商品説明
通販のヒットメーカーである著者がノウハウを披露した1冊。好評だった『売れるしくみはこうつくれ』の第2弾である。今回は、いかに売るかがテーマだった前回から一歩踏み込んで、いかに収益を上げて安定してビジネスを継続させていくかがテーマである。
みずから「売る」ことと「儲ける」ことの違いを痛感したという著者は、儲けることは「顧客満足の対価」であってやましいものではなく、また、それを実現するには顧客と継続して信頼関係を築いていくことが重要だと強調する。そのうえで、どのような発想が顧客満足の視点に立ったものかを掘り下げる。ポイントカード・システムの多くが顧客の利便性に立っていないとか、常識的な電話対応が顧客との貴重なコミュニケーションを阻んでいるといった指摘が興味深い。
さらに著者は、定期購入者の獲得、紹介による拡販戦略、メーカーへのアプローチの3点から「儲かるしくみ」をアドバイスする。ノウハウは、特典を贈るタイミングや方法、プレゼントの中身、挨拶状による「想い」の伝え方、紹介の誘導法やお礼のしかたなど、いずれも具体的で参考になる。メーカーとの交渉や商品価格を決める基準など、なかなか公にならない部分のノウハウも必見である。
流行の経営手法や種々のバイアスに惑わされず、率直に顧客満足を見極めようとする著者の姿勢は見習うべきところが多い。その大胆な発想や行動を支えるコスト意識も注目だ。根底には「僕たちは、幸せになるために事業を行っているのですから」という信念をもつ著者。事業の使命や目的を考えるうえでも示唆的である。(棚上 勉)
著者からのコメント
いつも大変お世話になっています。岡崎太郎です。
実は、前作「売れるしくみはこうつくれ」を書いてる今年三月の時点から、構成の亀田さんと編集の酒井さんと僕の間では、できれば三冊で完結する、まるで映画マトリックスのような、三部作構想をもっていたのです。
二冊目のタイトルは「売れるしくみ」を世襲 して「儲かるしくみはこうつくれ」に10分で決定。前作「売れる」から「儲かる」にテーマを 移して、前作で書ききれなかった部分を、よりディープに掘り下げ披露しています。
書き始めると、脳内ホルモン ドーパミンがどッぱどっぱ!筆が乗り過ぎちゃって!超ハイテンションで徹夜の続く日々。
なにせ書きたいことがあり過ぎる!
構成の亀田さんとの打合せは、数十回を数え、資料用に録音されたMDやカセットは30時間以上。消費したマイルドセブンライトは100箱以上。
前作ではリピートの促進をするための手法としてDMのタイミング電話での案内を書きました。新作の 「儲かるしくみ」はさらに進めて、定期購入の仕組みを導入をわかりやすく提案しています。
さらに、
●新規集客のマス広告戦略から紹介販売へのシフト
●継続平均35ヶ月の脅威の通販システムを暴く
●田舎から発信のコンプリート顧客満足の通販会社
●低コスト小ロットで商品を開発する秘密の体験談
●前作で好評だった9箇条とあわせて、儲かる鉄則9カ条
●仕入れをやめることで開く利益爆発の可能性
などなど、盛りだくさん。
そんなてんこもりの内容なので、
「ディテールの細かい部分を、もっと、もっとわかりやすくと書き出すと、書いても書いても足らない、その上、儲かると儲けるの違いが気になりだし、まったく収拾がつかなくなって・・・」
「おいおい。これじゃあ、とても230ページに収まらないぞ!」
どうにか規定のページ数に収めようと努力するのですが、ページ数を意識すると、どうしても寸足らずな内容になってしまいそうで、どうにもこうにも・・・。
困り果てた挙句、まずは好きなようにやってみようと言うわけでページ数を気にせず、ネタを全て文字にした後、精神論は極力押さえて何度も書き直してみたのです。
「売れる」から「儲かる」へ、 儲かるしくみの技術と心構え。
しかし書き終えてみると、巻末資料も入れてやっぱり350ページを超えちゃって、もう一冊にまとめるなんて無茶な分量。
ここで完全に煮詰まってしまって、僕ではお手上げ(笑)
そこで、オーエス出版の辣腕編集者 酒井圭子に原稿を預けること3週間。
返却された原稿に目を通すと、さすが名編集者。重複したり、ネジレている小枝の部分をバッサバッサと絶つ事で、グッと僕の言いたいことの輪郭がハッキリと浮かび上がり、とても読みやすい良い本に進化しているじゃないですか。
この編集技には、ホント驚かされました。酒井さんありがとう。
紆余曲折、どうにか出来上がった苦心作、これから通販をはじめようとしている方、通販に興味のある方、それから通販以外のビジネスの方でも、使えるヒントがたくさん詰まっていると思います。
ぜひこの機会に手にとって見てください。
岡崎太郎