257-集計帳票に必要なこと

 僕の帳票に関してのアイデアの雑記です。

■再出力機能

 たとえば一年前の8月の売上を集計できる機能です。

 単純な売上集計であれば簡単ですが、入金や返品などの条件が
 絡む場合、どの時点においての集計であるのか、つまり基準月
 の考え方が必要であり複雑になればなるほど難しくなります。

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■出力された帳票の保管

 これは、出力された帳票(例えばEXEL形式など)のデーターを
その時点での出力条件と共にデータベース化することで、いつで
も検索、利用しやすい形に保管することです。

 とくに時系列で比較分析を行う場合などに便利です。
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■ナレッジの共有

 せっかく出力された帳票も、人間が読み込むことをしなければ
ただの数字の羅列に過ぎません。その帳票から何を読み取るのか
その目的が希薄な場合、帳票をいくら眺めても答えは出ないので
す。この帳票の見るべきポイントはココ!そのポイントを先輩は
後輩に教えなければいけないのです。

 そのために、生きた教材として帳票はあるのです。

 まるで医者がレントゲンや血液検査の結果を見ながらカルテに
所見を書き込むように、出力帳票から先輩ならではの経験に基づ
いた勘を後輩に伝えなければいけません。

 そこで、帳票だけを回覧するのではなく、所見(意見や気づき)
などを記入したものを回覧するといいでしょう。

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■携帯電話の活用

 せっかくの携帯のメール機能。
 パソコンの前に居なくても情報が配信できます。

 パソコンのメールはわざわざメールソフトを立上げ、マウスで
クリックしなければ見ることが出来ないので緊急な連絡には向い
ていません、しかし携帯にデーターをメールで転送すれば、チェ
ックする確立が高いですよね。

 メールから1クリックさせれば、未読の管理も可能です。

 規定値を決めておけば、その値を超えると、自動でコンピュー
ターが必要な人間にメールで情報をアナウンスするのです。

 この機能を使わない手はないでしょう。

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■登録型配信

 例えば毎日の売上が見たいとします。

 コンピューターに条件を設定すれば毎朝登録していた情報が
メールで添付されて届くしくみです。

 これって、あると便利ですよね。携帯でも取れる量であれば
携帯でも可能ですよね。

 また毎日チェックしなくても、問題があるときだけ送ってくる
など、必要の無いときには見なくてもいいしくみだと便利です。

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 一枚の帳票で経営の全てがわかることはありません。

 帳票には、親と子、つまり全体を把握するものと詳細を確認す
るものの二種類があるわけですが、親の帳票から変化を探し仮説
を立て、子で原因を解明するのです。

 ですから、なんでもかんでも一枚に詰め込まないこと。
それから、せいぜいB4にまとめること。

人間の脳はそんなに高機能ではないので、それ以上は把握できま
せん。なんのためのコンピューターなのか考えましょう。

 経営は生き物、時系列で比較し確認することが大切です。
色分けや期間の取り方に緩急をつけるなど工夫が必要です。

  2003年09月18日   岡崎 太郎