222-エリアマーケィング

 

もう随分前から、地理情報システム:GIS(Geographic Info
rmation System)をエリアマーケティングに活用する方法を、様
々な展示会やシステムを開発している企業やマーケティングの専
門会社と意見交換をしてきた。

 

 確かに配送の効率化管理や人員配置・施設管理(自販機やイン
フラ)などには効果がありそうだが…
プロモーションに関しての見込みエリアの選定(商圏分析)に
どれほど効果があるのか?

 ここが納得できない。今日の論点である。

 彼らは、口を揃えて効率が上がりますよ、ピンポイントで顧客
が把握できますよなど、営業戦略に活用できると聞かされるのだ
が、僕には、はたして実施したところでほんとに売上が上がるの
?導入コストを償却出来るのか?と疑問を捨てきれないでいた。
 
 所詮、彼らはシステム屋であり、そのポジションから思案して
も、実際の戦略戦術を担当するわけでは無く現場経験が少ない事
から、どうしても詳細の詰めに甘さが残っているから説得力が欠
如するのも仕方ないのだけれど。

 コスト回収&エリアの規模、具体的な戦略への落とし込み話を
詰めるほど問題が生まれてくる。

 例えば、詳細な住宅情報の地図データーは1エリア度に購入し
なければならない。これが狭いわりには値段が高い。


 対象地区を揃えると一体いくらの投資になるのか?
 規模の小さな会社では導入できないではないか。


 詳細になっている事は、いい事であるように始めは思うのだが
あまり恩恵が少ない事がスグにわかる。

 何をいっているんだ、営業に場所を知らせるときに便利じゃな
いかと言われそうだが、意外にそうでもない。

 だいたい地図とは、目印と目的地をできるだけコンパクトに簡
素化した方が有効なのだ。イメージするなら徳川埋蔵金の地図み
たいなモノである。
 
 しかも住宅密集地などでは、詳細な地図を見たところで、何も
目印になるものなどが無くただ小さな四角が並んでるだけになっ
てしまう。それよりは屋根が赤色だとか、玄関の横につつじの生
垣がある等の情報の方がよほどヒントになる。
(よほどの方向音痴にはGPSを持たせた方が早い)
 
 しかも狭いエリアで商売をしている場合は、その地区の情報は
地図なんか見なくても十分把握しているものである。

 例えば新聞販売店やピザの宅配など、エリアマーケティングの
最少単位を活動場所にしている場合、GISの導入など意味がな
いのである。

 僕らが求めているのは具体的でリアルな事例が聞きたいのだ。

 キレイにレイアウトされ色分けされた画面やグラフを見せられ
ても、導入前と導入後でどれほど成約率に売上の増収があったの
か?それ以外に興味はない。

 そんな訳で、僕はエリアマーケティングに興味はありながら、
どちらかというと現状には悲観していた。

 しかしこのGISどうにか有効に使う方法、または使った事例
はないのだろうか?と望みは捨てきれずにいた。

 見込みエリアの選定の確率を向上させるためには、地図以外の
データーがもっと必要なはずなんだけどな?なんて考えていた。

 通常この手のソフトで提供してあるのは、国勢調査を基にした
年収別世帯数や男女比・それから昼間人口の動向。新聞販売店の
エリア・小学校校区・用途地域のレイヤー等が一般的。

 つまりこれらのデーターをまずは、対象エリアにプロットして
いくことで、その地区の特性を明らかにしていくのだが。

 たとえば、ポスティングや折込チラシの戦略を考えてみよう。
想定される戦術は2点、ターゲットにマッチした原稿製作と効率
的な配布エリアの特定である。

 簡単に言えば、家族が多いエリアに、子供やお母さんに特化し
た子供の喜びそうな企画を施した訴求を行えば、反応が向上する
事が考えられる。

 しかし現実は、地区の特性とは、ほとんどが混沌としていて
混在されてる場合が多いのだ。特性をもった地域の方が少ないの
である。

では特性が読めた地区だけに集中すれば、となりそうだが

 ここで問題になるのは、印刷の経済ロットや人員の効率的配置
との兼ね合いだ。個人がポスティングを行うのであれば可能だが
その場合、GISのコストが捻出できない。

 では、営業に応用するのは難しいのだろうか?

