2004年7月25日日曜 朝の7時起床。今日のNYは昨日よりは明るい曇り空。昼から は晴れそうだ。 |
昨日バスに乗ったお陰で、だいたいダウンタウンの地理は頭に
インプットされたので今日はハーレムあたりに行ってみようかと
思うも小指のマメが痛い。とっくに潰して水は抜いているのだが
一向に回復しない。
そんなわけで歩きたくない。というか歩けない。ぐずぐずして
ると昨日の自転車屋を思い出した。
歩けないなら自転車という手がありますぜ!我ながら良いアイ
デアなのだが、あの自転車屋まで行くのがすでに無理。そんなわ
けで近くのレンタサイクル屋を探すとコロンバスサークルにある
と言うので、そこまでどうにか歩いていく。
イタリア訛りの酷い60歳過ぎの痩せた店主とやり取りをするも
80%は聞き取れない。手ぶり身振りでようやく自転車を借りる。
3時間20$昨日の自転車屋よりは安い。
さて自転車を借りるには借りたけれど行き場所をどうしよう。
自転車でハーレムというのも違うなぁと思い。
少し考える。
NYに来てからあんまりちゃんとした昼食をとってないので、
リトルイタリーで本格イタリアンを食べるなんて素敵だなぁと思
いガイドブックを見ると、新鮮なクラムを専門にやってる店を見
つける。
ハドソンリバー沿いのサイクリングロードをダウンタウンに向
かって下る。信号に邪魔されず走れる上に気温も丁度よくて風が
気持ちいい。そのぶん景色はたいして良くない。
チェルシーを抜けてビレッジへ
丹精な住宅街の角に小粋なカフェがあって静かな空間にゆった
りと時間が流れている。年代を感じさせる水色のスクーターがあ
ったので自転車を脇に止めてパシャリ。
ついでに通りもパシャリ。
そのほんの1分後ゴミ回収のオジさんが僕に向かってもの凄い
勢いで文句を言ってる。英語はわからないもどうやら写真を撮る
なと言ってるのだろう。と思った次の瞬間。
「ファック!」という大声と伴にオッサンが右手に隠し持って
いたコーヒーを顔面にブチ撒かれる。
上半身がコーヒーでビショビショ。あんまり突然のことに文句
も言えずボー然とする。しかもオープンカフェの真ん前で外人が
見て見ぬ振りをしている。取り合えず上着のシャツを脱ぎコーヒ
ーを拭う。
そうこうしてるとオッサンの姿はもう見えない。
やっぱり文句のひとつくらい日本語で「テメエこのやろう!」
くらい言えばよかったのかもしれないが、言ってどうなるもので
もなさそうだし、そもそもアメリカで問題は起こしたくない。
しかしこうやって12時間過ぎても、まだモヤモヤする。やっぱ
りぶん殴っとけば良かったかな。まぁ悪いのはコッチだがコーヒ
ー掛けなくてもいいだろう。奴にしてみれば理由はなんでもよか
ったのかも知れないが。
おかげでコーヒーは当分飲みたくない。
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気を取り直してリトルイタリーを目指す。とその前にSOHO
に出る。そうそうガーリーの誕生日にアディダスのTシャツを買
う約束をしていたことを思い出して立ち寄る。
近年のSOHOはブランドショップがズラリ軒を列ねるショッ
ピングゾーン。ここばかりは日本人が多くて驚いた。
シガー専門の店で「COHIBA EXTRA VIGOROSO 」を1本と
シガー用のライターを購入する。
他にも年代モノのライターや灰皿が多く売られていて見てるだ
けで楽しい。
お腹が空いてきたのでリトルイタリーへ急ごう。
目的の「ウンバルトズ・クラム・ハウス」は、リトルイタリー
入口に位置していてすぐに見つかった。
さっそくフレッシュな生クラムを半ダースと冷えたシャルドネ
をいただく。「文句なしに美味い」ぺロリと食べ終わる。
続いて生牡蠣と本日のスープを注文。牡蠣はまぁ普通、スープ
も普通。野菜たっぷりでボリュームがあってお腹にたまる。
ここでシャルドネをおかわり。
あわせてアンチョビのリングイネを注文。このリングイネが今
回の旅行の中で今のところ最高に美味い。
さっきの酷い出来事を一瞬だけど忘れたほど。オープンエリア
で一服すると、いつのまにか空が晴れていることに気がついた。
カメラを空に向かってパシャリ。
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さぁホテルに戻ろう。
チャイナタウンを抜け。まっすぐに自転車を走らせる。戻りは
少し登りになっているのでキツイ。しかし小指の負担が無いので
軽快にペダルを漕いでいく。
だんだんと街の中心に戻ってくると車と人が溢れてくる。
自転車を戻すと時間オーバーでプラス10$。
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荷物を降ろしにホテルへ、少し疲れたので横になるとそのまま
寝てしまう。疲れたのだろう。
眼が覚めると8時、ずいぶん寝たもんだ。夢は見ていない。
ホテルのレストランでフィレミニヨンのステーキを食べる。
付け合せのフライドポテトが凄いボリューム。まったく繊細さを
感じさせない。まして店員がテレッとしていてせっかく焼きたて
の料理が僕のところにとどかない。
「腹減ったぞ。急げ!」といってやっと僕のところに届く。
せっかくいい店なのに残念。
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部屋でネットが出来ないので、今日もロビーでメールチェック。
急遽ジャマイカに行くためホテルを2日早く引き払うのだが払
い戻しが出来ないとの事4万円が無駄になった。
今日はどうも調子が悪い。細木数子的には殺戒だろうか。
こんな日もあるさ、さっさと寝よう。
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