137-シンクロニシティー

皆さんはシンクロニシティーと言う言葉をしっているだろうか?

「シンクロニシティ」とはスイスの心理学者ユング(1875年~196
1年)がつくった言葉で、直訳すると共時性原理「意味のある偶
然の一致」です。

ユングが、この世界に溢れる意味のある偶然に注目して論文を
発表したことから使われ始めました。


あらゆる出来事って途方もない偶然の重なりだと思いませんか?

例を挙げだしたら切りがありません。
それも偶然の一致と言ってしまえばそうなんですが・・・・。

例えば、

僕がまだ武富士の千葉にある西船橋支店で働いていた19歳の時、
集金の途中、一時間に一本しか電車が無いほど田舎のとあるJR
の駅でベンチに座って電車を待ってたとき、

十分程待ったところに、ホームへ電車が入ってきて、
「よし乗ろう」と
ベンチを立ち上がったとき、僕の後ろ向かいに座っていた男性が
、「あっ」って、

なんと高校一年の時同じクラスだった友達。だったんです。

彼も僕もこの駅を使うのは今日がはじめて・・・・
彼が千葉にいることも知らないし・・・・・・・・

結局彼は次の駅で降りてしまって、それから連絡もないんだけど

さらに・・もう名前も忘れちゃったけど・・・・

こんな、偶然「ばったり」っていうのは、よくあることだけど、

自分の家から距離が遠いい所で起これば起こるほど、ありえない
話になるわけですよね。

それに出会った彼の行動範囲の円と僕の行動範囲の円が大きけれ
ば大きいほど、数学的には出会う確率はもう天文学的な数字にな
っちゃうわけですよね。

例えば、同じ高校に通っていて、通学路でばったり会ったからっ
て誰もびっくりしませんよね。

お互い福岡に住んでる知人が、函館のスナックでばったり会えば
びっくりしちゃいますよね。

会うはずの無いシチュエーションであればあるほど、驚きますよ
ね・・・・海外とかね。

確立から言えば「出会うって事は時間も同調してる訳だから」
時間・場所・人間がピッタリ合うなんて奇跡みたいなもんです。

でも意味があんのかな?


ユングの仮説は、

「意味のある偶然の一致」がこの世にあるなら、きっと世の中は
「世の中のもの全ては 繋がっていて 互いに連動している」のだ
と言っているわけです。

そう仮説を立てないと、確率では考えられない「偶然の一致」
は説明ができないと。

何の理由も原因もなければ、起こりようがないはずだからです。

ただの偶然に意味をつけるのも人間だと思いますが・・・

ユングはこう続けます。
「この繋がりは目に見えるものだけではなく、普段は意識の底に
沈んでいて、人間・動物・植物・鉱物から、この世の全てを繋げ
ているのです。」

つまり
世の中で何かが動けば、他のものは影響を受けて動く、といった
感じでしょうか?互いに影響しあい、互いに完全に連動して動い
ているんでしょうか?

ユングが、哲学者ライプニッツに大きな影響を受けた言葉です。

「全ての人々が宇宙の中で起きる全てのことがらに反応する。
そのため、全てが見える人は、それぞれの中に、いたる所で起き
ている事、そして、起きた事や起きるであろう事さえ読み取る」

「悟りの境地」や「超能力」とはこういう事かもしれません。

またユングの説では、人の心の構造は4段階に分かれていて・・

1番上が「表面上の意識」つまり普段の意識の状態。
そして、2番目が、「個人的無意識」。人が眠っている時の夢な
どの状態。

3番目は殆どの人が意識することはない「集合的無意識」。
ここで全てのものと意識が繋がっている部分。

そして、その奥の4番目は、もはや心とは呼べない世界。

それは自然そのものの領域で、人間を超えて、世界のあるあらゆ
るものが繋がっている場所だそうです。

この状態を完全にコントロールできるようになれば、マトリック
スのようなことが出来るようになるんでしょうね。

怪しい領域に踏み込んじゃいますが・・・
心で念じたことが、実際の物・事を引き寄せてくるというのは、
こういうメカニズムなんですね。つまり「心」と「物質」は繋が
っているとなります。


