それは彼の資産管理についてなのだが、アメリカドルとユーロ
に大きく振り分け、業務上必要な分のみを中国元と香港ドルと円
の3通貨の計5種類の通貨で管理していると言う内容に驚いた。
しかも5通貨中、日本円の評価は最低。
長期に保有する事など一切眼中にないとの見解。
日本人である僕の国の通貨の最低な評価に目から鱗であったので
すが、97年の香港返還から6年、いまだに円を中心に保有して
いる自分のお金に対する知識の成長無さが恥ずかしい。
そういえばバブル絶頂の15年ほど前、僕は高校を卒業し消費
者金融の武富士の初任給から地場の相互銀行に定期預金した金利
は6%だったことなど、今の情勢では幻のようだ。
もっとお金について考えなければならないのだと深く思う。
少ない資産であっても、無い時からの日々の鍛錬が大事のはず
鍛錬の無いまま、商品先物に手を出しても失敗するのが当然。
さまざまな商品のメリットとデメリットを勉強し、実践でセン
スを磨くしかないのである。
話は変わって僕の最近の関心事は「現物の金」である。
宝飾品需要ではなく、ポートフォリオのひとつとしてだ。
なかでもメープルリーフなどの金貨も興味があるけれど、
やっぱりズッシリと重い「板」は眺めるだけでも中々興味深い。
意味は無いけれど、スイス銀行の刻印のあるモノが良い。
とにかくデノミやアメリカ経済への不安や戦争などを理由に、
金の復活や冒頭の伝説がマコトシヤカな意見も耳にするが、
確かにそろそろ資本主義経済の曲がり角、さまざまなパラダイム
の大きな転換期に、備えあれば憂いなしではないだろうか。
ただし金の価格には為替の影響だけでなく、さまざまな市場の
思惑が交錯するので、予想以上に価格は乱高下するので、
なかなか素人が手を出しにくい商品であることも事実だ。
しかしそれも金の魔力のひとつ。
金の現物以外にも、金鉱山のファンドなんかも各社から発売さ
れていて現物には無い配当やレバレッジの効いた商品性に魅力を
感じるのは僕だけではない。
いずれにせよ、銀行の貸し金庫の耐久重量の問い合わせが増え
ている事からも金の動きに注目が集まっている事は事実だ。
しかしもう少し勉強が必要な事は間違いない。
慌てずに先を急ごう。 |
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