キャセイパシフィックで飛んだ福岡>香港>NY>香港>福岡
のマイレージをインターネットで確認すると18664マイル。
「18000あればお隣の韓国くらい無料でいけるのかなぁ?」
そんなわけで、さっそくネットで特典航空券を確認した。
「おおおおっソウル15000マイル!行けるじゃん!やったぁぜ」
「えーと他にはどこか行けないかなぁ?」
おっとその前に、キャセイパシフィックのマイレージなのだけ
ど、JALやANAと違い自社専用のマイルプログラムではなく
「アジアマイル」という下記18の国際エアライン各社が共同で
運営するプログラムを採用している。
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aerlingus・alaskaair・American Air・British Air・Cathaypaci
fic・CHINA EASTERN・dragon air・フィンランドエア・gulf air
・iberia・Jal・Jaa・LAN CHILE S.A・Qantas Airways・
Royal Brunei Air・South Africa air・スイス エア・ベトナム航空
計18社
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このアジアマイルのポイントは、各航空会社を上手につないで
旅を計画して、ちゃっかりマイルはひとつの口座で管理しましょ
うというわけである。
行き先がバラバラな旅行者にとっては、一社の航空会社でマイ
ルを貯めることが難しい場合があり、このサービスの存在はまぁ
おもしろい。
さらに特典航空券にしても行きと帰りを違う国または航空会社
で設計可能だというから連携もよい。
しかもこれだけの国際的な提携なわけで、競争にさらされてい
るはずなのでマイル交換もお徳だと推測する。(これは後であっ
けなく裏切られるのだが)
さらに「これは!」と思ったのがアメックス(americanexpress.
card)で、貯めたポイントも手数料無料でマイルに変換できるとい
うから期待が膨らむ(ちなみにJALは年間参加費として4,200円
を徴収される。 これはこのサービスを使わなくても、また何回使
っても年間として払わなければいけない)。
@ @ @ @ @ @ @ @ @ @
気を取り直して、アジアマイルの交換表をじっくり覗き込む。
「うーん。でも思ったより大した事はないなぁ」
これが僕の最初の感想である。さらに疑問が生まれた。
「JALは自社のプログラムを持ちながら、このアジアマイルに
も参加している。ところでどっちのほうがお徳なのだろう?」
そこでJALのホームページで特典航空券レートを確認した。
下記が主要な国への交換レートだ。
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■15000マイルで行ける国:
韓国
■20000マイルで行ける国:
グアム、サイパン、厦門、昆明、広州、杭州、上海、瀋陽、西安
大連、青島、天津、高雄、台北、北京、香港、マニラ
■35000マイルで行ける国:
クアラルンプール、ジャカルタ、シンガポール、デリー、デンパ
サール、ハノイ、バンコク、ホーチミンシティ
■40000マイルで行ける国:
ケアンズ、シドニー、ブリスベン、オークランド、クライストチ
ャーチ、モスクワ、ホノルル、コナ
■50000マイルで行ける国:
サンフランシスコ、シカゴ、ニューヨーク、ラスベガス、ロサン
ゼルス、バンクーバー、メキシコシティ
■55000マイルで行ける国:
アムステルダム、イスタンブール、チューリヒ、バルセロナ、
パリ、フランクフルト、マドリード、ミラノ、ローマ、ロンドン
では次にアジアマイルと比較しながら見てみよう。
まず韓国は15000とJALと同じ。ベトナム・バンコクも35000
マイルでJALと同じ。
「あれぇ・・・それでも同じ程度なのか」
おもしろくないと思った次に驚いた!
アジアマイルで日本NY間往復だと90000マイル必要なのだが
JALだとたったの50000マイル。(ちなみにアメリカン航空の
マイルも50000マイルです)
「JALの方がアジアマイルよりも断然有利ではないか!」
さらにJALでは、インターネットで予約をすれば20%のマイ
ル割引キャンペーンをしているから10000マイル引いて40000マイ
ルでNYに行けてしまいます。
「うーん、これならそもそもキャセイではなくJALにすればよ
かったなぁ」
しかし、香港経由>NYなんて便は、キャセイにしかない。
つまり支払った航空運賃と、このサービス分を合算して検討しな
ければ、一概にどの航空券がお徳かなんてわからない。
なにせ時期や航空会社によって旅行会社で値段はかなり差があ
るわけだし、ディスカウントの航空券だとマイルが満額つかない
こともある。
これでは本来、顧客囲い込みのプログラムであるはずなのに、
複雑になり過ぎだ。これでは他社に比べてどの部分が良いのか?
得なのか?わからないではないか。
まぁ当分この問題は解決しそうにも無いけれど、航空会社は
違う土俵、つまり今までとは違う価値を顧客に伝えなければいけ
ない。たとえば特典航空券の予約をもっと簡略化したり。同乗者
の航空券を安くしたり(これは一部の航空会社が実施中)
顧客にあわせて特定の路線のみ通常より少ないマイルでの交換
を可能にしたり。ラウンジ利用券のようにサービスをもっと細か
く、たとえば「スーツの上着お預かり券」や「スリッパ券」や
「DVD貸出券」や「携帯電話充電券」等をチケット制にして
マイルと交換できるようにするなど、もっと他社に無いアイデア
でサービスを展開してほしいものだ。
そしてマイルが貯まった顧客に向けては、「マイルを使う」に
しっかり焦点を充てたDMを展開し、顧客とのコミュニケーショ
ンを増やす事、そしてその結果「やっぱり○○だよね」と言われ
る関係になる事を考えなければいけないと思うのだけど。
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