143-ダイレクトメールの基本1(感情刺激・挨拶文)

全てのDM対象者がE-Mailを利用していればE-Mail

で事が足りるんですが・・・どうもそういうわけにはまだいかな

いようです。ですから当分は、紙の印刷物を郵送で送るDMが主
力ということで、今日から何回かDMを考えて見ましょう。

まずは送り先のリストについて

大きく分けると、自社顧客への送付かそうでないかの二つに分け
られます。

自社顧客>すでに一度以上、お買上げ履歴のあるお客様やサンプ
ル請求・お問い合わせのあったお客様を対象とする場合。

これはお客様からみてDMが届いた時に
「あぁこの間のあの店からね」
とわかる場合ですね。

そうでない場合>通販会社のDMサービスや電話帳や各種リスト
からリストを作って送る場合がありますよね。

この場合、お客様は単純に、どうして私にこのDMが届いたのだ
ろうと、不信・不安が生じます。

なので通販会社のDMサービスでは、この不信感を取り除くため
に「あいさつ文」を添付するケースが多いのです。

挨拶からはじまり・DMの中身の構成・デザイン・品揃え・価格
等、お伝えする事は、どういう対象リストに、言い換えればどの
ような「関係・間柄」の対象に郵送するかで変わりますよね。

しかし、実際に送られてくるDMを見ていると、折込チラシの使
い回しの印刷物のように、なにか別の意図で製作された印刷物を
流用する場合が多いようです。

それは「あいさつ文」が同梱されていない事からも推測されるの
ですが、以外にあいさつ文を軽く考えている会社が多いんですね

このあいさつ文の大切さの第一は、お客様への礼儀・気持ちの表
れなんですね。いきなり割引がどうだとか、新商品です。なんて
売込み一辺倒で構成された、DMは見る気がしませんよね。

DMと言うただの印刷物からも、お客様は「その会社の姿勢」を
肌でなんとなく感じているものです。

失礼とか?丁寧とか?大事にしてもらっている?とかね
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やっぱり、まずは「あいさつ」
礼儀の基本ではないでしょうか?

それがわかれば、どうぞお客様がDMとどう出会うか想像してみ
てください。
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お客様がポストのDMを受け取って、部屋に入ります。

「あっあの新商品でたんだ。はいはい乾燥する季節だもんね・」

開封されて、あいさつ文を読んで、商品のご案内を見て・・

「へぇ製造方法にこだわってるんだ?えーと何々・・・」
今購入したほうが良い特典を理解して・

「いいじゃない注文しようっと」

受話器をとって、フリーダイヤルを

「えーと0120と・・・・」

このようにDM発行責任者は、
紙芝居のように、最初から最後までイメージして内容物を作らな
ければいけません。

ちなみに最初とはDMを受け取るシーン・最後とはこのDMによ
って、お客様になんらかのアクションをさせることです。

例えば、来店させるのか?電話で注文を頂くのか?注文ハガキま
たはFAXでご注文を頂くのか?といった行動を起こさせる事で
すね。

その最後の土俵際いっぱい、いっぱいまで、しっかり押し切らな
いといけないんです。

そのためにもあいさつが基本であって、テクニックが先では盛り
上がらないのです。つまり購入したくなる脳波に持っていく前振
りと考えてください。
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ところで、最近紹介された、アガリクスの会社の挨拶文がとても
よく出来ていたので、紹介します。

読むと吸い込まれるようで、思わず連絡を取りたくなってしまい
ます。どうぞ参考にしてください。

また全文紹介すると長いので、ご入用の方は
「挨拶文希望とメールをいただければ、すぐにお送りします。」
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ごあいさつ

拝啓

 この度は、弊社のアガリクスに、関心をお寄せいただき
ありがとうございます。

私は○○株式会社の山田と申します。

昭和五年生まれの、当年七十一歳になります。

アガリクスの通信販売をはじめて、六年が過ぎましたが、まだま
だ会社全体が未熟でございますので毎日心配でなりません。
私どものいたらない点などがございましたら、私宛でも結構でご
ざいますのでご連絡を頂きますようお願い申し上げます。

弊社には、アガリクスがどのよに栽培されているのか、ご自分の
目で確かめてみたいという、お客様が栽培場の見学にたくさんお
見えになられます。

そして見学にお越こしになる、お客様の半数は、私と同じ時代を
生きてこられた方々です。

私は若い頃より健康には全く自信が無く常に身体と相談しながら
の毎日でした。弊社にお越しになる方々、またお出になりたくて
も、ご都合のつかない方々も共に健康について不安、あるいは悩
みを持っておられるますので、ぜひ皆様に、私とアガリクスとの
出会いとその体験をお話したいと思います。

私とアガリクスとの出会いは、十年前にさかのぼります。

私は、優秀な若い技術者の佐々木と出会いました。

その技術者のたぐい稀なる想像力・技術力・行動力・忍耐力・に
惚れ込み、松茸の人工栽培の研究をしようと、この会社を起こし
たのでした。

それから、数ヶ月たったある日、突然声が出なくなりました。
病院へ行くと、医師から「咽頭ポリープ」と診断され、三ヶ月間
病院に通いましたが、一向に改善いたしませんでした。

そのことを知り合いの薬剤師に相談すると、「これは末期がんで
もう助からない、と病院で宣告を受けた患者さんを数多く救った
奇跡のキノコの液体です。ポリープくらいなら、これを飲むとす
ぐに良くなるよ」と言われビンの底にオリが溜まった黒い液体を
渡されました。

その黒い液体がアガリクスであると知ったのはずっと後のことで
したが、当時輸入物で一ヶ月四万円と大変高価なものでした。

その黒い液体は決して美味しい飲み物ではありませんでしたが、
飲み始めて一週間くらいたったころ、急に声が普通に出るように
なりました。

一ヶ月ほど飲み続けて病院で検査を受けましたところ、ポリープ
が消滅しており病気は完治していると診断され主治医も大変驚い
ていました。

アガリクスの効果をわが身をもって知った私は、技術者(佐々木)
に話して、これを調べてもらいました。まもなく佐々木は静岡大
学名誉教授水野卓博士が執筆された「この茸を飲んでいればガン
は怖くない」奇跡の薬効茸アガリクスという本を見つけてくれま
した。

そしてアガリクスが、これほど多くの人々の命を救っているので
あれば、このキノコを安価に提供することのほうが松茸の人工栽
培よりもはるかに人のためになると考え、佐々木と真剣に何度も
話し合いをしました。

続く。
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挨拶文なのに長いでしょう。ぜひご自身の会社の挨拶文と比べて
みてください。

またこの挨拶文は一部、仮名で紹介させて頂いてます。


 

  2002年10月15日   岡崎 太郎