自分にとって意味のあるチャンネルにあわせましょう。
あなたの夢・行動を無意味に妨げるエネルギーには近寄らない事
です。気持ちがネガティブな時ほど近寄りがちですから気をつけ
ましょう。地獄で仏の偽者に出会うような感じでしょうか?
とにかく自信は消費されますから補給する機能を自分の中に持つ必要があるのです。
これをエンパワーメントエンジンとボクは呼んでいます。
自分が元気だからこそ、周りの人間に良いエネルギーを伝播しま
す。するとそのエネルギーを得た相手が、今度はあなたにエネル
ギーをフィードバックしてくれます。
この 自分>相手>自分 という循環が大切です。
例えば、悩んでいるの相談を受けますよね、あなたが誠心誠意
相手の気持ちを大切に、相手の主体的解決を応援するという立場
で時間を気にせず付き合った結果、相手が問題を解決することが
出来たとします。すると人間は必ず恩返しをしてくれるのです。
よく部下の相手をしていると疲れると聞きますが、これはこの
循環が上手に機能していない証拠なのです。
コツといえば、笑顔で気持ちよく接する事でしょうか?
そういう気持ちの良い人・元気のある人・運のいい人・仕事が順
調な人と一緒にいると、癒された経験ありますよね。
あの感じです。
自分の燃料計を確認して、燃料切れになる前に補給を忘れずに。