349-中古家具

 

 自転車を買ったものも、雨や出張なんかで今日がまだ3回目
の出動なのだ。

 
家から事務所まで渋滞さえなければ車だと10分の距離なのだ
が、これが自転車だと約30分。だけど時間は気にならない。

 

 今は、暑くなく寒くなく。最高の季節なのですから。

 さらに目線が街に近いので、つい見落とすような看板にキャッ
チされてしまう。しかも駐車スペースを考えなくていいもんだか
らフットワークがめちゃ軽く「ちょいと寄っていこう!」なんて
行動が広がる。

 こんなハプニングが楽しいもんで。自家用車では味わえない機
会の出現にあらためて関心する。

 そんな本日。見つけたお店が、ヨーロッパの中古家具(ジャン
ク品)を扱うお店と日本の中古家具を扱うお店。

 手書きの看板につられて横道に入って10メートル右。

 たぶん元牛乳屋さんか豆腐屋さんか築40年近いお店を適当に
改装した昭和臭さと骨董屋の持つ胡散臭さが雑じった店舗。

 経営が違う2件だが、どちらも1970年から80年代程度の
チェアーやテーブルにタンスに冷蔵庫にバイクや看板といった商
品ラインナップ。

 どうにも、ただ古いガラクタに見える商品達。

 ヨーロッパの方は、年に4回程度、約10日掛けて仕入れにい
くらしく、なかなかレアなモノがあるようだ。

 しかしこの商品がいいと思うかどうかは随分とセンスが要求さ
れるのだろう。まだフランスの中古家具の方はまぁヨーロッパと
いう訳でまぁ理解できるのだが、日本のこの時代の家具って、た
とえば古い旅館の和室奥にある合皮製の応接セットですぜ。

 はっきりいって安っぽい。インテリアの使いようでは輝くのだ
ろうが・・・

 とにかく、その時代のデザインと時代を経たヘタリ具合を楽し
むのだろうけれど。しかもなんのリペアもなしの現状渡し。当然
錆だらけで塗装も剥げまくり。ほんとジャンクなのだ。

 それが値札を見ると38000円。

「えっ」度肝を抜かれ思わず「高いっすね!」と反応すると、
「いえ、格安ですよ」とお姉さん。

 錆だらけのホーロー製のフランステーブルでこの価格だ。

 聞けば、お客さんは新装するバーや小物雑貨屋に美容室などの
室内調度品として買っていくケースが多いらしく点数も多く値も
張るそうでしっかり商売になっているらしい。

 繰り返しになるが、昭和の町並み再現的なハリボテではなく本
物を使うことで、そのイブシ銀なパワーで空間を演出してしまう
必須アイテムなのだろう。

 ここで気がついたポイントは、古いものを少しだけ手を入れた
だけで、そのまま使う事。

 違う製品へ再生したり新品ぽくペイントする事とは違うのだ。

 再生紙を考えればわかるように、古いモノを再生するなら新し
いものを買ったほうが安くて早くて安心だ。

 しかしそれではあたりまえ過ぎて面白くない。

 その古さそのままに味を見出し、その味の価値を生活に取り入
れ楽しむ余裕をもつことの理解が必要なのだ。

 そうすればリファイン費がまるまる削れてコストダウンになる
わけで。どうしてもリファインしたけりゃ自分でお好きにどうぞ
なのだから、お客さん側には想像力を要求することになる。

 そんなマイナーターゲット層に向かった情報発信の芽。
僕は、ますます今後を期待したい。

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10月9日(土)に、東京で出張講演をします。

主催は、起業サポーターズ倶楽部さん

今回は、岡崎太郎が
儲かる事業づくりに欠かせない『3つのキモ』をお話します。

3つのキモとは

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究極のリピート顧客作りといえば、通販の業界では、定期販売や
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定期的にお客さまが、購入してくれることは、とても素晴らしい
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では、通販以外の業界においてこの定期的な購入を導入すること
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<< セミナー開催要綱 >>

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◆時 間:セミナー 14:00~16:00
    (交流会  17:00~ 希望者のみ)
    
◆会 場:エステック情報ビル(新宿西口 徒歩5分) 21階 会議室A
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◆お申込み・詳細は

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  2004年10月06日   岡崎 太郎