バングラ4日目。 朝8時にホテルをチェックアウト。 昨日観光しそびれた国会議事堂をまわり空港に行く。 |
なんと言ってもアメリカの有名な建築家ルイスカーンの遺作な
のだ。建設に20年!これは見逃せない。
ちょうど今日本でもドキュメンタリー映画「マイ・アーキテク
ト/ルイス・カーンを探して」が公開されている。
映画の中でもバングラデシュの国会議事堂にて、地元の建築家
が涙をぬぐいながら 「彼は貧乏な国だということを気にかけな
かった。実現するか否かもね・・・だから、 最貧国に彼の最大
の建物ができた、命を代償にして」と語っている。
その広大な敷地にその存在感のある建築物はたたずんでいた。
凄い。僕は偉大な建築物の迫力に息を呑んだ。
まさにバングラの宝だ。
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僕の旅も終わりに近づいていた。
バングラの空港は今日も賑やかだった。
インドからネパールそしてバングラと旅をした大学生に出会っ
た。砒素を分解する製品を売りに来た開発者の日本人にも会った
いろんな人がいる。
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バングラの砒素問題はかなり末期的で、聞けば村の男性が1人
残らず死んでしまった所もあるそうだ。ちなみにミネラルウォー
ターにも砒素が入ってる国だ。もちろん飲んでも影響の無いほど
極微量らしいが、それでも気持ち悪い。
調査された約1000箇所の井戸の8割から高濃度の砒素が確
認され数年以内には農作物からも砒素が検出され、食べるには死
を覚悟しなければいけないらしい。一刻も早く対策が急がれる。
なんてことだ・・・
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砒素汚染の広がり
トータル 43% 砒素汚染の発生した郡数 211 総郡数 490
Sylhetv :北東部 97% 34/ 35
Barisal :南部 47% 18/ 38
Khulnav :南西部 66% 42/ 63
Rajshah :北西部 27% 35/127
Chitagong: 南東部 22% 21/ 93
Dhaka :中央部 45% 61/134
出所:Hasan [2001], Table XVIII.1, p. 268.
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ストリートチルドレンにしてもそうだ。生まれたばかりの赤ん
坊の腕を肩から切り落とす。その方が物乞いがしやすいからだそ
うだ。
この国はどうなるんだろう。
僕は何ができるんだろう。
今回の旅では、日本の中でヌクヌクと暮らしていては感じられ
ない事をたくさん感じた。
朝起きて、働いて、飯を喰い、交わり寝る。その原始的な欲求
をはるかに超えた次元の悩みを持っている自分がアホらしくなっ
た。
でもだからと言って何ができるのだろう。たった4日で何を偉
そうに・・・
ただ一生懸命腐らずがんばるしかないのだ。
今日を懸命に生きることが生きるという事なのだ。