776-手帳の季節。

今年は秋がなかった。気づけば11月と言うのにすっかり冬である。

 今年も後2ヶ月。早い。それはそうとすっかり「手帳の季節」だ。
おかげさまでモチベーションシートも正式版を販売して来年の2009で
5年目である。


 

 来年版からは、リアルポケットサイズの「マイクロ」という新しいMSが
ラインナップに加わる。今年まではA4サイズを頑なに使ってきた僕も来年
はマイクロと兼用してみようと思っている。

 なにせ専用のジャケットだけで本革を6種類とPVC製を4種類の10種
類も製作してしまうほどの気合の入れようなのだ。ぜひとも専用のHPから
内容をチェックしてみて欲しい。太郎の気合いが少しは伝わると思う。

http://www.it1616.com/micro/micro.html
http://www.it1616.com/micro/micro2.html

さて、昨日は昔から友人と博多でおでんを肴に酒を飲んだ。
才能ある彼との会話はいつも多岐にわたってとても刺激的だが、なかでも
話は、人生の幸せに移った時のことだ。

 人生の目的は「幸せになること」。彼のこの言葉に激しく共感した。

 それもそのはず、僕の2冊目の本である「儲かるしくみはこうつくれ」の
「あとがき」に「僕達は幸せになるために事業をしているのだから」と書い
ているのだ。

 誰もが幸せをもとめている。このシンプルな気づきは、その後のモチベー
ションシート関連の書籍から「夢トレ」や「あなたがリーダーになればすべ
てがかわる」でも一貫して伝えている僕のテーマなのである。

 ところが、僕達はつい日常の忙しさに「どんな状態になった時に幸せを
感じるのか」さえ忘れてしまう。これではいつまでたっても幸せをキャッチ
できるどころか、幸せの方向へ向かうことすら危ういではないか。

 まずは自分の求めている何かを明確にするべきだ。

 彼との話の中で、ある経営者に「どんな状態になればあなたは最高に満足
するのか」と質問すると、その経営者が「俺が右向け右といえば全社員が右
を向く組織だ」と答えたと言う。

 僕は激しく嫌悪した。それでは独裁者よろしく社員は奴隷ではないか!

 しかし「俺の言う事を聞け」とは人間の剥き身の本音だとも思う。
ただしこれでは身も蓋もない話だ。

 本音かも知れないが、このマインドでは儲かったとしても幸せにはなれな
い。そろそろこの事に気がつくべきである。求める世界は「俺が言わなくて
も行動してくれるスタッフだ」主体性を発揮し自立した人材を求めているの
だ。結果求める世界がそこにはある。

 この世界を信じている経営者も多い。ただあと少しの忍耐ができずに自ら
跡形もないほど出来上がる寸前の組織を破壊してしまう経営者が多い。

 これは惜しい。あと少しなのだ。あと少しの労力だと思う。

 また主体性を発揮した人材が働き続けたい環境の整備を忘れては、せっか
くの人材が流出する事態になるので注意が必要である。

 大切なのは信頼関係と尊敬関係そして感謝だ。

 さて極悪な環境下で働いている社員にも一喝したい。。

 愚痴を言う前に、アホな経営者の下で働くのは、もう懲り懲りだと思うべ
きだ。独身なら後先考えずにさっさと辞めるという選択を真剣に考えてもい
い。それが無理でも、と新しい環境を目指して転職先を探すくらいの行動は
はじめてもいいのではないのか?

 それでも、その劣悪な環境にしがみつく理由は何だ。
 自分の不甲斐なさ・弱さ・依存ではないのか?

 奴隷的な環境を自覚しているなら独立の道を考えるべきだ。
 少ない「金」にしがみついてどうする。

 将来は可能性に満ちているのだ。その可能性を活かすも殺すも自分次第で
あることを忘れないで欲しい。

 話を戻そう。
 ともかく、自分の「幸せの定義」を明確にしよう。
 そして、その方向へ少しでも近づくための努力をはじめよう。

 そのためにズバリ「自分を知る」ことからはじめて欲しい。
 もちろん、そのためのモチベーションシートだ。きっと100万馬力の
助けとなるだろう。そして望みが明確になったなら「YES I CAN」
と100回唱えてみよう。

 きっと僕達はもっと画期的に幸せに近づくことができる。

 

  2008年11月08日   岡崎 太郎