397-感情移入

 

週末中国上海でおこった反日デモの映像があらゆるメディアで
流されている。


日本外相のエレガントで腰抜けな行動と発言に対して中国側の
「中国は悪くない」発言には正直まったく議論が噛み合ってない
どころの話を超えて正義はどこにあるのかと天を仰ぎたい。
 

 

 中国が行ってきた反日教育、戦後処理と莫大な日本の血税によ
る総額7兆円の対中ODA、そして日本の国連常任理事国入りへの
反対と確かにいろんな因果が渦巻いている。

 しかし上海には日本人が何万人もいるうえ、民間レベルでの経
済協力というか商売上の貢献は活発である。

 また中国はオリンピックを控えている。

 なのに、こんな横暴が許されるのだろうか?

 修学旅行の中止などを決めた学校が報道されていたが、日本に
限らず、乱暴な中国への観光はめっきり減るだろう。

 上海に出店を考えていた企業も二の足を踏むだろう。

 中国政府の中国民間経済に対しての配慮を感じない。それより
もナショナリズムが大事だと考えているのだろうか?

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 そういえばラジカセの大音響を昼夜10年もの期間流し続け、
先日やっと障害罪で捕まったおばさんの事件を聞いて、よく10
年もやられ続けたもんだと思った。だいたい警察は何をしている
んだ?

 この事件にしてもだが、日本人の多くはよほどやられっぱなし
でも我慢する民族なのだろうか。それはイジメの因子だと思うの
だけど。(そういえば金をばら撒いて解決した気になったいた)

 韓国の竹島問題や中国で開催されたサッカーの国際試合にして
もそうだが、明確な態度を示さず嵐が通りすぎるのを待つという
のではもう駄目だ。

 これではこれからも半永久的に中国は、教科書問題と靖国参拝
を繰り返すだけだろう。

 最近の若い日本人は愛国心がないなどと言われているが、今回
の反日デモの映像で流される中国の若い人の暴れっぷり、とくに
日本車(日産セフィーロ)に乗った中国人女性の車を蹴り倒し
罵声を浴びせ、スプレーで文字を書かれ「私は中国人よ!」と叫
ぶ女性の映像を見てどう思うのだろうか?

 やられる側への共感とやる側への共感。

 当然ながら日本人であれば、やられる側に共感するだろう。
そしてそのストレスを貯め込む。その加圧されたストレスは必ず
吐き出される。それは過去の歴史を見れば、より弱い対象に向か
ってだ。

 しかも時代の流れの中でバイオレンスな感情が社会に蔓延し一
塊になり、ある一方向へ流れ出すと、些細な事件をきっかけに後
戻りできない大きなうねりになることがある。

 連日メディアの報道のおかげで中国の怨念が日本人の認識以上
だったことを理解したけれど、反対に日本の内圧もそうとうに高
まっている。

 政府には早期な解決と中国には歩み寄る姿勢をもって欲しい。

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  2005年04月18日   岡崎 太郎