275-夜間営業の効果

 

九州の玄関口である博多駅の真横に九州最大の「ヨドバシカメ
ラ」がデーンとある。ちょうどオープンより一年が経過したとこ
ろだが、目標は確か年間300億円。

 

業績はどうなのだろうか?

 福岡市の最大の商業地といえば、ライバルビックカメラのある
天神地区であり、それ以外の候補地といえば、博多駅と天神の中
間に位置するキャナルシティーである。

 同様に大型ショッピングセンターへの併設効果を狙っての出店
であれば複数の選択肢がある中、博多駅横への出店が正しかった
かどうかは是非がとわれるところだ。

 当時、ヨドバシカメラの藤沢昭和社長の弁によれば、
「当社は、つねに駅前に大規模な店舗を出す戦略をすすめており
これで17店舗目。いわば、ロートサイド店ならぬ、レールサイド
店戦略」だそうだ。

 最大のポイントは、地下1階から4階まで、九州最大級の2万300
0平方m床面積と50万アイテム超の品揃えに5階から11階までを使
った1100台もの駐車場、さらに飲食店やアパレル雑貨等に、一階
にロイヤルホスト、その横にビジネスホテルと複合した施設展開
で魅力を向上させている。

 見えないポイントとしては地下2階にあるらしい3,960平方mの
物流センターなんかも忘れちゃいけません。

 その中でも僕が注目しているのは夜11時までの夜間営業を行
っていることだ。

 福岡にある家電販売店で夜11時まで買い物が出来る事はユーザ
ーとしては最高のベネフィットであるわけだが。

 なにせアプライドさんは19:30。ベスト電器本店やビックカメ
ラさんでも21時ですから。この営業時間は圧倒的です。

 最近僕も、デジカメの充電器を夜の10時に購入したり、格安
DVDメディアを購入したり助かっています。

 しかしこの広大な店舗の電気代および運営のための人件費と
売上のバランスは取れているのだろうか?

 まぁ僕の心配することでもないのだけれど・・・

 顧客の視点に立つと、はっきり言って広すぎる店舗。
どうしても店員が不足気味なのは仕方が無い。

 そこで僕からの提案。

一階の一部分のみ(60坪以内)を24時間化できないだろうか?
(平均的なコンビ二の店舗が30坪)


 たとえばコンビ二的発想で消耗材と衝動商品に絞る。
(夜中に自作パソコンを作っていて最低必要な部材とか?)

そしてもうひとつ、
渋谷駅構内で東急電鉄が展開している「ランキンランキン」的
発想で売れ筋と新商品に絞ることで電気代と人件費を大幅に下げ
ることは出来ないだろうか?

 新作の音楽CDやDVDに今ヒットしている順位と商品を展示
する手法は最高にエンターテイメントだ。

 ■ランキンランキン http://www.ranking-ranqueen.net/


 さらにワンポイント。

 またヨドバシカメラの店員さんには、その商品の把握力、
知識力にいつも驚かされている。

「最安値の商品はどれ?」「こういう商品はある?」
「充電器を探してるのですが?」
この類の質問には今までたらい回しになった記憶が無い。


 このことから、かなり社員教育が行き届いているようだ。

 そこで僕が考えるのは、

 1階のお問い合わせカウンターで、専門の担当がお客様の要望
をお伺いし、必要であればコンピューターのデータベースを活用
して、在庫と価格をお知らせすることが可能だ。

 一階に現物があれば、場所を案内すればいいし、なければ
現物を、一階のカウンターまでお持ちすればいい。

 その間、お客様には、一階のコンビ二型店舗でさまざまなMV
P的商品を見てもらえば、物欲が沸いてくる効果も狙える。

 なにせ、売れ筋なわけですからね。

 それ以外にもウェイティング用のネットカフェでも作っていい
だろうし集客装置としてまたメーカー協賛としてゲーム機でも提
供もできるだろう。

 とにかく、こうすることでヨドバシの一階カウンターで
50万アイテムを扱える可能性がでてくるではないか!!!

 ある種、通販的な発想かも知れないが、少し待つだけで、その
場で商品が手に入る利点は通販を軽く凌駕する。

 まるで宅配ピザやキンコーズのように問題解決を提供できる。

 夜中の3時に、100万円もするプラズマやホームシアターの相談
が年間何件あるか想像は難しいのだけど、飲み屋の返りに財布の
ひもが緩む可能性も十分ある。

 反対に酔っ払い対策としても、広大な売り場のセキュリティー
には疑問も残る。

 つまりある部分限定が必要であり、するべきなのだ。

 夜間営業に関しては、ドンキホーテやダイエーの一部店舗が有
名だが、店員の応対能力を活かし、新しい業態へのチャレンジは
可能なはずなのだが。
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これからも宜しくお願いします。

 
  2003年11月17日   岡崎 太郎