182-ターゲッティング

この日はJR新橋駅の真ん前のホテルで朝6時に目覚めた。

いまどきクレジットカードも使えないレベルのシティーホテルだ
ったが意外に良く眠れた。前日夜中まで同年齢で以前から仲のい
い広告代理店営業の浜崎さんと男二人で酒を飲んだのが原因か。


今日は高知県にある財団法人高知県産業振興センターさん主催の
セミナーに講師として行かなきゃいけないのだから気合が入って
いるのだろう。

6時45分にホテルをチェックアウト、JR山手線で新橋から浜松町
・東京モノレールで羽田空港に7時30分に。

喫煙所で一服して、荷物のたくさん入ったサムソナイトの旅行
トランクを持ち上げた瞬間。

「バチンッ」と音を立てて
 取っ手のリベットが弾けて取れちゃった!

ありゃりゃ!
下駄の鼻緒が切れるみたいなもんで、なんとも縁起が悪いぞ。

まぁ気を取り直して、
手続きを終わらせ荷物を預けると定刻8:30出発なので8:15に機内
へ案内される。シートは三列の真ん中で少し窮屈だけど一番前の
席なので足元が、ゆっくりしているのが救い。

飛行機はスムーズに滑走路に進み、徐々にエンジンの回転数が上
がっていく。

「高知に着くのは何時だっけ・・・ちょっと早めについちゃうかな」

離陸に向けて窓の景色が流れ出した。
すると、「ヒューン」とエンジン音が小さくなってスピードが落
ちた。

「あれっなんだ?」

右隣のおじいさんも困惑の表情。

機内アナウンス
「当機のエアーコンディショナーに異常が見つかりました。
 これから整備場に戻り点検を行います。お急ぎのところ
 大変もうしわけございせん」

おいおい、スーツケースの取っ手は外れるは、飛行機は飛ばない
は、今日は大丈夫かな?

飛行機が整備場で止まるとさっそく点検が始まったようだ。

前方のドアが開けられると、一斉にサラリーマン風のおじさんが
携帯電話でどこかに連絡を取り始めた。

スチュワーデスのお姉さんは申し訳なさそな表情でスイマセンを
繰り返している。

うーん、このまま飛ばないとどうなるのかな?
機体を変更するんだろうけれど、そろそろ1時間待たされてるよ

と考えてたら機内アナウンス。
「お待たせしました、現在燃料補給中・・・完了しだい離陸・・・」

おっ飛ぶらしいぞ、しかし燃料がそんなにへったのか?
本当の理由は燃料漏れか?

まさかそんなことはないだろうけれど・・・大丈夫だよね。

結果定刻を1時間近く遅れての出発。

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高知空港に無事到着。今回ばかりはマジで飛行機落ちるかと思っ
たね。しかし高知、東京に比べて気温が高い。

これは南国なみです。

博多よりも随分あったかい。20度はあるんじゃない。

そんなに無いか(笑)まぁ体感温度ね、東京があんまり寒くて、
100円shopのダイソーで手袋買ったくらいだもん。

財団の担当の篠原さんが迎えに来てくれてて合流。
公用車のプリメーラで市街へ・・・

途中篠原さん曰く高知で一番おいしい、讃岐うどん屋さん
「ふくしま」で「しょうゆうどん」と「おでん」を頂く。

この「しょうゆうどん」って知ってますか?
釜茹で14分の腰の強い自家製手打ち麺に、ゆずの絞り汁と
しょう油をお好みでかけたシンプルなメニュー。

噛まずにツルツルと「ノドごし」を楽しむらしいが。

「生ビールじゃあないんだから」と思っちゃいますよね。
でも確かに、おいしい。博多ではお目にかかれない代物だし
四国らしくてよいメニュー選択です。

ほんの数十分に何組もの出張サラリーマン風の団体が入ってく
る、さすが人気店なのだろう。
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高知県産業振興センターへ到着。

県の施設とは思えない、シンプルスマートなデザインの建物。
お話しを聞けば地場の木材や石を使って建築されてるとの事。

セミナーの方は、当日参加も含めて約45人の方が参加。
空港での「取っ手の話」を話して、笑いを頂くと、その後は
ノリノリで二時間トーク炸裂てな感じ。

ノドが枯れちゃいました。

残念なのは、時間配分が悪くて詳細なところを端折っちゃった事
セミナーの原稿の半分程度が話せずじまい。

次回があればまたやりたいですね。

それからメルマガを読ましていただいてる竹虎さんと名刺交換し
ました。
http://www.taketora.co.jp/index.html


想像してたイメージまんま。

ほんとはお酒飲みたかったんですが、別の集まりがあるとの事で
またの機会にぜひよろしくお願いします。

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■ターゲッティング・ターゲッティング・ターゲッティング
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まずターゲッティングが大切だ。

確かに今日のマーケティングでは、ターゲットを明確に規定する
という戦略が有効なのだろうが・・・

しかし性別という明確な要素でさえ、一昔のように最近のデパートでは
婦人服売場・紳士服売場を階によって分けてはいない。

店舗もそうだがカジュアルウェアーなんかも最近は明確な色分け
がない部分が出てきている。

香水に関しても、女性がわざわざ男性物を使ったりね。

志向性がバラバラなんじゃないかな?

必ずしも男女の区分けが必要ではなくなってきたのかな?

男女の違いを明確にしなくても、ユーザーが自分に合ったものを
選ぶ能力を持っているじゃないかな。

これだけ多様化してくれば、あんまりユーザーの最大公約数を取
る事を考えるは無理なのかもね。

あんまりターゲットを絞ったって、対象顧客を減らすだけだし。

かえって没個性な商品、さらっと汎用的な色の無い商品がヒット
するんじゃないかな?リーチが広いじゃない。

かえってトンガッタ個性は、広がりがないでしょ。

一度考えてみてはいかがでしょうか?

お便りお待ちしています。

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オカザキ・マガジン編集局だより

こんにちは、編集局長の井手です。
今回の高知の講演では、岡崎の持論である、ネット上での商い
といえども要は「通信販売」。インターネットを徹底活用する
ために通販のノウハウしっかり理解もらうために

・いままでの紙媒体では出来ない事
・メールの活用を最大にする戦略
・1/1000の訴求
・広告費と実際の販売数を考えるCRMの嘘
(IT活用の裏事情。)
・売るためには、買いたくなる心理を攻撃
・儲かる価格戦略とは、安易な安売りからの脱却

などを話してきました。
近々、itmのホームページで講演録を公開しますので、
今しばらくお時間をください。

オカザキ・マガジン編集局 井手省吾


 

  2003年01月20日   岡崎 太郎