2年ほど前に口座開設をしただけで一度も使用していないジャ
パンネット銀行からDMが届いた。
今までも何度かDMはもらっていたのだが、シンプルな封筒に
これまたシンプルな案内文だけだったので、そのうち中も見ずに
処理していた。
ところが今回はなかなか手の凝ったDMだったのでちょっと
紹介してみたい。
体裁は官製ハガキサイズで厚みが1cm。ビニール袋にコンパ
クトに収まっている。送付方法はメール便だ。
何だろう?
まるでポケットティッシュのようだが中身は何だろう?
僕は袋を開け中をみた。
何だ?
ダンボールが3枚ほど重ねてあり。真ん中にはUSBメモリー
らしきモノが納まっている。
さっそく取り出してみる。
予想とは違いUSBメモリーでは無いようだ。(紛らわしい)
同封の取り扱い説明書を見る。
なになに?
「ワンタイムパスワードだって?」
読み進めるとその小さな機器の白黒液晶に表示されている6桁
の数字が60秒ごとに変わるそうで、この番号をネットに入力す
るとアクセスできるという最新のセキュリティーシステムだそう
だ。
たしかに安心のようだが・・・
なかなかその概念、新し過ぎてよくわからない。
ちなみにこの機器のことを「トークン」と呼ぶそうだ。
ははぁ・・・
説明書にはたくさんの文字で説明を試みている。
Q&Aもある。
でも読めば読むほどわからないことばかりだ。
僕がわからないという事はわからない人がたくさんいるという
事だ。
さてここで問題だ。
僕はこの銀行へアクセスするためのIDを忘れてしまっている
なにせ一度も使って無いんだもん。まったく覚えていない。
ちなみにこの新システムへ移行する手続きには、その忘れた
IDが必要になる。
あはは。使えない。作業できない。
どういう想定をしているんだろう。
どうも顧客状態を想像できていないと思われる。
もちろんこの方式を採用するかしないかで会議は大変だったろ
うね。
でも本当に他に安全な方法はなかったのだろうか?
たしかにハッキングの手口はどんどん巧妙になるからこれで充
分ってのは無いけれど。一回の事故が信用問題になるのもわかる
けれど。
でも60秒ごとに変わる番号を確認するために、そのトークン
という機器を持ち歩かなければいけない。車の鍵にでも着けるの
だろうか?財布には入らない。まぁ持ち歩かなくともそれは小さ
くてすぐに引き出しの中でさえ何処かへいってしまいそうだし。
失くしちゃったら最後、再発行まで使えないわけだけど。
毎日使う顧客はどうするんだ?
どうやって生活と折り合いをつけるんだろう。
そう考えていくと、なんだ?この仕組みは?
安全と差し替えに使い勝手は悪化するのは常だが、経営的に見
て、ユーザーが便利悪さに離れるというシミュレーションはしな
かったのだろうか?
新しいチャレンジは認めたいのだけど・・・
大丈夫なのか?
僕の心配することではないけれど。