181-入力予測機能

最近の携帯電話のかな漢字変換に入力予測機能がついてるのを
知ってます?

 

この機能のおかげで親指をつかっての長文入力が随分楽チンに

なりました。

確かSONYのバイオ-Uというモバイル機種にThumbPhraseサムフ
レーズという、入力予測変換と辞書の学習を備えた、文字入力
サポートソフトが搭載されてたはず。

確かにパソコンの文字入力でもこれが出来れば楽ができるはず。

さっそくソニーのホームページへ。

えーとバイオ-Uは、あっこれこれクリック。

「どっかでダウンロードできないかな?」

えーと。

「やっぱり無いか・・・・」


「えーい、じゃあGoogleで検索だい」

しかし検索しても結果、ソニーでは、このソフトのダウンロード
はしてないらしい。まぁそれは当然だが、このままじゃ収まらな
い。

だって僕のダイナブックも楽チン入力対応にしたいではないか。

「じゃあ今度はVectorで検索だ」

「えーとWINDOWSのIMEをクリック・・・・・と」

うーんそれらしいのが無いな、Win98用で近いのがあるが僕のは
XPだし。

再度Googleでキーワードを変えて検索。

キーワードは「かな変換 予測 ダウンロード」と

「おっこれは臭いな。3件目のPOBox・・云々・・」
迷わずクリック。


イェーイ検索成功。ありましたコレです。

http://www.csl.sony.co.jp/person/masui/OpenPOBox/

バイオ-Uに搭載されている「ThumbPhrase」もソニー・エリク
ソン製の携帯電話に搭載されている入力予測変換機能「POBox」
の進化版らしい。

開発者の増井 俊之さんは、ソニーの研究者で情報視覚化・情報
検索・予測インタフェース・テキスト入力システム等のユーザ
インタフェースに関連する各種の研究を行なっているそうです。 

そういえばクリエやエアボードにもこの入力システムついてま
すよね。

さっそく実装例の下にあるWindows(新版)からダウンロード。
http://www.csl.sony.co.jp/person/masui/OpenPOBox/implementations/index.html

解凍、インストール。
無事終了。

さっそく使ってみた感想。

最初のうちは、慣れるまであんまり使い勝手がよくないかもしれ
ない。操作性に癖があります。

「ん」がN一回だったり、スペースキーの使い方だったり・・・
英語の半角・全角・大文字小文字の変換制御が利かなかったり。

プログラムの性質上、使えば使う程学習するわけだから辞書が充
実してくれば時間が解決してくれるはず気長に使いましょう。

それから携帯電話のように、入力確定した文字から次の文脈を予
測して候補を表示してくれるという変換機能の追加を心待ちにし
ましょう。

まぁそうは言っても今までの入力方法に慣れちゃってますからね。
使って使って慣れましょう。

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ところで技術的な話の補足。

動的単語補完とは?

例えば英単語であれば"Conection" という長い単語を何度も入力
するのは面倒ですし、入力間違いをしてしまう可能性も高いです。

そこで一度 "CONECTION" と 入力したら、
次からの入力は "CON" くらいまでで "CONECTION" に展開させよ
うという機能です。

なるほど便利です。

しかしこれが英語から日本語になるといろいろ厄介です。
かな漢字変換の手間の問題と単語の区切りの問題です。

例えば「喜怒哀楽」を展開して入力することを考えてみます。

そこでまず「喜怒」を入力します。
そのためには、まずローマ字またはひらがなで「きど」と入力す
る必要があります。当然ですね。 

「きど」と入力 
「喜怒」に変換 

それからプログラムで「喜怒哀楽」に自動展開するらしいのです


ここに問題があります。 同音異義語の問題です。

「きど」を「喜怒」に変換する際に、
いきなり「喜怒」が変換されるとは限りませんよね。
「木戸」や「輝度」などの同音異義語に変換されるかもしれません

「きど」と入力 
「木戸」や「輝度」などの同音異義語の中から「喜怒」に
変換ここまでくれば候補が絞れますから「喜怒哀楽」に展開でき
るのです。

英語の単語単語の区切りはスペースがありますが、日本語の場合
ありません。これが厄介ですが、ワカチガキ専用ソフト茶筅(ち
ゃせん)なんてものが最近はあるので、だいぶ緩和されたようで
す。

イメージがわかない方は、銀行においてある、ATMでの振込み
銀行の選択の画面で段々絞られていく感じが近いので想像すれば
理解できるのでは思います。

いかがです。興味のある方はダウンロードしてみてください。

使い方の説明のところは読まないと駄目ですよ

  2003年01月16日   岡崎 太郎