  @  @  @  @  @  @  @  @  @
 先日、マーケットスコープ代表の高原 由之祐社長に会ったので
このような僕の長年の疑問をぶっけて見た。

 そして驚いた!彼こそGISのエキスパートだ。

 豊富な実績と、現場で鍛えられたGISの生きた積極的な活用
方法、はっきり言ってここまで進んでいるのか?と驚いた。

 細かい活用事例も「ここだけの話」として教えていただいた。
メルマガには書けない。

 彼のようなエキスパートと戦術に活用するためのミーティング
を何度か持てば道がひらけるのではと確信した。

 彼は元リクルートの「住宅情報」出身。九州での住宅情報を、
月刊から隔週刊化に尽力奔走しながら、各マンションメーカーと
マーケティングの相談に乗る過程で、GISの有効な活用を発見
していったらしい。

 彼の言葉の中で印象的だったのは、マーケティングをせずに企
画され既に出来上がってしまったマンションを如何に広告で販売
するかを考えるより、まず建築予定地の選定からGISも含めた
リサーチを行い・そのエリアにあった間取り、広さ、装備をひと
つづつ明確にしながら全体を構築するべき。の一言。

 「そりゃそうだ」

 ということで、GISの活用について悲観せずに考えていこう
とい決意を新たにした。機会があれば、高原さんと対談CDでも
だす企画を考えてみよう。


株式会社マーケットスコープ
http://www.marketscope.co.jp/

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オカザキ・マガジンおこぼれ話(ガーリー井手)
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明日 5/30 19時より
出版記念講演+itm交流会を開催します。

会場が変更になったので、まだまだ余裕あります。
予定が早めに片付いたら、ぜひお越しくださいませ。

◆日時:05月30日(金)19:00スタート ← 時間厳守でお集まりください
◆イベント名:岡崎太郎出版記念講演 + itm交流会
◆場所:(株)ジモス 3F大会議室
福岡市中央区今泉1-12-23 西鉄今泉ビル3F
http://www.it1616.com/ トップに地図を表示しています。
西鉄福岡駅より、徒歩3分。
西鉄電車高架の下にあるビックカメラ(P-カン)
ビックカメラさん1号館・2号館の間の小道から見える
西鉄のれん街(飲食店街)があるビルの3Fです。

◆参加費 1000円  懇親会ご参加の方は別途 4000円

21:00より懇親会場に移動します。

懇親会場は、徒歩1分「プロペラドライブ」さんでします。
(福岡市中央区今泉1-13-30:TEL 092-715-6322)

現在30名前後の人数のご参加お申込み頂いております。
100名以上でも大丈夫。ぜひお越しくださいませ。
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「売れるしくみはこうつくれ」物語 第二弾

調子に乗ってしまいました。
続編 <ご主人様と運命の出会い>をご覧下さい

登場人物 

私=「売れるしくみはこうつくれ(オーエス出版)
ご主人様=「オモロイ人生」研究実践ファイター 
     池田克巳(いけだ・かつみ)氏  
http://plaza.rakuten.co.jp/omoroilife/

>>読む前に前号(221号)をまだ見てない人はちゃんと読んでね

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こんにちは、「うれるしくみはこうつくれ」と申します。

今日はご主人さまと運命的な出会いについてお話しますね。

そうあれは、忘れもしない

5月21日 大阪は梅田にある旭書店さんで
ついに待ちに待ち焦がれた瞬間がやってきました。

私の目の前に、一人の男性が

「おっ あるやん・あるやん」と、いきなりわしづかみ。

まだ心の準備ができないのに。ほんとビックリ。

第一印象ですか?

スーツを着てないラフな格好だったんで、好感はもてました。
(ここだけの話、タイプじゃないかもって一瞬よぎりましたが)

「見た目では、判断しちゃダメだぞぉ」

ここに来る前にいた、印刷工場のおじちゃんから
きつく云われことを思い出し

この人の知恵と情勢を発揮する力になろうと決心しました。


がっ!! 

ご主人様はレジの前で立ち止まって先に進まないのです。

>>>つづく

この続きは、ガーリー井手の弟子の視点満載をご覧下さい
http://plaza.rakuten.co.jp/fujin1616/

 

  2003年05月29日   岡崎 太郎