最近の携帯電話のかな漢字変換に入力予測機能がついてるのを
知ってます?
この機能のおかげで親指をつかっての長文入力が随分楽チンに
なりました。
確かSONYのバイオ-Uというモバイル機種にThumbPhraseサムフ
レーズという、入力予測変換と辞書の学習を備えた、文字入力
サポートソフトが搭載されてたはず。
確かにパソコンの文字入力でもこれが出来れば楽ができるはず。
さっそくソニーのホームページへ。
えーとバイオ-Uは、あっこれこれクリック。
「どっかでダウンロードできないかな?」
えーと。
「やっぱり無いか・・・・」
「えーい、じゃあGoogleで検索だい」
しかし検索しても結果、ソニーでは、このソフトのダウンロード
はしてないらしい。まぁそれは当然だが、このままじゃ収まらな
い。
だって僕のダイナブックも楽チン入力対応にしたいではないか。
「じゃあ今度はVectorで検索だ」
「えーとWINDOWSのIMEをクリック・・・・・と」
うーんそれらしいのが無いな、Win98用で近いのがあるが僕のは
XPだし。
再度Googleでキーワードを変えて検索。
キーワードは「かな変換 予測 ダウンロード」と
「おっこれは臭いな。3件目のPOBox・・云々・・」
迷わずクリック。
イェーイ検索成功。ありましたコレです。
http://www.csl.sony.co.jp/person/masui/OpenPOBox/
バイオ-Uに搭載されている「ThumbPhrase」もソニー・エリク
ソン製の携帯電話に搭載されている入力予測変換機能「POBox」
の進化版らしい。
開発者の増井 俊之さんは、ソニーの研究者で情報視覚化・情報
検索・予測インタフェース・テキスト入力システム等のユーザ
インタフェースに関連する各種の研究を行なっているそうです。
そういえばクリエやエアボードにもこの入力システムついてま
すよね。
さっそく実装例の下にあるWindows(新版)からダウンロード。
http://www.csl.sony.co.jp/person/masui/OpenPOBox/implementations/index.html
解凍、インストール。
無事終了。
さっそく使ってみた感想。
最初のうちは、慣れるまであんまり使い勝手がよくないかもしれ
ない。操作性に癖があります。
「ん」がN一回だったり、スペースキーの使い方だったり・・・
英語の半角・全角・大文字小文字の変換制御が利かなかったり。
プログラムの性質上、使えば使う程学習するわけだから辞書が充
実してくれば時間が解決してくれるはず気長に使いましょう。
それから携帯電話のように、入力確定した文字から次の文脈を予
測して候補を表示してくれるという変換機能の追加を心待ちにし
ましょう。
まぁそうは言っても今までの入力方法に慣れちゃってますからね。
使って使って慣れましょう。
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ところで技術的な話の補足。
動的単語補完とは?
例えば英単語であれば"Conection" という長い単語を何度も入力
するのは面倒ですし、入力間違いをしてしまう可能性も高いです。
そこで一度 "CONECTION" と 入力したら、
次からの入力は "CON" くらいまでで "CONECTION" に展開させよ
うという機能です。
なるほど便利です。
しかしこれが英語から日本語になるといろいろ厄介です。
かな漢字変換の手間の問題と単語の区切りの問題です。
例えば「喜怒哀楽」を展開して入力することを考えてみます。
そこでまず「喜怒」を入力します。
そのためには、まずローマ字またはひらがなで「きど」と入力す
る必要があります。当然ですね。
「きど」と入力
「喜怒」に変換
それからプログラムで「喜怒哀楽」に自動展開するらしいのです
が
ここに問題があります。 同音異義語の問題です。
「きど」を「喜怒」に変換する際に、
いきなり「喜怒」が変換されるとは限りませんよね。
「木戸」や「輝度」などの同音異義語に変換されるかもしれません
「きど」と入力
「木戸」や「輝度」などの同音異義語の中から「喜怒」に
変換ここまでくれば候補が絞れますから「喜怒哀楽」に展開でき
るのです。
英語の単語単語の区切りはスペースがありますが、日本語の場合
ありません。これが厄介ですが、ワカチガキ専用ソフト茶筅(ち
ゃせん)なんてものが最近はあるので、だいぶ緩和されたようで
す。
イメージがわかない方は、銀行においてある、ATMでの振込み
銀行の選択の画面で段々絞られていく感じが近いので想像すれば
理解できるのでは思います。
いかがです。興味のある方はダウンロードしてみてください。
使い方の説明のところは読まないと駄目ですよ