113-シャンハイプロジェクト

 

お待たせしましたオカザキです。今回は、上海紀行です。

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■シャンハイプロジェクト

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もうこのあいだ上海にいったのは3年前?

いやいや4年前だったかな?

 

上海をよく知る先輩や友達からは、
この半年でも上海はどんどん変ってるから観といた方がいいよ
なんて忠告をうけてた分、上海に行きたい気持ちはあるんだけど
なかなかキッカケがなくて・・・・

あとは、中国本土・御飯があわなくて・・・・・特に煮込み系。
肉の煮込みに入っている「八角」が駄目なんです。
あと香菜(チャンツゥワイ)?も苦手。

なんて言い訳で、どうも足が遠のいちゃってたんですが・・

今回の「シャンハイプロジェクト」にどうにか気分を盛上げて
行ってみようなんて・・・重い腰を上げてみました。


■ところでシャンハイプロジェクトとは・・・

上海から車で小一時間ほど北に現在フォルクスワーゲンの工場が
もの凄い規模であるんですね。

いったい何人くらい働いてるのかさえワカラナイほど、デカイ。
また車で15分くらい走っても、とにかく道の両側ずーと・ワーゲ
ン関連ですから、その規模のでかさはわかると思いますが・・・

このエリアの裏に2006年、「フォーミュラー1」を開催するため
にサーキット場を建設中なんです。

マカオGPを上海GPにするらしいんですが・・・

という事から、このエリアを上海の車のメッカにしようと言う
政府の意向で、現在、車両の整備や設計等を教える大学や教育施
設の建設・また関連部品の製造工場・外国人用の居住区・接待用
ゴルフコース・そして国道沿いには、各メーカーのショールーム
を設置する計画だそうなんです。

まぁ話が大きいでしょ。

それで今回の中国側のパートナーは、南京楼にも百貨店を経営し
ている上海小売販売の中で五番目の「上海新世界グループ」と
いう上場企業の副社長が窓口なんですね。

ちなみに香港の新世界とは全く関係がないそうです。

このグループが丁度、この国道沿いに土地をもっているらしく
このチャンスに車の販売も目論んでるらしいんですね。

そもそも中国では、輸入中古車は認められてなくて認められてる
のは、あくまで新車輸入か国内生産新車の販売。

それと一旦新車として国内販売された車の、中古を取り扱う市場
はあることにはあるんですが・・今のところは全然なってない。

話によると中国政府が三年前くらいに一度、テスト的に小規模だ
けど海外中古車の輸入を許可したことがあったそうですが・・・

海外の輸入中古車が今流れ込んでくると、その価格の安さと品質
のよさで国内の車業界が駄目になると危惧して禁じ手になっちゃ
ったそうなんですね・・・・・。

なにせ、日本国内では廃車にするしか仕方ないような走行10万キ
ロ・10年落ちの二束三文の車が上海では日本円で300万円くらい
で販売されてますからね。(売れてるかどうかは別問題ですが)
中古車の価格統制は壊れちゃいますよね。

しかし中国がWTO(世界貿易機構)に加盟するさいの条件が
車の輸入規制の撤廃だそうですから・・・

中国政府としてはもう一回そろそろ輸入中古車を輸入する実験を
したいそうなんですね、年間の制限枠を設けてですね・・・

という訳で今回・この高級輸入外車の販売を狙ってるんですね。
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余談ですが、現在上海で販売されているのはフォルクスワーゲン
のサンタナ旧型(これはこれでまだ新車で製造販売されてます)
・サンタナ2000・パサート・ポロ・ボーラ(ゴルフのセダンタイ
プ)とaudiのA6なんかが有名ですが・・・昔のaudi100
なんかもまだ現役。

サンタナ旧型でも新車で170万くらいしますから・・・・
サンタナは日本でも18年位前に日産から販売されていましたが。

当時いくらだったのかはわかりません。

ただ、中古車の価格が高止りなんですね、日本では5年落ちで不
人気車であれば、下手すると廃車ですが、上海では平気で80万位
では販売してる。このように大分事情が違うんですね。

中古車センターも視察したんだけれど、車を磨くとか洗うとか綺
麗にしようという概念が薄いのか、黄砂にまみれた車がそのまま
展示してあるわけ、当然内装のクリーニングも無し。

ごく一部の人間・車は綺麗にしていますが、サンタナって、もう
運搬の道具としてしか扱われてないですね。

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前置きが長かったんですが・・・・・

これ以上具体的な事は、
守秘義務もあるもんでこんなもんでご勘弁を。

どうして、ピクトシステムが絡んでいるのか?疑問の方へ

前回、店頭用の「のぼり」を中国で生産したという事を紹介しま
しが、この仕事のクライアントがリクルートの「カーセンサー」
さんで・・中国の工場が新世界グループの子会社だったんですね
。ちょうど中国側は安くて質の高い中古車として日本で流通され
ている輸入車に目を付けてて・・・・

今回一度、副社長とミーティングをしましょうなんて感じになっ
たんですね。


次回も上海レポートか?

 

  2002年07月30日   岡崎 太郎