837-金がないなら知恵をしぼれ6

 

7 期間限定でまずは試してみろ
 お客のニーズがあるならなぜやらない?



 ジムで汗を流せば、トレーニングウエアの洗濯という需要が生まれる。

 仕事の合間にジム通いをしている僕のようなビジネスマンは、できれば
洗濯物を持って帰らずに、すべてジムで完結させたいと思っている。

 

ジムで汗を流せば、トレーニングウエアの洗濯という需要が生まれる。

 仕事の合間にジム通いをしている僕のようなビジネスマンは、できれば
洗濯物を持って帰らずに、すべてジムで完結させたいと思っている。

 そこで「洗濯サービスはないの?最近は靴の丸洗いというのもあるよね。
来週一週間出張なので、そのあいだ靴をクリーニングしたいんだけど。
と気軽な口調でスポーツジムのマネージャーに提案してみた。

 この便利なサービスを実施すれば僕以外のお客様もおおいに喜ぶと思うの
だが、僕の提案のやり方が悪かったのか、このアイデアはいまだ採用されて
いない。いや、採用にならない大きな理由はマネージャーの怠慢だと思う。

 新しいことをはじめるには、労力もかかる。リスクがなくてもだ。

 ただ顧客が喜ぶという程度では、ジムのマネージャーのモチベーションに
ならないのだろう。可もなく不可もなく日々淡々と過ごせるのに、なんで
またわざわざ厄介なことを増やす必要がある? くらいにしか考えていない
のかもしれない。

 たしかにデメリットも、少しはあるだろう。しかし少々手間がかかっても
「できる」なら何でも試してみるべきだと、僕は思う。もし不安があるなら
とりあえず期間限定でサービスインすればいい。もし採算が合わない作業に
時間がとられるなど、ジムとしてのデメリットが多ければ、期間満了で、
そのサービスをやめればいいだけである。

 その一方で、やってみることで、はじめて生まれるアイデアはたくさん
あるはずだ。改善点もたくさん見えるだろう。いきなり大きくはじめるのに
躊躇するなら、小さくそっとはじめることだ。それこそ、最近都心部で
ポツポツ現れてきた、ジムの24時間化とかね。お風呂は使えなくても
シャワーブースを作れば、ジムを銭湯代わりに使うニーズが生まれるかも
知れない。

 怪我や事故が怖いなら、バンジージャンプみたいに最初に誓約書をとれば
いいだけの話だろう。リスクヘッジの方法は考えればたくさんあると思うの
だがどうだろう。

課題7
 期間限定ではじめられる身近なサービスを考えろ

 
  2010年06月06日   岡崎 太郎