120-お盆休みに本(神との対話)読みました

ニールドナルドウォルッシュ著の「神との対話」三部作なんだけ
ど372p440p587p計1399pの大作!

なかなか集中して読む機会が作れなくて・・・今回やっと時間が
とれて完読出来ました。

なんといっても本の題名が「神との対話」で大袈裟なんですが・
書かれてる事は、まさに原理原則!


日本語訳が良く出来てて、読み易い。

世の中の矛盾が神様の視点でよく観察されていて、いちいち「な
るほど」と唸る秀作です。

ビジネス・マーケティング関連の本に飽きたら・・・お口直しに
いかがでしょうか?


ちなみにこの本、人に勧めるとだいたい薦められた方の反応は、
「胡散臭い」「宗教関連なんでしょ?」とか「うわぁ精神世界?
」なんて後ろ向きなご意見が多いんですね、

そういう僕もこの本知ってるには知ってたんだけど・・・・
同意見でなんか手が出ない本だったんです(笑)。

最近、尊敬している友人の「信国さん」からの勧めで、やっと読
み始めたのね・・・彼の薦めかたが押し付けがましくなくて・・
彼がどう感じたか知りたくなって、読みたくなったのね。

それで読むにあたって・・・・・・・・・
             こんなこと考えてて・・・・

この間のメルマガ「ヒアリング」の時にも書いたけれど・・・

自分自身も「言葉自体」に反応してしまっているんですね、
言葉っていうか「単語」かな?

例えば「神」「宇宙」「念」って言葉・単語を見ると・・・

それだけで
「おいおいまたかよ怪しいよ、俺には関係ないよ」
みたいな、悪い反応をしちゃう・・・。

「サムシンググレート」なんて言われると・・・・
もう「ノーサンキュー」てな感じに仰け反っちゃう・・・・


しかしそれは、いままでの僕の価値観で自動的に判断して、
安易に答えを出してるだけですよね。


よくいる「許容範囲のない安い人間」。


言葉ってそもそもただの記号だから、自分の言葉に置き換えれば
以外にスムーズに受け取れたりしちゃうもんなのに・・・・・
この置き換え作業をしてみようかなまで行き着く前に排除しがち
なんですよね・・・・。

またそれ以外にも

新しい考え方・価値観を自分に取り込むって「とにかく面倒」で
しょ。変化を望んでるくせに実際の変化は大変面倒だと理解して
るから・・・いきなり排除に働く。

それに考えを改めると、今までの自分の行動をめちゃめちゃ反省
しなきゃいけなくなったりして・・・痛みを伴うもんだしね。

まぁ間違ってるとか、事の善悪は相対的な結果だから、根本的に
は「いい」「悪い」は無いと思うんですが、本来僕の目的・目標
としてる自分像から「どうありたい」かを考えると、そんな反応
はしたくないんです。


つまり言葉とはある側面をある価値観・文化でたまたま切り取っ
た不完全な物ですから、その奥にある本来の意図を感じる事が
大切でしょ・・・・ニュアンスとか・・・。


なので、この本を読む上で、僕の判断は横に置き去りにしつつ
なるべく「素」で呼んでみようと思ったんです。


すると第1章に
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あなたがたは、自分が理解したことだけを正しいと思っている。

なぜなら、あなたがたにとって「正しい」というのは、自分が同
意したことをさす言葉だから。

したがって、自分が理解できないことは、
はじめのうちは「間違っている」と感じる。

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いきなり「そうなんだよ」「スイマセン」と思っちゃいまして・


ほかにも、こんな風に書かれています。

■以下抜粋------------------------------------------------

「正しい」とか「間違っている」ということは存在しない

ものごとはすべてはあるがままである。
「正しい」、「間違っている」というのは、ものごとの本質では
なく、個人の主観的な判断だ。

 補足-----------------------------------------------------

「そうなんだよね」これは最近ほんとそうだと思うんだよね・・

なにが悪でなにが正しいのか?

10年、時間が過ぎてやっと判断できる事もあるじゃない・・・
ある意味、葬式挙げるときまで判断できないかもしれないじゃな
い。

終わってみて、トータルとしてどうか?

