755-久留米

 筑後地区商工会の年次総会で講演をしてきました。

 この会で講演するのは二年ぶり。参加者は350人。今回も女性の参加が多
くて、しかも年齢はさまざまなので、講演のテーマがとても難しかったです
ね。


 

 前回のテーマは通販だったのですが、一時間という短い時間ではなんとも
参加者にはチンプンカンプンだったようなので、今回は「夢をかなえる9つ
のマス」になった。

 それにしても一時間はあっという間で、時間配分が難しかったですね。

 まずここ最近訪れたアフリカとバリ島を中心にスライドを見てもらい。
意識を拡大したあと、僕の質問に答えるかたちで、9つのマスを完成させる
というものだ。

 前回よりもテーマが広いからか、参加者全員が、このワークに参加してく
れた。本当に、このテーマは大人も子供も関係ない。

 自分の「やりたいこと」を明確に意識することはワクワクすることだ。

 さて講演中、「関心がないのではなくて、反応できてないのだ」と言う
話をした。

 中学生で「セイシェルに行きたいか?」という質問に答えられる子供は
ほぼいない。

 これはどういうことだろう。

 当たり前だが、セイシェル島の情報が何もないことが原因だ。
つまり反応の素がないところに人間は反応できないのである。

 関心がない、興味がないのではなくて、反応の素がないので、反応できて
いないわけだ。つまり無知が問題なのである。

 そこで「反応の素」をどう仕入れるかが問題になる。

 僕は「ブルータス」「週間アスキー」などの雑誌、または本屋での新刊チ
ェックなどを、個人の主観を排除して読み込むことで、情報を集めている。

 これはもう習慣なのだが。選り好みせずに最初から最後まで完全に読み込
むことで「反応の素」がインプットされる。

 すると会議中や懇親中といった会話の中で相手の情報に、ピンと反応でき
ることが可能になる。

 そして少し面白いなぁと思ったらもう少し深く広く情報を集めてみること
だ。この繰り返しで情報のデータベースが網の目のように構築される。

 情報と情報が脳のシナプスのように結びついて、アイデアや意見や新しい
方向が見つかる。無駄と思われるような情報も十年後役に立つこともあるだ
ろう。

 専門バカにならず、雑食の強さを忘れてはいけない。
 ともかく好奇心を高く保ちたい。これを失くせば即老人である。

 

  2008年07月24日   岡崎 太郎