823-若さを保て

 昨日、ホテルの喫茶店で読書をしていたら、六十代を超えたお金持ちそう
な夫婦と、同年代の男性経営者がネット通販の話をしていた。

 終始話しは「儲かる・儲からない」なのだが
 笑えるレベルで両者の話はズレていたので、つい聴いてしまった。
(だって声が大きいんだもん)

 男性経営者のネット観は98年当時のモノと思われ、どうも古い。
 本当にネットで商売をしているのかと疑いたくなるものだった。

 それ以上に金持ち夫婦は、ネットの経験値が低いようで
 見当違いの質問を浅い理解度の上に「私も意外と知ってるでしょう」とい
う知ったかぶりをコーティングしていて気持ち悪かった。

 テレビで仕入れた「詐欺」や「セキュリティー」や「おたく」などを
稚拙に使い話を膨らます。もちろん話はすすまない。
 本質の遥か遠くの議論だからである。

 この話を盗み聴きしながら僕は独立した十年前を思い出していた。

 2000年当時、すでにインターネットは日本で6年を経過していて
僕の感覚ではスタンダードという理解だったけれど、ビジネスの現場では
感覚がずれてる人に説明をしないといけない状況が多かった。

 たとえば名刺にメルアドがない人達である。

 知らないなら素直に学ぶ姿勢を示すべきであろうに
 自己正当化からなのだろう。まず否定・駄目出しからはじまる。

 この手合いと話すのは今も昔も時間の無駄だ。
 巻き込まれる前にさっさと引き上げるのが最善でありそれしかない。

 逆に真摯に聴こうという態度のある人には好感が持てる。

 いくらお金を持っていようと、若者に嫌悪されるようでは寂しい。

 先日62歳の大金持ちと深夜の移動カフェで会った。
 僕の持っていた映画「アバター」のパンフレットから話は膨らんだのだが

 感性が若々しく。とても雰囲気のよい方だった。

 半年前ある上場企業の取締役と話しをしていた時
 若い感性を保つ秘訣は自分より12歳以上したの友人を持つことだと
 教えてもらった。

 僕も今月で40歳になる。
 若者に嫌悪される対象にならによう気を配りたい。
 

  2010年01月13日   岡崎 太郎