304-イタチゴッコでスパム

 

巷にスパムメールが溢れかえっている。

 スパム対策でシコシコと禁止ワードを登録する。
 根本的解決には程遠い。


 

しかし敵も努力を惜しまない。

 下記の単語をよく見て欲しい。

 Down1oad 

 Downloadの小文字のエル「l」が数字の「1」に変わっている
 スパム対策の対策。これぞまさにイタチゴッコである。

 ほかにも

 Dol1ar

 これも小文字のエル「l」が数字の「1」に変わっている。

 さらに合わせ技でバイアグラ。

 V1Agr@
 v|@GRA

 「a」を「@」に変えたり、大文字小文字を組み合わせたり
 小文字のエル「l」と見せかけて、記号の縦パイプ「|」を使っ
 たり。性質が悪い。

 しかも下記のようなスパムまで登場した。

 僕のメーラーでは「Viagra」は禁止しているのに、すり抜けた
 のでおかしいと気が付いたのです。

 「Vi.agra」

 テキストで表現している関係上、再現できまないのですが
 実はiとaの間に小さな黒点が、もっと狭い隙間にチョコンと
 あることに気がついたのです。

 そこで、テキストエディターにコピーすると。

 Vicagraと、意味不明の「c」が現れました。

 次に、問題の受信メールを選択後、マウスの右クリックで
 プロパティーの中の詳細画面、右下の「メッセージのソース」
 を見るとびっくり。


 なんとテキストメールだと思いきや、実はHTMLメール。
 
 そして問題の「Vicagra」の記述部分が

 Vi<font 1px"="" style="font-family: 'MS PGothic'; font-size: small;">cagra

 となっているでは無いですか。

 問題の「c」は文字のサイズを極小の1ピクセルにすることで
対応していたのです。


 ここまで努力するなら、もっと社会に貢献できる事に知恵を絞
ったらと思ってしまう。 

 知恵を絞る方向が問題なのだ。

 しかも、ここまでスパム対策を潜り抜けたところで、所詮スパ
ム、ゴミ箱を直行だ。こんなモノが広告といえるのでしょうか?

 企業のブランド戦略って何なのでしょうか。

 お金を使って「迷惑」を振りまき、買わなかった人の行き場の
ない怒りを増幅して。

 困ったものですね。

 スパム対策に有効な技術の早期開発に期待。

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デジタルメディア研究所(デメケン)の 橘川幸夫さんの新刊

『やきそばパンの逆襲』橘川幸夫/河出書房新社/¥1400

が発売になります。


毎度・毎度ボクの脳みそを刺激してくれる、橘川さん。
前作「暇つぶしの時代-さよなら競争社会」

戦後社会、僕達が獲得したものは何か?喪失したものは?
その答えを勿体ぶらず惜しげもなく、獲得したものは「暇」であ
り、喪失したものは「ハングリー精神」だと言い切っている。

そこまでたったの2ページ弱。
本質をスパッと切り取る感性の高さと潔さに驚ろかされる。
読み続けていくと、一文一文に無駄が無く、主観で言い切っていく
爽快さが感じられます。

(詳しくは、ボクのレビューをご覧らんください)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4582831672/ref=pd_sims_dp__1/249-4856727-7389954


さて、今回の新刊では、橘川さんは小説を書いたようです。


以前、橘川幸夫さんから、届いたメルマガでは

▼デメ研サイトからジャンプ出来ます。
http://www.demeken.co.jp/labo_book.html

  僕自身の著作としては10冊目になる単行本が発行されます。
  昨年「暇つぶしの時代」を出したばかりなので早いと思わ
  れるかもしれませんが、勢いで書いてしまいました。

  なんと、小説です。

  小説を書きたいと思ったのではなく、小説という形式を使っ
  てみたらどうだろう、という思いつきで書いてみました。

  書いてから、どんなものだろうと周辺の仲間に読んでもらい
  ました。これまで25年も付き合いながら、僕の書くものは「
  面倒くさいから」と読んだことのなかった男が「面白い」と
  言ってくれました。

  逆に僕のことをよく理解している人は「これでも小説か?」
  と、疑問を呈しました(笑)僕自身、これが小説かどうかは
  よく分かりません。

  とにかく、新しい領域へ踏み出したことは確かです。

  続々と「小説」を書き続けています。

  さてさて、みなさまの反応を聞かせていただきたいと思います。
  なにしろ、一人で何かやるのは寂しいので、そういうの嫌いな
  ので、周辺の仲間にも「小説書けよ」とあおっております。

  ぜひぜひ、読まれた方は、ご感想をください。

  ▼感想はこちらで
  http://www.demeken.co.jp/wbn/kit2003/html/show.cgi?view=headline

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 【!MEMO!】 --内容例--
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やきそばパンが日本を救う?
ウンコのパケット通信とは何か?
タクシーの秘密結社とは何か?
出会い系スクールは駅前を超える?
広告のやりすぎはブランド力を落とす?
郵政民営化で切手は値上がりする?
フセインと田中角栄の関係は?
書籍に広告の入る日?

本書の内容を想像してみてください(笑)


<転載 ●○◎ マルキ新聞 やきそばパンの逆襲特集号 2004.02.19>

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これは、一体どういう小説なんだろうか。
橘川さんのことだから、ボクの脳みそを沸騰させるにちがいない。
さきほど、アマゾンで購入したので、届くのが楽しみです。

デジタルメディア研究所 http://www.demeken.co.jp/

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 オカザキ・マガジンおこぼれ話(byガーリー井手)
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  2004年03月10日   岡崎 太郎