実は岡崎太郎の太郎は、「太陽の塔」の岡本太郎さんから頂いた
ものなんです。
それで最近、岡本さんの著書を読んでるんですが・・・
この本は当時プレイボーイに連載された人生相談をまとめたもの
で、岡本太郎らしい鋭い意見がズバリで気持ちいい。
例えば
「人間はどんなに未熟でも全宇宙をしょって生きてるんだ。」
132pより抜粋
ねっ・なんかいいでしょ。
気になった部分を紹介したいと思いますね。
以下抜粋。
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相談:
生きがいのあるものを見つけたいが・・・今はまだ模索中。
回答:
「今はまだとか、いずれ「また」と言うのが、
つまらないゴマカシなんだよ。
大切なことは、いま現在の時点なんだ。」
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質問:
たいていどんな人間でも一人くらいは尊敬できる人をもってるも
んでしょ。でも僕はだれも尊敬できないんですが・・・
回答:
そもそも誰を尊敬するとか、尊敬しないって区別はしない。
人生で大切にしたいのは、尊敬より感動。
どんな人であってもある瞬間その人に感動すれば、それがぶつか
り合いであって、ある点を尊敬したから、その人のどこもかしこ
も尊敬するなんて決め込むことは馬鹿げてる。
尊敬する人を、もつのは甘えだと思う。
困難に直面した時、誰さんならこうしただろうと引き合いに出し
てマネしてみたり、これじゃ、自分の意思なんてないじゃない。
それよりも感動というフレッシュな感情に触れて、自分を再発見
してさらに高めていく。この精神的飛躍をしない奴は死んじまっ
た方がいい。
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質問:
「現在の時点で人間は瞬間瞬間を生きていなければ意味が無い」
という激しい生き方はわかりますが、そんなに気張っていると
疲れませんか?
回答:
確かに疲れると言われれば正直疲れるが、そのため夜はぐっすり
熟睡するから朝起きればまた新たな気持ちでがんばれる。
ダラダラ一日過ごしたほうが疲れないように思うけれど、
むしろダラダラしているほうが疲れてしまうんですね。
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質問:
もしもこの世の中から「金」と「名誉」を捨てたら人間はどうな
るんですか?
回答:
ズバリ答えよう。
金と名誉を捨てたら人間の「生命」が残るんだ。
つまり人間のほんとうの存在だけが生きる。
社会に生きる人間は金とか名誉というものを考えるから、存在感
を失ってしまうんだ。
金と名誉ほど、人間をだめにさせてしまうものはない。
そんなもののために、あくせく生きるなんて愚劣だ。
金と名誉を否定したところに本当の出発点がある。
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質問:
三つだけ願いをかなえてやると言われたら?
回答:
ひとつだけでいい。それは無限のエネルギーだ。
ぼくはそのエネルギーを爆発させ、すっとばして生きていきたい。
そして無条件にエネルギーをばらまいてみたいな。
>それは成功に関係ありますか?
そんなことなにも関係ないよ。無償・無条件・損得を考えたり、なにかいいものを造ろうなんてケチくさいことは考えない。
欲しいのは、マグマのように噴出するエネルギーだよ。
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他にも
「自分をかばおうとするからかえって不安になるんだ!」
自分を大事にして、かばおう、うまくいこう、傷つきたくない、
そう思うから不安になるんだよ。
もし弱い人間なら「ああ弱いんだ」でいいじゃないか。
自分自身を責めることで慰めごまかしている人が多い。
ありのままで進めば逆に勇気がでてくるじゃないか。
ねっ・いいでしょ。
短い言葉にも気迫と魂が宿ってますね。
元気になれる本です。
ぜひご一読をおすすめします。
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「太郎に訊け」1100円 ISBN4-88379-079-7 青林工藝社