この日はJR新橋駅の真ん前のホテルで朝6時に目覚めた。
いまどきクレジットカードも使えないレベルのシティーホテルだ
ったが意外に良く眠れた。前日夜中まで同年齢で以前から仲のい
い広告代理店営業の浜崎さんと男二人で酒を飲んだのが原因か。
今日は高知県にある財団法人高知県産業振興センターさん主催の
セミナーに講師として行かなきゃいけないのだから気合が入って
いるのだろう。
6時45分にホテルをチェックアウト、JR山手線で新橋から浜松町
・東京モノレールで羽田空港に7時30分に。
喫煙所で一服して、荷物のたくさん入ったサムソナイトの旅行
トランクを持ち上げた瞬間。
「バチンッ」と音を立てて
取っ手のリベットが弾けて取れちゃった!
ありゃりゃ!
下駄の鼻緒が切れるみたいなもんで、なんとも縁起が悪いぞ。
まぁ気を取り直して、
手続きを終わらせ荷物を預けると定刻8:30出発なので8:15に機内
へ案内される。シートは三列の真ん中で少し窮屈だけど一番前の
席なので足元が、ゆっくりしているのが救い。
飛行機はスムーズに滑走路に進み、徐々にエンジンの回転数が上
がっていく。
「高知に着くのは何時だっけ・・・ちょっと早めについちゃうかな」
離陸に向けて窓の景色が流れ出した。
すると、「ヒューン」とエンジン音が小さくなってスピードが落
ちた。
「あれっなんだ?」
右隣のおじいさんも困惑の表情。
機内アナウンス
「当機のエアーコンディショナーに異常が見つかりました。
これから整備場に戻り点検を行います。お急ぎのところ
大変もうしわけございせん」
おいおい、スーツケースの取っ手は外れるは、飛行機は飛ばない
は、今日は大丈夫かな?
飛行機が整備場で止まるとさっそく点検が始まったようだ。
前方のドアが開けられると、一斉にサラリーマン風のおじさんが
携帯電話でどこかに連絡を取り始めた。
スチュワーデスのお姉さんは申し訳なさそな表情でスイマセンを
繰り返している。
うーん、このまま飛ばないとどうなるのかな?
機体を変更するんだろうけれど、そろそろ1時間待たされてるよ
と考えてたら機内アナウンス。
「お待たせしました、現在燃料補給中・・・完了しだい離陸・・・」
おっ飛ぶらしいぞ、しかし燃料がそんなにへったのか?
本当の理由は燃料漏れか?
まさかそんなことはないだろうけれど・・・大丈夫だよね。
結果定刻を1時間近く遅れての出発。
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高知空港に無事到着。今回ばかりはマジで飛行機落ちるかと思っ
たね。しかし高知、東京に比べて気温が高い。
これは南国なみです。
博多よりも随分あったかい。20度はあるんじゃない。
そんなに無いか(笑)まぁ体感温度ね、東京があんまり寒くて、
100円shopのダイソーで手袋買ったくらいだもん。
財団の担当の篠原さんが迎えに来てくれてて合流。
公用車のプリメーラで市街へ・・・
途中篠原さん曰く高知で一番おいしい、讃岐うどん屋さん
「ふくしま」で「しょうゆうどん」と「おでん」を頂く。
この「しょうゆうどん」って知ってますか?
釜茹で14分の腰の強い自家製手打ち麺に、ゆずの絞り汁と
しょう油をお好みでかけたシンプルなメニュー。
噛まずにツルツルと「ノドごし」を楽しむらしいが。
「生ビールじゃあないんだから」と思っちゃいますよね。
でも確かに、おいしい。博多ではお目にかかれない代物だし
四国らしくてよいメニュー選択です。
ほんの数十分に何組もの出張サラリーマン風の団体が入ってく
る、さすが人気店なのだろう。
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高知県産業振興センターへ到着。
県の施設とは思えない、シンプルスマートなデザインの建物。
お話しを聞けば地場の木材や石を使って建築されてるとの事。
セミナーの方は、当日参加も含めて約45人の方が参加。
空港での「取っ手の話」を話して、笑いを頂くと、その後は
ノリノリで二時間トーク炸裂てな感じ。
ノドが枯れちゃいました。
残念なのは、時間配分が悪くて詳細なところを端折っちゃった事
セミナーの原稿の半分程度が話せずじまい。
次回があればまたやりたいですね。
それからメルマガを読ましていただいてる竹虎さんと名刺交換し
ました。
http://www.taketora.co.jp/index.html
想像してたイメージまんま。
ほんとはお酒飲みたかったんですが、別の集まりがあるとの事で
またの機会にぜひよろしくお願いします。
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■ターゲッティング・ターゲッティング・ターゲッティング
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まずターゲッティングが大切だ。
確かに今日のマーケティングでは、ターゲットを明確に規定する
という戦略が有効なのだろうが・・・
しかし性別という明確な要素でさえ、一昔のように最近のデパートでは
婦人服売場・紳士服売場を階によって分けてはいない。
店舗もそうだがカジュアルウェアーなんかも最近は明確な色分け
がない部分が出てきている。
香水に関しても、女性がわざわざ男性物を使ったりね。
志向性がバラバラなんじゃないかな?
必ずしも男女の区分けが必要ではなくなってきたのかな?
男女の違いを明確にしなくても、ユーザーが自分に合ったものを
選ぶ能力を持っているじゃないかな。
これだけ多様化してくれば、あんまりユーザーの最大公約数を取
る事を考えるは無理なのかもね。
あんまりターゲットを絞ったって、対象顧客を減らすだけだし。
かえって没個性な商品、さらっと汎用的な色の無い商品がヒット
するんじゃないかな?リーチが広いじゃない。
かえってトンガッタ個性は、広がりがないでしょ。
一度考えてみてはいかがでしょうか?
お便りお待ちしています。
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オカザキ・マガジン編集局だより
こんにちは、編集局長の井手です。
今回の高知の講演では、岡崎の持論である、ネット上での商い
といえども要は「通信販売」。インターネットを徹底活用する
ために通販のノウハウしっかり理解もらうために
・いままでの紙媒体では出来ない事
・メールの活用を最大にする戦略
・1/1000の訴求
・広告費と実際の販売数を考えるCRMの嘘
(IT活用の裏事情。)
・売るためには、買いたくなる心理を攻撃
・儲かる価格戦略とは、安易な安売りからの脱却
などを話してきました。
近々、itmのホームページで講演録を公開しますので、
今しばらくお時間をください。
オカザキ・マガジン編集局 井手省吾