449-■起源

 

 昔学校で「東インド会社」なる会社が世界で最初の会社だと教
わった。この会社が本当に起源なのだろうか?

 少し調べてみた。

 

 AD17~19世紀、イギリス・オランダ・スウェーデン・デンマー
ク・フランスなどその他の諸国に設立されたそれぞれの国と「東
インド」またはアジア地域との貿易を任せられた会社の通称であ
り。

 つまり一社ではないらしい。

 そこでイギリスの東インド会社は「イギリス東インド会社」と
する。歴史によく出てくるのは確かイギリスかオランダだ。

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 1600年12月エリザベス1世の東インド貿易独占の特許状賦与を
きっかけにレヴァント会社のスミスほかロンドン商人が設立を推
進し「イギリス東インド会社」は設立された。

 当初は一航海のつど清算を行う個別企業制だったがライバルの
「オランダ東インド会社」に対抗すべし1613年以降より合本企業
制へ移行し永続的な活動に変化した。

 なるほど、効率と競争力を増強するために組織が近代化してい
ったわけですね。ちなみに軍隊を持ちインドを支配する統治機構
を持っていたことを忘れてはいけません。

 その後、クロムウェルの時代には当座制を全て廃止、チャール
ズ2世の時代には社員の有限責任制を確立し近代的株式会社として
の形態を形成した。

 1858年の解散時までつづいた。(オランダ東インド会社は1602
年3月に発足1799年に解散している)

 しかし貿易といってもフェアな取引ではなかったようですね。
おそらくは相当に不平等な条約だったのではないでしょうか。

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  2005年09月13日   岡崎 太郎