「小さな会社の儲けのルール」の著者・栢野克己さんは、
出会った縁に感謝して、強烈な手書きのFAXまたはお葉書で
「ありがとう」を伝えています。
栢野さんの気持ちに、手書きで心のこもったお葉書を出したい
という思いがあるわけです。
このハガキテクニックでお客様の心をガッチリキープだなんて
考えのまず前にです!
二年前に栢野さんにはじめてお会いした後、事務所のfaxに
頂いた、筆ペンで書かれた気合いの入った礼状は、今でも鮮烈に
覚えています。
手書きにこめられた栢野さんの思いの強さに比例連動しているよ
うです。テクニックで書かれたものは感動がありません。
栢野さんの本気がビンビン伝わってきました。
ワントゥワンマーケティングの旗の下、いかに企業があなたの事
を大切に思っていますよを演出したいために手書きの原稿を印刷
してdmで大量投函する事と比較してみてどうでしょう?
コミュニケーションの本質がワントゥワンであるはずなのに
一対多のコミュニケーションになってはいない気持ち悪さを
感じませんか?
手書きをコピーした以上、それはコピーであるわけですから
それ以上の効果は期待してはいけません。
フルカラーの印刷された華美なカタログよりはハートフルな感じ
は演出できるかもしれません。
しかしいくつかの例外を除いて演出の域をぬけません。
それは手書き原稿を制作した人間の思いがどの程度か、エネルギ
ーの込め方によって影響力がかわるのです。
たしかに手書きをしない出来ない言い訳はいくらでもあるでしょ
う。すぐに業務効率を考えたら出来ないよと聞こえてきそうです。
しかし、小さなブティックを経営していて、顧客の数も300人
程度であれば、1日10件の手書きで1ヶ月もあれば可能です。
オーナーがお客様を大切にしたい気持ちがいっぱいで一人一人を
思い浮かべながら書いたハガキなら格別です。
企業の中にいても、そういう思いがあるなら、手書きにチャレン
ジするべきなのではないでしょうか?
(そもそも手書きをする前から諦めてませんか?)
まずやって見て下さい。
そうすれば重大な事実として、手書きしたくても、手書き出来な
い事がわかるはずです。
年賀状に一言手書きで挨拶を入れるときを思い出してください。
関わりの薄い人には、なにも書くことが無くて適当に書いた経験
はありませんか?
もっとひどい場合、顔が思い浮かばないとか(笑)
つまりそんな場合、相手が想定できないわけですから、思いを込
めようにも、そんな思いが無いわけですから出来ないのです。
そもそも通信販売の場合、お客さまの顔が見れません。
見れないからこそイメージは声だよりです。
でも応対の中でも、お客様の個性を感じる瞬間があるはずです
全員が全員ではないでしょう。
お客様の中には事務的な応対を望まれてる場合も多いからです。
しかし何回かのご注文を通して、お客様の緊張もほぐれてくれば
そこからは人間同士のコミュニケーションがはじまるのではない
でしょうか?
そうして緊張をほどきながら、なるべく多くのお客様と意識を
シンクロさせて「声と話の内容」を頼りにイメージが出来るお客
様の人数を増やす努力が大切です。
そう考えるなら、やはり担当者制であるほうが、この関係に早く
到達できるのではないでしょうか?
毎回毎回担当がかわるというのはお客様から見てどうでしょう。
車を買うとき、住宅を買うとき、担当がコロコロ替わるのは
営業的に見て得策でしょうか?
効率は確かに大切です。
しかし企業が大きくなる過程で人間1人のキャパシティーを
超える容量を労働として強いているのではないでしょうか?
効率やテクニック・統計などが反対にある「思い」を窮屈な箱に
閉じ込めてはいないでしょうか?
効率一本槍でコンピューター化、メソッド化、マニュアル化が
推し進められがちですが再度、何が大切かを考えるべきではない
のでしょうか?
会社の思いは個人の思いの集合ですもんね。
そして周りを取巻くお客様の思いに包まれている事を忘れては
いけません。
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オカザキ・マガジン配信おこぼれ話(by 井手)
またまた登場の、栢野さん。
先日2/27は、栢野さんが主催の九州ベンチャー大学に行ってき
ました。今回のゲスト、不動産建築業界のベンチャー企業
ディックス・クロキ 黒木透 社長の話もよかったし、交流会
では、ブラジルのリオのカーニバルでお馴染みの、ダンサーが
突如乱入で異様な盛上り。結局23時近くまで、おりました。
九州アドベンチャー大学のHP
http://www.hf.rim.or.jp/~kaya/
栢野さん執筆しているメルマガ、
バカ社長の「独立起業&販促成功事例100連発!」が
All About Japn で、メルマガ大賞をとりました。
http://allabout.co.jp/super/2003/gs/net4biz.htm#mail
栢野さんのパワフル活動が日記となって読むことができます。
http://plaza.rakuten.co.jp/kayano/