■歴史
1985年に電電公社が民営化するまで、電話会社といえば、現在の
NTTの前身国営企業の「電電公社」ただ一社でした。
そのころは、今の国際電話より国内長距離電話の料金が高いなん
て状況でした。
ちなみに面白いですよ。
フォーバル社長 大久保秀夫 インタビュー
http://www.mainichi.co.jp/digital/coverstory/archive/200206/27/
■第二電電・日本テレコム・日本高速通信登場の登場
「電電公社」の独占が破られたのは民間電話会社の出現でした。
第二電電は無線、日本テレコムはJR線路沿線の専用線、日本高
速通信は高速道路沿いに専用線を引いて、東京大阪間を専用回線
で結んで、それぞれの専用線の出口からNTTの回線に接続する
ことで、安い長距離電話サービスをスタートしました。
その後、東京大阪間から都市へとサービスが広がりましたが、こ
の方式では、料金を引き下げる為の大きな問題がありました。
長距離部分を専用回線でいくら割安にしても、最終的にNTT東
西の足回り回線を使用する必要があり、この部分が従量制である
為、料金の引き下げには限度があったことと、交換機は主にNT
Tの研究所が中心となっている日本独自規格でかつ非常に高額で
あり、設備の導入が必然的に高額になったことが問題でした。
この均衡を破ったのがフュージョンコミュニケーションズです。
今までのKDDIや日本テレコム等との違いは、専用回線の運用
の仕組みでした。
つまり、これまでの交換機ベースの古い技術からIPベースのイ
ンターネットの技術を応用した技術を利用したのです。
同じ音声を送るための機器をそろえるにしても、世界中で一般的
に使用されているIPネットワーク用の安価な機器を使用できる
為、専用回線の構築維持費用は一気に安くなりました。
インターネットの料金が距離とは関係ないように、IP技術を応
用したネットワークですから距離や時間帯に関係ない一律定額の
通話料金が提供されました。
しかし、依然として、NTT東西地域会社への市内足回りの料金
が従量で発生する為、電話を定額でかけ放題といったわけには、
いきませんでした。
■ADSL常時高速ネットが使い放題電話を実現か?
やっと日本でもADSLが普及してきました。
YAHOO!BBは月額3000円を切る低価格で健闘しています。
しかしADSLが凄いのは、高速インターネット接続だけでなく
、音声データのやりとりが可能なことなんです。
これをVoIPといいます。
つまり、月額固定のインターネット料金のみで通話料金が無料と
なるわけです。
確かに、YahooBBフォン同士なら通話料金無料ですよね。
しかしBBフォン同士では無い場合、まだ現在は全国一律3分7.5円
なんです。通話料金を無料にするには、2点間をTCP/IPのみで接
続が必要なわけで、直結出来ない場合、従量制となるNTTの電
話交換機を使用してしまい結果、足回りの料金がかかってしまう
からなのです。
ですから実際、使い放題になるのは同じBBフォン同士であり、
それ以外の電話へは格安とはいえ、3分7.5円の従量制なのです。
■050から始まるIP電話用、番号が付与予定
若干の制約があるとはいえ、IP電話の安さは通話料金の多い企
業では費用効果が体感できるでしょう。
例えば、札幌、東京、名古屋、大阪、福岡のそれぞれの支店同士
にIP電話を導入した場合、支店間の電話代金は無料です。
もちろん、FAX回線もIP電話にすれば、FAXも支店間は無
料です。
長距離恋愛中の恋人がIP電話にすれば、何時間話しても無料で
すから寝てる間も、ずーと繋いでいてもいいわけです。
しかし、アウトバウンドやってる電話販売の会社はコストダウン
凄いよね。
Yahoo!BB
http://bbpromo.yahoo.co.jp/
KDDI
http://www.kddi.com/
日本テレコム
http://www.japan-telecom.co.jp/
フュージョンコミニュケーションズ
http://www.0038.net/