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しかしなぜ、

ただの「アザラシ」に、この騒ぎなんだろう。

アザラシが見たいなら、素直に水族館に行けばいい。
そうすれば何時間も待っている必要もないじゃないか？

一昔ブームになった、動物ネタには、

「矢鴨（ヤガモ）」

「人面魚（ジンメンギョ）」

があるわけですが、これらにはまだ希少性がありますよね。

矢鴨はただの鴨では無く矢が刺さってるのに生存している特殊な
鴨なわけですから・・・・

しかしたまちゃんは、野生のアザラシかもしれませんが、
所詮ただのアゴヒゲアザラシ。

しかし意外にこの話題は息が長い、今年の８月の頭からＴＶで流
れている。


なぜ？


世間はデフレに日ハム・北朝鮮とニュースには事欠かない状態な
訳だから、アザラシなんてやってる場合じゃないはずだ。


あのつぶらな瞳が哀愁を誘っているのだろうか？

ヒントは見物人にある。

見物人があれほど増えた一つの要因は、夏休みだった。

そう考えていくと下記の仮説が成り立たないだろうか？

夏休みで暇だった。

水族館は遠いが家の近くにアザラシが出没するらしい？

ちょっと見に行ってみるか？

それから数日後。

テレビニュースで報道。

もしかしたらテレビに出れる？
という一般庶民の心理で見物人爆発。

その大量な見物人を聞きつけたマスコミ。

その報道を見て、集まる群集心理。のスパイラルなのでは？

そしてなぜアザラシなのか？

これはゴマちゃんに由来するアザラシの見た目の
「癒し・ファンシー」感ではないでしょうか？

だからラッコでもよかったかも知れません。


つまり国民は乾いているんです。

毎日毎日テレビで繰り返される、過激で悪意にみちた殺人事件や
幼児虐待・企業の不祥事や政治の混迷に、

「もういい加減にしてくれ！」

を通り越して、
　不感症なってきてるんじゃないでしょうか？


少々のことではもう驚かない。それくらい乾いてる。

牛肉の産地偽証疑惑も、もう慣れちゃいましたよね。
「どこでもやってんでしょ」
「もう驚かないよ！」
と刺激に緩慢になってるんですね。

でも実は、これって末期的に抑圧された状態だから、
北海道の西友みたいに「お金返します」なんて
穴空けちゃうと、蜂の巣を突いた騒ぎになってしまいます。


国民のモラルが低くなってるんです。


性善説100％で正義の元に判断をした、西友のレシート無き返金の
決断はたしかに勇気ある行動です。

埼玉の西友の消費者は、モラルを持って対応できてたそうですが
北海道の西友は、返金開始三日目から、実際には肉をかっていな
い人まで「わんさか」押し寄せたから敵いません。

まぁ結局、最初に輸入肉を国産なんていわなきゃこんな事にはな
ってないんですけどね。

そんな閉塞感とたまちゃんブームはリンクしているのかも知れま
せん。

ご意見感想お待ちしてます。

西友・輸入豚肉を国産と偽装販売
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/topics/2002sep/27/K20020927MKB1Z100000104.html


2002年09月30日(月) 

西友に返金求め約２００人殺到

輸入肉の偽装表示問題で、返金対象商品の販売額の3.5倍を支払
った北海道西友元町店(札幌市東区）に、臨時休業とした30日午
前も約200人が返金を求めて殺到。警察官や警備員が立ち並ぶ中
社員と押し問答になるなど現場は一時騒然となった。

午後３時半ごろには、店側の姿勢にいらだった男性２人(19)が、
警備員と小競り合いになり札幌・東署が暴行の現行犯で２人を逮
捕する騒ぎとなった。 

ちなみに返金額は、
1人で30万－40万円を請求した主婦もいて、同社は偽装期間中の
返金対象商品販売額約1400万円の3.5倍に当たる、約4900万円を
支払ったという。

西友によると、昨年9月から今年9月までの一年間、
「カナダ産豚ロース」と「米国産牛タン」を国産と偽装。
合計販売額約1400万円のうち、計約280キロ分の約94万円が
偽装品だった。

同社は一人当たりの返金額を最高3万円と想定、27日から
豚ロースなどを購入した客に返金していた。

しかし、レシートがなくても返金に応じたため、
携帯電話で連絡を取り合ったり、インターネットの掲示板に
「今日だけで130万円返金したそうだ」などと書き込まれたこと
から、若者が28日から大勢集まって返金を求め、店内は混乱した
という。

同社は28日夜、道警に通報。
29日も騒ぎが続いたため、10月6日まで予定していた返金を中止
し、30日を臨時休業としたが、約200人が殺到。

パトカーが出動する騒ぎになった。