512-リヤカー

「Rearcar」と横文字なので、英語圏にルーツがあるのか
と思いきや、実は和製英語。なので歴然たる日本発祥の純国産商
品である。

 

 ある会社で豆腐を昔ながらにラッパ片手に自転車&リヤカース
タイルで移動販売するというアイデアが出た。

 間違いなく街の話題になりテレビの取材も駈けつけるのは間違
いないと大いに盛り上がった。

 そんなわけで早速ネットで調べてみたら、今時リヤカーは凄い
進化を遂げ、廃品回収用途以外にも活躍の場を得ていた。

 進化のキーワードは軽量化・小型化・収納性の向上である。

 ひとつづつ解説しよう。

 まず軽量化であるが、奮段にアルミを使いスチール製の同サイ
ズのリヤカーよりも数段軽く重量は14kgを実現している。

 もちろん錆にも強い。

 次が小型化の波である。特に災害時、車両の通れない路地での
緊急活動を想定し各自治体がリヤカーの導入をしているそうだ。

 そして収納性の向上だが、今回一番驚いた。

 なんと折り畳めるのである。

 しかも折り畳まれコンパクトになると、ステーションワゴンタ
イプの乗用車のリアスペースに収納されるサイズなのだ。

 たとえば、子供サッカーの試合での荷物の運搬にキャンプ場な
どアウトドアでの大活躍は必至だ。実際このニーズを満たすため
の注文が多いそうだ。

 ちなみにアルミ製だと搭載重量は150kgから従来品で350kgまで
タフで頑丈な奴なのだ。

 調べて見るとリヤカーの製造を行っている会社は全国に3社ほ
どあるようで値段も6万円代から20万円まで様々だ。

リヤカーの老舗 ムラマツ車輌
http://www1.odn.ne.jp/waterloo/rearcar/index.html

昭和35年から台車,運搬車,リヤカーを製造
ミヤジマ
http://www.bekkoame.ne.jp/ha/miyajima/riyaka.htm

株式会社 ナガノ
〒421-0511 静岡県牧之原市片浜1191
TEL.0548-52-2343(代) FAX.0548-52-2798
http://www.nagano-alumi.co.jp/car.htm


 外国製のサイドカー付きのオートバイを自転車で再現しようと
した説がある。ただし自転車で荷台が横にあると運転が難しい。

 そんな理由から横より後になったという説だ。

 結果、後の方がたくさん積めたので正解であった。もちろん
大八車が発想のベースになっているのだろう。

■ムラマツ車輌の社長のインタビュー
http://www.tcn-catv.ne.jp/~acc/hito/hito/162muramatutakakazu.html

 しかし調べてびっくり、楽天やヤフオクでもリヤカーを売って
るぞ。

  2006年02月20日   岡崎 太郎