162-汐留再開発地区を見学。

JR浜松町駅と新橋の間で浜離宮のお隣という都心のど真ん中で
あるにも関わらず、約10年間も有効に活用されなかった旧国鉄貨
物汐留駅跡地を中心とした31ヘクタールの一大再開発を見学して
きました。

2007年の全面完成予定で現在建設中も含め、2004年にかけて100
メートルを超える高層ビルが10棟も立ちゃう国内最大級のそれは
それは大きなプロジェクトで、
なんと完成時には就業人口6万1千人、居住人口6千人と言うから
壮観。

現在その姿を現しているビルは、高さ215m・地上48階建の電通本
社ビルや高さ215m・地上43階建の汐留シティーセンターと高さ12
0m・地上24階建の松下電工本社ビル。

ちなみに電通本社ビル一棟で就業人口は約6000人。
汐留シティーセンターと松下電工本社ビル二棟合計の就業人口が
約8900人と言うから凄い。

そのほかにも、2003年4月には高さ192m・地上32階建の日本テレ
ビ放送網本社棟と172m・地上38階建の鹿島棟。

この二棟で就業人口合計約6000人を収容。

住居用としては、高さ165m・地上47階建・ツイン型の高層ビル2
棟が竣工している。居住人口は、なんと2000人だそうだが、この
高層分譲億ション、大半が既に完売しているそう・・・

ホテルに関しては、「ロイヤルパーク汐留タワー」「芝パークホ
テル汐留」「ヴィラフォンテーヌ汐留」2004年には、米国系高級
ホテル「セントレジス東京」と4つのホテルが続々開業予定。

また、高層ビルエリアと道路を挟んだ地区にイタリア街区として
おしゃれな「チッタ・イタリア」がオープンする予定。


今回はそのイタリア街区のJRA場外馬券場の横にある、オフィ
ースビルを見学。

1fはおしゃれな飲食店。2fから5fまでは1フロアー120坪の一括
貸し。6fと7fは20坪程度のオフィース。7f以上は住居エリア。

外装はイタリアから輸入したタイルを贅沢に使用。質感のある玄
関の扉を開けると、天上高2600cm・オレンジのクロスにグリーン
で塗られたサッシのアルミ枠とがコーディネイトされている。

床はカーペットだが、コンクリートの上に木枠で土台を上げてい
るので歩いた感じもソフトな印象。LANの配線コンセントは床
下に埋設されている。

照明も明るく、窓の開口も広く、眼下には浜離宮の庭と電通本社
等の高層ビル群が飛び込んでくる。

なんとも絵に描いたような事務所だろうか。

価格は一坪、共益費込みで18500円 約20坪で370000円也。
敷金12ヶ月・礼金2ヶ月。

汐留地区で、この装備設備で新築。

この価格は充分、安いと言えるだろう。近隣の事務所の価格は
だいたい坪16000円程度(13.5%程度高い)。

現在・既に空きは2室のみだそうで大人気ですね。

しかし、こんなに素敵な事務所だと仕事になるのだろうか。


■汐留再開発地区の写真。
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Yurinoki/1061/Shiodome.html

そういえば、師匠も言っていたが、六本木でも約400件の地権者
と森ビルの共同で、「六本木ヒルズ」の一角に敷地面積、東京ド
ーム約8個分の広さの再開発が進行中だとか・・・・


ちなみに「グランドハイアット東京」も開業の予定だそうで、こ
れまた国内最大級の開発といえるだろう。

また、品川駅地区再開発にしたって充分大規模な訳で、これから
3、4年で東京都心部の景観は大きく変わりそうだが、オフィース
の供給過剰問題からも目が離せない。一部の物件ではすでに値下
げに踏み切った会社もあるそうだ。 


 

  2002年11月22日   岡崎 太郎