444-政見

 

本日

 台風14号のため宮崎行きの飛行機が全便欠航してしまったの
で時間がぽっかりできてしまった。

 

 ちょうど来週13日に発売される新刊「すごい!自己啓発」のキ
ャンペーンのご案内の手配なんかがあるのでラッキーだったのだ
が・・・

 そんな昼下がりに見てしまった。
 それも、うどん屋さんで。

 「政見放送」

 日本共産党・民主党・自民党の3政党がそれぞれ党首が挨拶を
し、地域の政治家がそれぞれ紹介される内容。

 オカザキマガジンでとり上げるのもどうかと思うのだが、気づ
いたことはまとめておきたい。

 まず。放送時間が短いのではないだろうか。政党としての意見
を伝えるにはあまりにも短い。はっきりいって無理だ。

 しかも政党によって、今回の選挙の論点がずれている。

「たすき」に握手で「よろしく」の選挙カー運動もどうかと思う
けれど、放送もこのレベルでは何を判断の基準にしろというのだ
ろう。

 ちなみに自民は「郵政改革」を念仏のように唱え、民主・共産
は自民の批判ばかりである。どちらがいいではないのだけれど、
良くも悪くも自民は郵政に集中してプロモーションを展開してい
る。それに比べ民主・共産は何が論点なのかバラバラでわからな
い。

 郵政一本に見える自民党だが、自民のHPには120の約束とし
て民主のマニフェストと同様の公約が掲載されている。

 もちろん今の日本は問題山済みであり、外交も財政も福祉もそ
のどれもが最優先であり、自民党もそんなコトは百も承知だ。

 よく思うのだが、複雑なものを単純に表現しろと言ったって
それは無理である。複数のコトを細切れに説明しても伝わりにく
い。それなりのボリュームできちんと一つを理解納得させる方が
いいのだろう。

 そんなわけで自民は「郵政改革」一本で攻めているのだろう。

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 民主の女性議員は年金を問題と言い。政権が変われば年金が変
わると言った。

 年金一元化!で保険料率を15%以内に抑えます。年金目的消費
税の導入により月額7万円の最低保障年金を実現します。年金不
信の元凶である社会保険庁は廃止します。 

 これが民主の言い分である。

 しかし7万円でいいのか?

「おいおい政権が変わると年金も変わるの?」年金を高く支給す
るように変えるならいいけれど・・・そもそもそんなコロコロ変
えるモノではないだろう。

 でも今のままで良いわけも無い。

 民主のマニフェストは評価できる。書面ではっきり公約してい
るので後は実行力の問題である。http://www.dpj.or.jp/

 しかし岡田代表の挨拶の冒頭「いま、あなたは幸せでしょうか
」はどこの新興宗教の掛け声と同じではないか?

 うーん。センスが問われていると思うのだが・・・

 それにしても民主の議員はフレッシュだね。好感度は一番高い
と思う。

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 共産は第9条を掲げ戦争反対と言う。確かにイラク派遣は僕も
反対だけど、もし北が攻めてきたらテポドンが降ってきたら?

 具体的な解決策は見えない。
http://www.jcp.or.jp/seisaku/2005/05syuuin_kaku_bunya.html

 軍縮した後、日本は安全なのだろうか?

 たぶんこの議論だけで何万時間もかかるはずである。

 しかも受信者側である市民の中で、この議論を展開できるレベ
ルの市民がどれくらいいるのだろうか?

 それはまた違う問題ではあるけれど・・・

 自分の生活・自分の支給額を視点に考えても答えなど出るはず
がない。

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 さて3政党の政見を見て気づいたのは、民主・共産が自民批判
をベースに展開する反面、自民は野党批判がベースではなく、握
手と地元貢献、そして大物議員というスタンダードな手法で攻め
ていることだ。

 自民の各議員はお仕着せのように「郵政賛成」「改革続行」と
唱える。本部指示なのだろうか?僕は違和感を感じる。
一枚岩になるためのセレモニー的な選挙なのだろうか?

 だいたい、この選挙は自民党の内輪問題なのだ。だって反対議
員が出なければこの選挙は無かったわけだもん。そう考えれば余
計な予算がまた税金から使われたわけだ。

 しかし今回小泉さんが勝てば、改革のスピードは加速するだろ
うね。もし岡田さんが勝っても、けっこう民主も人間関係しがら
んでるから体制を整えるのにまた時間が掛かるだろうに。

 そんなわけで、広島6区無所属に期待。
僕の新刊が9月13日に発売されることになりました。

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  2005年09月05日   岡崎 太郎