198-日本盛さん見学

 

米ぬか美人見学。

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2003年3月5日神戸・西宮

灘六郷の一つである西宮郷は、酒造りに欠かせない宮水を囲んで
日本盛・白鹿・白鷹など有名酒蔵が集っていることで有名です。

 

 

この日は、DMW(ダイレクトマーケティングワークショップ)
の九州と関西のメンバー総勢約40名による、合同研修会として
日本盛株式会社へ見学に行ってきました。

大人の社会科見学といったところです。

日本盛さんと言えば、日本酒で有名ですが、最近は酒造工程で
産出する良質の白ぬかを使用した化粧品「米ぬか美人」の通信販
売にも力を入れています。

今回は日本酒の工場見学は「おまけ」で、化粧品通信のお話を伺
うのが一番の目的。当然夜からの懇親会も楽しみなのですが。

■米ぬか美人誕生
発売は以外に古く昭和62年。
一人の営業マンが、古来日本では、ヌカ袋をお風呂に浮かべたり
柱を磨くのにヌカを活用するお婆ちゃんの生活の知恵から化粧品
に応用出来ないかと、日本酒の酒造工程で生れるヌカの有効利用
を思いついたそうです。

当初は全国14万店の小売酒屋ルートの女将さんの口コミで販売
し、当初年間の売上目標500万円を、一日で達成するなど好調な
スタートだったそうです。

当初は洗顔パウダー1品から現在は14品目のラインナップに拡
大しています。

■日本酒のマーケット
日本酒消費のピークは、今から31年前の昭和48年で970万石で
平成14年には505万石と約半分に減少しているそうです。

(1石は1.8リットル100本分つまり1升瓶100本で1石なのです)

また酒造メーカーも昭和54年の2600社をピークに平成14年は、
1500社と1100社も廃業や統合されたそうです。

日本盛にしても、その日本盛というブランド認知からすると、
年商260億円、社員400名という小さな規模であるのに驚きます。

とにかく市場自体が急速に減少しているわけです。

■通販スタートは99年
99年の5月大手広告代理店のADKをパートナーに、それまでの
店頭販売から通信販売に大きくシフトしていきます。

新聞本誌へ「お試し4品」の広告が好調だったことで業績は予定
通り拡大していきます。

2000年3月・ 12000万
2001年3月・ 34000万
2002年3月・100000万
2003年3月・240000万予定

事業開始から約4年で24億円ですから凄いですね。

ただし、売上げが拡大するたびに、ジリジリとCPRが下がって
きたそうですが、広告代理店とチームの感覚で次回の戦略を練り
上げていったそうです。

■2002年5月メディアMIX作戦
その結果TVと新聞とチラシを使った大々的な集客を仕掛けます。
90秒と120秒という長尺のインフォマーシャルTVスポットを
採用。TVのビジュアルをチラシや新聞に連動してデザイン展開
したことが売上げ拡大の要因だったそうです。

■計算式
通販担当のマネージャーが編み出した数式です。

広告費÷CPR×引き上げ率×客単価×年間回転率×粗利益=y

算出された値「y」と投下広告費を比べて「y」が大きければ
一年間で黒字になるそうです。

リピートのためのDM経費は、加味されていませんので、あくま
で概算ではありますが参考にされてください。

■これから
健康食品事業への拡大とHK・台湾・フィリピン等のアジアとア
メリカを対象とした海外戦略を検討しているそうです。

また電話受注はアウトソーシングをやめ社内体制に切り替えるそ
うです。

■感想
実際に苦労しながら、現場で陣頭指揮を取ってきた方のお話で
あったため大変貴重なお話がいただけて良かったです。

お土産に、宮内庁ご用達の純米吟醸「惣花(そうはな)」と切子
ガラスのグラスまでお土産に頂いちゃって、本当にありがとうご
ざいました。

それから、どうしてもメルマガでは書けないようなディープな話
も多かった、そこまで聞いていいのみたいなね(笑)

さすがに書けないのでセミナーの後の二次会ででも直接聞いてく
ださいな。

■余談
工場併設の酒蔵通り煉瓦館で行われた懇親会も大いに盛り上がり
。その後大阪市内に電車で移動。一旦ホテルにチェックイン

一番近い繁華街「十三」界隈で20人で怒涛のカラオケ

その後今村兄と中村あっちゃんと山田養蜂のえーと里美ちゃんと
九州の事務局長、中山太郎ちゃんとADKの大嶋さんとヤラカス
館の平田さんでなぜか深夜のお鮨。

穴子の稚魚「のれそれ」に舌鼓。

200カイリ巻きという名の寿司があるのだが、ハテ?
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日本盛さんのホームページ
http://www.nihonsakari.co.jp/
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オカザキ・マガジン配信おこぼれ話(by 井手)

僕もこの日本盛さんの見学会に参加してきました。

僕は肝臓が虚弱体質なため、懇親会で日本盛さんの宮内庁ご用
達の純米吟醸「惣花(そうはな)」を存分に堪能することはで
きませんでした。ひ弱な肝臓を呪いたい。

今ちょうど日本盛さんのお土産の一つの「健醸キャンディ」を
頬張りながら、このおこぼれ話を書いています。

「健醸」というのは、こだわりの日本酒ブランドの一つです。

お酒って飲みすぎると肝臓に悪いとよく言われていますが、日
本盛さんでは、美味しくて且つ、体に優しい日本酒なんてつく
れないかと想いでつくられたブランドが「健醸」なんです。

日本酒の製造には、きびしい法律があってよけいなものを加え
ることができないのですが、日本盛さんの研究つぐ研究を重ね
たことで、お米から天然のビタミンを抽出することができ、
「健醸」には他の商品と比べて、50倍もの天然ビタミン「イ
ノシトール」が含まれています。

天然ビタミン「イノシトール」は、ビタミンB群の一種として
知られており、脂肪肝・肝硬変等の予防・治療薬として、また
総合ビタミンドリンク・乳児の必須ビタミン剤等に幅広く使用
されています。

体に優しい日本酒です、ぜひご賞味あれ。


 

  2003年03月17日   岡崎 太郎