325-失業率

 

今日のテーマは最近は、話題にならなくなった失業率です。
 

2004年5月28日発表

 完全失業率4月度(季節調整値)は「4.7%」

 前月比横ばい。

 完全失業者数は335万人と前年同月より50万人減。
 就業者数も5カ月連続で増えるなど、雇用情勢は改善傾向。

 

 改善ですよ。

 はい

 ただし25歳未満の完全失業率は10.8%と全体の2倍の水準。 
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 たしかに全国的には大型倒産もなく倒産件数も負債金額も落ち
着いてきてるし。景気はよくなってる報道でなんとなく安心して
ませんか?

 ほんとうに底打ち反転したのであれば、いいのですが・・・・


 
 ちなみに去年の失業率は5.3%。

 %ではピンときません。人数ではどうでしょうか?

 完全失業者は350万人以上。


 ちょっと恐ろしい数字です。
 
 350万人と言えば、ちょうど横浜市の人口と同じだけの人間が
失業しているんです。


 なんとも

 しかし改善はしています。去年から50万人が仕事にありついた
のですから間違いはありません。


 考えるに、「すべては相対」

 その問題を、どの地点から見たのか?何と比較したのかです。

 これから上がるのか下がるのか、どっちに感じるかであり。

実はこの「なんとなくよかったね」的「フィーリング」ってあん
まりアテになりません。


16年前。

 この年、昭和63年の失業率は2.5%

 当時、新聞では、やっとチラホラ、終身雇用そろそろ終焉なん
て話題が出始めたころで、まだまだ社会の感覚というのは、口で
は終身雇用なんてと言いながら、実はまだまだ対岸の火事程度

 なにせ終身雇用の代名詞とまで言われた松下電気が初のリスト
ラに着手したのは2001年の8月ですから13年も経過した後
の話です。

 そして16年で失業者は倍に増えたわけです。

そして4年まえ平成12年05月08日に発表されたニュースでは

「3月の完全失業率は4.9%と2か月連続で過去最悪水準となり」

さらに2年後、平成14年は5.3%と紙上最悪の失業率に行き着い
たのです。


 つまり去年を基準に考えれば下がったかもしれないけれど、
16年前と比べれば、充分まだまだ最悪最低の失業率なわけです。

 このように、どの地点から考えるのかで見方が変わります。

 大局観を持つことが肝心ですね。

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オカザキ・マガジンおこぼれ話 by ガーリー井手
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こんにちは、itm事務局の井手です。
前号(324号)にて、出生率をとりあげさせていただきました。

前号より

  しかし東京都では0.9987人と初めて1を割り込んだと聞けば大
 騒ぎまでいかずとも事件な感じはする。1を割り込むというのは
 確実に人口が減少するという事ですものね。


すかさず、読者さまから

 対女性と出生率ではなく 夫婦(2人)で1.29%・・・
 人口をそのままキープするには 2.3%必要とか・・・
 だから ドンドン人口は減し 超高齢化に・・・との事でした。

つまり、男性は子供を産むことができませんから
夫婦1組から、女性が二人出産しないと人口が維持できないと
いうことなのですね。

沢山の読者さまのご指摘ありがとうございます。

売るためのマーケティングと、言つつ
ネタ的に、こりゃマーケティング!??ということもありますが
今回のように読者さまの温かいメール数々ありがとうございます。

これからも、末永いお付き合いいただけるよう

旬なネタ・斬新な切り口で

お届けしていきます。


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  2004年06月23日   岡崎 太郎