ちなみにユングは3つにシンクロニシティーを分類しています。

1、何かを考えたり、思ったりしているのと同時に、
  同じ場所で関係がある事が起きる。

2、何かを考えたり、思ったりしているのと
  同時に離れた場所で、関係がある事が起きる。

3、何かを考えたり、思ったりしたことと、
  関係のある事が、未来に起きる。

ユングは心理学者ですから、人の心理状態と、時間と場所のみで
分類したようです。


整理するとシンクロニシティーとは
ある出来事が偶然起こったように見えるけれど、それは必ず起こ
るべき事であったというような場合を言うわけですね。

半信半疑の僕ですが、僕は最近シンクロニシティーを体感しまし
た。それは先週、名古屋にいった時のことです。

半年程前、ポスティングを使った販売戦略を練っていることが
あって、その裏付けと情報収集でインターネットでいろいろなHP
を見てる時、宇治川さんというコンサルタントのHPを見つけて
・・・・・

HPの大量のテキストにも内容にも驚いて、ほとんど全ページ
印刷して、蛍光マーカーで気に入った部分に線を引いて、会社の
幹部にも読ませたりするほど、おもしろい人だなって思って・・

ぜひ一度逢いたいなって思ってたんですよ。

それで、名古屋に行く事になった時、

「あっ誰かに会わなきゃ?誰だっけ・・・・」って
なにせ半年前のことだしね・・・

ブラウザのブックマークを見たんだけど、整理整頓が悪くてわか
らなくて、結局Googleで再検索したら、スグに見つけることが出
来て、「あったあった・・・えーと連絡先は・・」

メールしようと思って、メールソフトを立ち上げたら・・・

内線電話で会議の非常徴集があって・・・・・・

このままメールだしても返信が見れないなと困るなと思ったら、
電話の連絡先があったので、スグ電話したんですよ。

> 「あっはじめまして福岡のおかざきと言いますが・・・・」

「えっだれ?」

>「あのですね、博多の岡崎といいますが、HPを見てですね」

「はい?・・・・・」



沈黙



・・・・・・・・・・・もしかしてITMの岡崎たろうさん?」

> 「あれ?なんで知ってるんですか?」鳥肌!!!

どういうこと?

  「いやー12時間前にHPを見たのよ」

> 「でぇえええなんでですか?」さらに全身鳥肌。

彼の勉強会のメンバーの曲尾さんが僕のメルマガの読者(僕は
知りません)で、宇治川さんにHPを教えたそうです。 

それも三週間前?
なんだけど、宇治川さんなんとなく気になって12時間前にメール
を見て、クリックしたそうです。

そんなこんなで逢おうという事になったんだけど・・・

彼は大人気売れっ子講師で、セミナーに引っ張りだこ、
なんと来月は27本もセミナーが入っているそうで・・・・

「岡崎さん逢いたいんだけど・忙しいんですよ。いつですか?」

>「えーとですね21日か22日なんですが?」

「へええ不思議?・・・その日だけ全く予定が入ってないよ!」

>「わかりました。じゃあ一日時間空けて行きます。」

「了解、紹介者の曲尾君も呼んどくよ・・・」


曲尾悟志さんのプロフィール
http://www.brushup.co.jp/smile/purofu.htm

http://www.brushup.co.jp/
http://www.brushup.co.jp/otona/

宇治川さんのプロフィール
http://www2.odn.ne.jp/~aad71210/hybrid.htm


有限会社インタープレフ・マネジメントのHP
http://www2.odn.ne.jp/~aad71210/

宇治川さんの書かれている本。
「売れる事業」の選び方・始め方。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/449555901X
/ref%3Dsr%5Faps%5Fd%5F1%5F1/250-1271566-4553823

あんまり面白かったので、アマゾンに書評を書いちゃいました。

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メルマガが取りもつ縁。

ただの縁ではないぞ!!!

初めてあったのに、お互いがお互いのプロフィール。
この場合「岡崎物語」「宇治川物語」「曲尾物語」を読んでると
言うこともあって、まったく初めて会った気がしない。

ほんと不思議な感じ。

でも最近なんか人生が開けてきた気がするな・・・・・
 

  2002年09月30日   岡崎 太郎