262-新潟県のワイナリー。カーブドッチの経営に感じること

 落 希一郎さん55歳の経営する、新潟県にある国産ワイナリー
カーブドッチ(フランス語で落の蔵の意味)が10/04の日経流通
新聞にインタビュー記事で紹介されていた。

 

 8ヘクタールもの広大な敷地に27種類のブドウを18000本栽培
しているそうだ。ちなみに8ヘクタールは80,000平方メートル
(東京ドームの広さは46,755平方メートルと比較すれば、想像が
できるだろうか)

 ここで育てた純国産のぶどうを使い、ようやく年間7万本から
11万本のワインが造れるそうだ。

「問屋を通しては価値が伝わらない」

だから全生産量の80%は直売。
インターネットでももちろん買える http://docci.com/

 お手軽なのはいいけれど、やっぱり新潟のワイナリーまで足を
伸ばすのもいいかも。

 カリフォルニアのナパバレーをお手本に、ワイナリーを核に、
地元のお肉や魚を生かした料理や自家製ビールとソーセージが味
わえるレストランのほか年間80件もの結婚式やjazzのライブもお
こなわれる。

 車でなければ行けない立地なので集客にはワイナリーだけでな
く周囲の施設をさらに充実しなければと来年には自家製パンの焼
き小屋に宿泊施設等の投資計画もあるそうだ。
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■ひと口一万円の会員組織「ヴィノクラブ」

 落さんは約30年前(1974年)ドイツのワイン学校で
「ワインは農業だ。誠実に造れ」と叩き込まれる。

 帰国後12年間おじ元で欧州ブドウを使ったワイン造りを実践。
その後、長野のジャム工場の経営するワイナリーで責任者を経て
1992年44歳でカーブドッチをはじめるのだが、手元資金はたった
の数百万円。

 そこで考えたのが、ひと口一万円でブドウの木の里親になって
もらうかわりに10年間ワインを送る仕組み。初年度2151口を集め
現在は14,000口もの会員組織に成長した。

 ひと口一万円で里親になると、ワイン造りの最初の工程である
収穫に参加して汗を流して、参加者全員でのランチを楽しんだり
 
 参加型の農業体験やイベントで会員は折に触れてカーブドッチ
のますますのファンになってしまうそうです。

 またヴィノクラブ会員限定のワインを用意するなど、優越感を
満たしてくれます。

 4年前には黒字に転換、売上は4億1000万円。
年間12万人が訪れる飲食事業も順調。社員は27人。
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 ポイントは資金がなくても、想いが強けりゃどうにかなる事。
本物を目指して一直線のエネルギーには誰もかなわないって事。

 会員化してコミュニケーションを深め、想いを共有することが
事業成功のポイントですね。

さっそく僕も先ほどネットでワインを頼みました。ワインが届
くのが楽しみです。

ps
ハイコアーズの長谷川さん、私を新潟に連れて行ってよプロジェ
クトどうなってますか?

 早くしないと南国育ちの私は寒くていけないよ。

 あの大阪での熱い夜
新潟でセミナーやってくれるって言ったじゃないすか?

 というわけで、新潟近郊の方でボランティアまたは主催に協力
いただけるかたは、岡崎またはハイコアーズさんまでメールを頂
けると嬉しく思います。

■ハイコアーズ
http://www.echigo.ne.jp/~settle/
hi-cores@echigo.ne.jp 

■岡崎のメール
okazaki@pictsys.com

ぜひお待ちしています。

  2003年10月07日   岡崎 太郎