僕はそんな風に考えていたけれど、

この本はそんなレベルよりさらに

究極な例として、猟奇殺人や戦争はどうなる?じゃあ
「防衛のための殺人は?」「多年度にわたる喫煙は?」
みたいな事まで細かく書かれているので、

逃げてない本だなと変なところに関心しちゃいました。

だって物議を起こしやすいテーマでしょ・・・

■以下抜粋-------------------------------------------------

「求めるものは与えられる」

 補足-----------------------------------------------------

有名なキリストの一言ですが
ちなみに
「お金がほしいと常日頃から・・・・物心ついた時からずーと思
ってますよ・・・お金がほしい」と・・・・

「でも手に入らないじゃないか?」俺は求めてるぞ

          なんて聞こえてきそうですが・・・・・

こんな風に書いてあります。

■以下抜粋-------------------------------------------------
神は我々が求める前から与えようとしている。
それでは、欲しいものが手に入らないのはなぜか、
「欲しい」と思えば「欲しい状況」が与えられるからだ。

 補足-----------------------------------------------------

わかりますか?

求める時の方法が間違ってると言ってるんですね。
神がいることが前提ですが、その神に向かって
(神で気に入らなければ他の何かに置き換えてみて・・・)

「私はお金がほしい」と求めると、

まさに「お金ほしいと思っている瞬間」が創造されてる訳です。


つまり神様が「お金がほしい状態」を求めてると勘違しちゃうか
ら間違いにくいように・・・・・・・・・・・・・・・・*注1

「今お金が入ってきている」とかまだ入ってきては無いんだけど
、入ってきているとして、願う事が大切なんですね。

するとどうなるかと言うと、お金が入ってきた訳ですから・・・

まず感謝してしまいます。

ごく自然にあたりまえに・・・・

    「ありがとう」ってな具合になるでしょ。

なので「私はお金持ちになりました、ありがとうございました」
となるんですね。
(ちなみに神は別にありがとうといわれたからいつもより余計に
なんてことは無いんでしょうが(笑)求める側の精神状態がいい感
じになるんでしょうね)

つまり推測ですが「完了形」+「感謝」で意識することが
ポイントと思われます。


■注1
しかし、そもそも神は絶対で全能なんですから、そんな勘違いは
しない、はずなんだよね・・・・意地悪としか考えられない?

まぁ神が意地悪といってもはじまりませんが・・・・

ということは、求めてる自分を、よくよく考えてみると、
そこまでお金がほしいなんて思ってないということかも知れない
(笑)ちなみに目標に挑戦している今この瞬間が好きって事は、
まぁ理解できることでしょ。

■以下抜粋-------------------------------------------------

神が望むことはあなたが望むことだ

神は人に何かを強制したりはしない。
「せよ」、「してはならない」ということなどは一切ない。

神のために何かをする必要はない。

あなたが何かをしないからといって神があなたを愛さなくなるこ
とはない。神はただ我々が自分自身を体験して欲しいと望んでい
るだけだ。


 補足-----------------------------------------------------

奥の深い話です・・・・・・

僕もなにか行動するときに、「せねばならない」と感じるときが
ありますが・・・いったい誰のため?

結局「せねばならない」ではなかなか力が出ないですよね・・。
やっぱり「やりたい事」と真に思って「やんなきゃ!」


また人間関係についてもこんな風にかかれてます。

■以下抜粋-------------------------------------------------

人間関係が失敗し、変化してしまうのは、最初にその関係を結ん
だ理由では関係を続けられなくなったときだ。

もちろん、真の意味で失敗した関係というのは「ありえない」。

ただ、人間的に見て、

「望んだとおりにならない」という意味での「失敗」が
あるだけである。


■人間関係の目的は、

自分自身のどの部分を「明らか」にしたいかを決定することで
あり、「他者に何かを期待する」ことではない。

期待は他者に本当の自分らしくない行動を強い、他者はついには
それに応えられなくなり、関係は終わる。


■人間関係の試練は、

相手が自分の思いにどれだけ応えられるかでも、
自分が相手の思いにどれだけ応えられるかでもなく、

自分が自分の思いにどれだけ応えられるかである。

他者の価値を見抜くためには、
まず自分に価値を見出さなければならない。 

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■読み終わった感想。


まぁ凄い本です。

なんとも迫力のある力強い文章ですよね。
たとえ話が上手で、言葉の選び方も、文章の組み立ても素晴らし
くて感激しました。

皆様にもお勧めします。ぜひ読んでみてください。
 

  2002年08月16日   岡崎 太郎