163-カリスマ操体士。

■カリスマ操体士。
   
 あなたは、操体法と言うのをご存知だろうか?

腰が痛い・背中が痛い・肩が上がらない・疲労が抜けない。

それに毎晩の飲み事で、内臓も疲労気味。
ついつい滋養強壮ドリンクに依存しがち。

たまに病院で検査しても、別段何処が悪いわけでもない。
少々肝臓の数値が平均値より高いくらいだ。

多分ストレスだから、休養が一番なのはわかっているが・・・・
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東京の師匠「多嶋社長」の紹介で、新橋にある治療院を訪ねた。

開口一番。

「ガマンする必要なし」

「一回の治療でほとんど解消しちゃうよ」との事。

「人間の体の35%は筋肉。このバランスを整えるだけの治療だか
ら痛くないし心配はいらないからね。」

どうも説明を聞くと、マッサージや針灸とは違うらしい。
経筋操体法と言う手技らしいが・・・・・
筋肉のバランスを整えていくらしい。


治療の為、奥の部屋へ移動。

「では治療を始めます。」

「はい、よろしくお願いします。」

「まずはじめに、僕の治療は怪しいですから(笑)」

「はぁああ? あやしいんですか・・・・・」

「あれっ?多嶋さん言ってなかった?」

「そういえば、言ってました。・・・・・」


「ではまず、右手の親指と人差し指で丸を作ってみて・・・
左手は手のひらを上に向けて・・・はい力抜いて・・・」

   >ほほうOリングテストだな・・・これ位知ってるよん。


「はい強く握って・・・・」
  先生が指で作った丸を離そうと力を入れるが、開かない。

「はい、では親指と中指で丸を作って・・・」
  先ほどと同じ様に丸を離そうと力を入れるが開かない。

「では親指と薬指で丸を作って・・・」同じ様に・・・
「岡崎さん・・どう・・まだ・・・・力はいるよね。」

「はい。」

「では親指と小指で丸を作って・・・なるべく丸く。」

 同じ様に

  ・・・・・・・・あれっ・・・パカッ・・開いちゃう。

「力入らないよね。・・・小指ではね」
>そりゃそうだよ・・・小指だもん。


「じゃあ、これ左手で握ってくれる。」
      渡されたのは黒い木の板。

「はい・右手の親指と小指で丸の輪を作って・・・」

「はいっ。  力入れてみて!」

 グッ・・・あれっ離れないよ・・なんで・・力が入るよ。

「先生なんで?」

「じゃあ今度はこの木握ってくれる。」渡されたのは同様の木板。

「はい・今度は右手の親指と人差し指で丸の輪を作って・・・」

「はい力入れてみて!」


グッ・あっけなくパカッ
         ・・・・・あれっ力が入んない。


感想は、予想通り。
  しかし手の込み入った「Oリングテスト」だな。
  
         でもこれがどう治療とつながるのだろう?

先生曰く、この二枚の板には、良いエネルギーと悪いエネルギー
が入っているそうでその結果、体が正常に機能したりしなかった
りなるらしい。


「だから携帯電話は握ると全然力はいりませんからね」

「えっじゃあ僕、電話・首から下げてるんですけど・・?」

「まぁ最後にやりますから」

                >えっ何を?
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この後、ヒーリングで地下水脈を探す時に使うあの90度に曲がっ
た針金の棒2本で、体の悪い部分を確認。

       ■参考:ダウジングと言う振り子の原理
       http://www.orange.ne.jp/~furuhasi/down.html

あらら、僕が痛いと言ってる部分に持っていくとスーッと開く。
なんとも無いところは閉まる。


その後、悪いところを押しながら確認。
右肩・腰・左ひざ・ヘソの周り・左下腹部。と首の三番目らしい

理屈は納得できないけれど・・・・確かに当たっている?

「はい、悪い部分はわかりましたでは一箇所づついきます。」


「ではまず仰向けね」

「はい」

左の足首をくるくる外側に回します。次に内側に回します。

「どっちが楽ですか?」

「うーん外側かな・・・」

「じゃあ外側に回すね・・」

 くるくるくる。水泳でプールに入る前の柔軟の感じで・・・
  
「体の気持ちいい方に動かすんですよ・・・はい反対・右側」

今度は、右足首をくるくる外側に回し次に内側に回す。

「どう・・どっちが楽ですか?」

「うーん内側かな・・・」

「はいはいじゃあ内側ね」くるくるくる。


「では、治療していきます・力を入れてといったら溜めてく
 ださい。」

「溜める?」

「そうグッと力を入れてください押し返すように・・・。
 そしてトンッと言ったら完全に脱力してください。」

「・トン?・・・・」

「まぁやってみましょう。」

「はぁあ」

「両ひざを曲げて、腰を浮かして左に曲げる・・・そうそう」

「今度は右に曲げる・・・どっちが痛くない?痛い?」

「右ですかね・・・左は痛いですね」

「じゃあ、右に曲げるよ、今度は溜めてといったら力入れて」

「はい・・・」言われるがまま曲げる。

「溜めて!」
と同時に先生が僕が曲げようとする反対に力を入れて適度に押し
返す。つまり抵抗があるので力が入る。

そして5秒ほど、そのまま。

「トンッ・・はい脱力・・・・」僕は息を吐きながら脱力。

これを3回程繰り返す。

「どう?だいぶいんじゃない。」

「えっ確かに・・・少し軽くなったかな?」

「じゃあ次はこの筋肉ね」と言いながら違うポイントを押す。

「はい今度は左手をこうして・・・外向きに回転・・はい内側」

「じゃあ溜めて・・・」グググ・・・


こんな感じで60分の治療は終了。

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「どう岡崎さん。だいたい・いい感じかな」

「はい痛みがなくなりました。・・・もう諦めてたんですよ。」

「だから筋肉っていったでしょ。内臓は意外に頑丈なんだから」


「じゃあ最初のダウジングで確認しましょう」

僕は、まっすぐ直立すると、先生が2本の針金で確認。

「ほら開かなくなったでしょう。」

「ほんとですね。」

「ほら背中も見て、開かないでしょ。」


「まぁ完全では無いけどね。これで一時は、いいでしょう。」


「じゃあ最後に携帯だして」

「えっと、はい携帯。」

「左手に軽く握って、右の親指と人差し指で輪を作ってみて」


グッ・あれっ力が入んない。  あっけなくパカッ・・・・・

「ですよね。力入らないよね。電磁波が体に悪いんだよね」

「そうらしいですね・・聞いた事あります。」

「なので、岡崎さんの気を携帯に転写します。」

「へっ?」

そう言って僕の上向きにした右手を軽く握り、左手の携帯の上に
手を併せ、気を入れだした。

約1分。

「これで大丈夫だけどな・・・・・携帯そのままで・・・
 はいまた親指と人差し指で輪を作ってみて・・・」

グッ・あれっ力が入るぞ。 グッ開かない・・・・

「えーっなんで。先生、凄いですね。」

         なんだか理由はわかりませんが凄い。

マッサージでは得られない感激。

まさにエンターテイメント。東洋医療に万歳。
多嶋社長に感謝。
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ちなみに
「google」で経筋操体と検索してもこの治療院しか出てこない。

操体法だけで、検索すると2,880件も出てくるが、
福岡には治療院はあるのかしら。

アマゾンで書籍を操体法で検索すると36冊も出てくる。

時間があれば読んでみようかいな。

なにか情報あれば、お待ちしてます。
今日のネタもマーケティングじゃなくてすいません。


先生、東京出張時はよろしくお願いしますね。
 

  2002年11月25日   岡崎 太郎