こんにちは、オカザキ・マガジン配信スタッフの井手です。
今週一杯、岡崎が東京出張のため、執筆活動ができません。
せっかくですので 先日、わたし井手が感激した話をさせてください。
オカザキ・マガジンをご覧のみなさま
代筆させて頂きますこと どうかお許しくださいませ。
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■ 岡崎市の市役所 「教えてくれません課」
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愛知県 岡崎市の市役所には、一般市民の相談窓口・受付けとし
て「教えてくれません課」という、とっても気が利いた名の課が
あります。(市役所の玄関入ってすぐ横に、あるそうです。)
今回は「教えてくません課」の対応にとても感激しました。
itm代表の岡崎太郎は定期的に、インターネットの検索エンジ
ン「Google」で「岡崎太郎」を検索しています。
ちなみに前回の検索結果は、メルマガ36号(2002.02.04)に書き
ましたが、75件ヒットして、本人(itmの岡崎太郎)は3件でし
た。表示は12番目。
それが、今回は 90件にヒットして、本人は2件あり、検索結果
の表示は、上から数えて3番目でした。
まぁそんなに順番にはこだわらなくていいと思いますが・・
上位であれば、やっぱり嬉しいですよね。
この1番目2番目に表示されている「岡崎太郎」のリンク先が問題。
その正体は、岡崎市が運営するホーム・ページでした。
岡崎市のHPでは、市役所などに備えてある各種の申請や届出の
様式をネットダウンロードができるサービスをしています。
併せて、記載例もダウンロードできるようになっています。
その記載例の中の氏名が、「岡崎太郎」とになっているんです。
その見本の為の架空の人物、岡崎太郎が今回の検索結果でヒット
したわけです。
実在の人物が架空の人物に負けている。
なんか尊厳を傷つけられているような・・・・。
そこで、岡崎市役所へ電話。
「スイマセン。岡崎市さんのHPに各種の申請書と記載例が、
ダウンロードできるのですが、記載例にある「岡崎太郎」
というのを 止めていただけませんでしょうか?」
という主旨をお伝えしたら
市役所内の「教えてくれません課」へ回されました。
そこで 女性の方が電話口に出られ。
再度今回の主旨の説明をしました。
以下理由。
岡崎市役所内のローカルエリアで記載例を使用するのは
仕方ないとしても、インターネットのオープンな環境で
弊社代表の名前が「ただの記入例」として使われているのは、
釈然としないこと。
例えば、検索された「岡崎太郎」のあとに続く言葉が「死亡」
と表示されていたり。記載例の書面に赤い字で書かれていたり
ということをお伝えました。
すると「教えてくれません課」担当の方は
「それでは各課へ、今回の件をつたえ改めてご回答します。」
と、その日は一旦電話を終えました。
1週間がたったので、「教えてくれません課」の担当者へ連絡。
「先日お願いした「岡崎太郎」の件ですが、
どうなりましたでしょうか?」
「はい、その件については まだ各課と検討中ですので、
もう・しばらくお時間をくださいませんですか?」
「わかりました。もうしばらく待ってみます。」
「今回の件で、名前を変えても また同じようなことになるの
で、どうしたものか思案中なんですよ。」
岡崎市役所側も困っている様子がわかります。
検索結果で表示されないように、申請書や記載例はネットから
お申込してもらって、お申込みの方へメールで必要書類を添付し
て送るのはどうでしょうか?
記載例を画像ファイルすれば、検索結果に反映されないのでは。
「岡崎タロウ」とカタカナ表記はどうでしょうか?
といったご提案をしてみました。
そして、それから一週間後に下記のメールが届き、電話がかかっ
てきました。
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ピクトシステム 井手 様
この度は、申請様式等の記載例の件で、ご迷惑をおかけしており
ますことをお詫び申し上げます。
岡崎市ではホームページから申請様式等をダウンロードできるよ
うに、現在、各課でファイルの作成を進めており、市民の利用頻
度の多い分野のものから順次提供を始めております。
そして今年度末を目途に全様式について提供できるよう作業を進
めています。ご指摘の件につきましては、すでにホームページで
提供中のもの、また、現在作成中のものもございますが、すべて
について各課へ記載事項の確認、該当個所について修正作業を指
示し、今年度末のサービス開始までには、ご指摘部分について対
応させていただく所存ですので、ご理解を賜りますようお願いい
たします。
(岡崎市 教えてくれません課 広聴1班 ℡0564×××××)
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岡崎市の担当の方の電話やメールでの応対は、終始丁寧かつ爽や
かで、今までの行政のイメージが無いですよね。
最初の連絡から2週間で、ここまでの対応のすばやさ、クレーム
や問い合わせに対する反応の速さとても感心しました。
特にこの文面、いつまでに対応すると言う事が明記されてます。
「ご連絡が遅くなりましがメールでご連絡と通り修正させて頂き
ますが、今年度末まで、お時間がかかることをお許しください」
推測するに、「教えてくれません課」という、市民にわかりやす
い呼称を付けただけでなく、行動のひとつひとつに、コンセプト
が息づいている気がします。
内心駄目モトで電話してみたんですけど
岡崎市さんありがとうございました。
また、その姿勢が勉強になりました。