253-アルファベット3文字

 

 みなさんはERPとは何ですか?と質問されて答えることがで
きますか?


ERPとは、企業資源計画の英語エンタープライズリソース
プランニング(Enterprise Resource Planning)の頭文字を並べ
たものですが、そうまで言われても何がなにやらわかりません。 

 

 もう少し説明しますと、経営資源である人・物・金・情報等を
有効活用するために統合して計画・管理することで、経営の効率
化を一段と推し進めるための手法や概念を意味しています。

 うーんまだわかりませんね。

 統合的にというのがポイントですが、経営資源をそれぞれの
部門間の壁をこえて全体最適を実現させるために、購買活動や
生産管理・販売管理・財務会計・人事管理・物流管理などの活動
を有機的に結合するというわけです。

 ぶつ切りだった情報を整理統合して澱みを正すわけですね。 

 あたりまえのような感じがしますが・・・なかなか組織が大き
いと難しいのです。

 いままでの基幹システムは、必要に応じてそれぞれの部門や
業務のプロセスごとに効率化や最適化を実現していましたが、
それでは、全社的な最適化を図ろうとしても、データ統合やイン
ターフェースがバラバラなのが実情でした。

 そこで、全体最適を考えたシステムが求められたわけですね。

 ERPパッケージは、国内外のベンダーが開発した30以上の製品
が、すでに市場に提供されています。代表的な製品には、SAP社
のR/3、ピープルソフト社のPeopleSoft、オラクルのOracleApplic
ationsなどがあります。

 もともとERPパッケージは生産管理系パッケージから発展して
きたものや、会計システムから発展してきたものなどがあるので
それぞれのパッケージには、得意の分野や適した企業規模があり
機能も少しずつ異なっています。

まぁ共通しているのは、
 企業の主業務をリアルタイムに統合できる。 
 データや情報の一元化、共有化ができる。といったところ。

 パッケージなので、他のパッケージとの連携機能や最新のIT
動向や、デファクト機能への対応が強化されています。


■つまりは、情報の統合や共有による業務の効率化が目的。

 データベースを介して、さまざまな基幹業務を統合できれば、
業務効率の改善可能です。データを一元管理すれば、重複入力や
他部門への照会などの作業が減ります。

 とにかく情報の統合が実現すると、企業全体の統一した計数
管理や、資源の最適な配置計画、投資計画など、より高度な管理
や経営判断に情報が活かせるようになります。

 ただし、あくまで活用するのは経営者、管理者、担当者です。
ますます勉強しないといけませんね。

 パッケージを採用するメリットとして大きいのは、数多くの
他社で揉まれた、さまざまなノウハウを製品の機能を使うことで
取り込むことが可能なことです。

 パッケージの導入を機会に、作りこみをやめて業務をパッケー
ジにあわせることでかなりの業務の見直しを図れます。

(BPR:Business Process Re-engineering:業務改革)

 
  2003年09月09日   岡崎 太郎