先週の金曜日から三日がかりで事務所の模様替えをしていまし
て、先ほどやっとパソコンがネットにつながり日常が戻ってきま
した。そんなドタバタの最中、一年ぶりに仕事の先輩のHさんが
打合せにやってきました。
まぁ打合せは、数十分で終わったのだけど、彼の近況を聞いて
びっくり、なんとアメリのライセンス獲得で奔走した話。
2年弱前にある女性と映画館でアメリをみて猛烈に感激して
「この世界に入ってみたい!」と思ったそうなのです。
そして知合いは全くいないにも関わらず、配給元のアルバトロ
スフィルムに電話をしてアポイントを取り、直接出掛けて行った
そうです。
まるで、進め電波少年を思い出す、お見事な行動力。
彼の至言は「開こうと思い開けない道は何一つ無い」ですから
話は超省略しますが、彼はこの件で人脈をたどりながら、去年
監督のジャン=ピエール・ジュネと実際の撮影現場のカフェ「ド
ゥ・ムーラン」で直接会うことに成功したそうです。
話を戻して、彼が考えたのは、アメリの世界観を作る為に必要
なモノを商品化し販売したら?なのです。
詳しくは教えてくれなかったけれど、単純に考えると、タンスや
テーブルやイスなどの家具に絨毯やドアの取っ手、電話?布団?
照明器具?などなど
そういえば僕も「ウォレス&グルミット」のペンギンが出てく
る話「ペンギンに気をつけろ!」でグルミットの部屋に貼ってある
「ほねマーク」の壁紙を子供部屋に貼ってあげたいな?
子供部屋はより子供部屋らしく。
なんて思いましたから、アメリの映画の中で使われている柄・模
様の壁紙があれば、確かにそれは欲しいですよね。
しかしよくよく考えてみると・・・
そうは言っても、日本で何人のファンが居て、その中の何人が
持ち家またはマンションで自由に壁を貼りかえる権利を持った人
がいるかは疑問です。日本では日曜大工で「さぁ壁を張り替えよ
う」なんて習慣はありませんから職人さんに頼まないといけませ
んものね。すると見積もりだ下見だで時間も掛るしで大変。
それでも単なるキャラクター商品から芸能人のしていた時計や
洋服や靴から、もう一歩踏み出して、その映画やドラマの世界に
出てくる様々なモノにライトを照らしてみると、そこに商品開発
のヒントがあるかもしれません。
さぁ脳ミソを柔らかくして・・・考えてみましょう。
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こぼれ話
日本でアメリの配給をおこなった会社は、アルバトロスフィ
ルムという、今までどちらかと言えば、台湾や東南アジアのちょ
っとオカルトでスプラッターでマニアなカルト映画が主だったは
ずですが。
有名なところでは、「八仙飯店之人肉饅頭!」
HPで過去の作品を見ると死体切刻み人肉系の多さに呆れます。
そんなアルバトロスフィルムが、なぜ「アメリ」を?
ヒントは監督のジャン=ピエール・ジュネ。
彼の代表作と言えば、エイリアン4です。
いままで長編をアメリ含めて4作撮っています。
そこでデビュー作の「デリカテッセン」の紹介を読むと
「デリカテッセン」1991年。
傑作ブラックコメディ。
核戦争終了15年後のパリ郊外を舞台に“おいしそうな人間”が来
るのを手ぐすね引いて待つ精肉店主と犠牲者にされそうな男の必
死のサバイバルを描く。
とある(笑)。
チーフプロデューサーのKさんがロサンゼルスに映画の買付け
にいった際、エイリアン4の監督であるジャン=ピエール・ジュ
ネの作品がまったくの手付かずになっているのを見つけた。
それもそのはず、この時点で実は映画の中身もまだ決まってい
ない次回作なわけで、他の配給会社は手が出せない。
そんな状況で彼は、「これは俺んとこしかないかな?」みたい
な感じで権利を取得したらしい。
その後、パリで行われた世界で初めてのプレミア試写に社長と
出向き、「アメリ」を見終わった後、彼は猛烈に涙を流したそう
です。そしてその直後、横に座っていた社長が肩をバーンと叩い
て一言。
「話が違うじゃないか!」
って社長はスプラッターだと思っていたのでしょうか?(笑)
とにかく「観る人みんなが幸せになる」がキャッチコピーだっ
たアメリですが、一番幸せになったのは、アルバトロスフィルム
だったのではないでしょうか。
■ジャン=ピエール・ジェネ
ビデオクリップやCM作家として活躍後、
1991年に食人がテーマの長編「デリカテッセン」をマルク・キャ
ロと初監督。
1995年には14億という巨大な制作費をかけ撮影された
フランス映画「ロスト・チルドレン」。内容はオツムが弱いサー
カスの怪力男と孤児で凄腕の少女泥棒が近未来な世界で怪しげな
キャラクターが織り成すヘンテコな話。
1997年にはシリーズ4作目にして人間のモンスター化という
アイデアで撮った初のメジャー作品「エイリアン4」
2000年の「アメリ」を監督しています。
■必見:アルバトロスフィルムの歴史はここ!
http://www.albatros-film.com/profile/history.html
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itmイベント情報 6月27日(金)は二部構成
いよいよ今週の27日金曜日は、月に一度の岡崎のitmセミナー
です。
「売れるしくみはこうつくれ」を読者さまから多くの感想メッセ
ージが届き、気分の乗りに乗っております。
限られた時間ですが、せっかく足を運んでもらうわけですから、
少しでも明日から業務にお役立てできるお話がさせてもらいます
第一部 残席 12名さま
第二部 残席 15名さま
お申込みは、この後すぐ
◆◇◆ 第一部 17:00 から 18:30
岡崎太郎の「通販売れるしくみづくり」セミナー
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5/20に発売されて依頼、アマゾンで26日連続ランクイン中の
「売れるしくみはこうつくれ(オーエス出版)」
第3刷の重版が決定し、1万部を超えました。
今回は、この本に書かれたいることを中心に
通販が成功しない理由・通販のいいところ・リピート率・媒体と
の相性など通販、直販、受注セミターなどのダイレクトマーケテ
ィングに携わっている管理者・経営者向けの「儲かるしくみ」
づくりの基本的な考え方をご紹介します。
■日時:6月27日(金)開場16:45より 17:00から18:30
■場所:ibb福岡ビル6F会議室(福岡市中央区天神2-3-36)
■定員:残席 12名さま
■受講料:一般価格 4,000円 itm会員価格 2,000円
◆◇◆ 第ニ部 19:00 から 20:30
実践!経営学セミナー第二弾
岡崎太郎のitm経営者感覚セミナー
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これから会社は「経営者」の集合体でなければいけない。
経営者と社員の間にある大きな意識の差。
「経営者感覚を身に付けなさい」
「雇われ意識で仕事してはだめ」
と言われてわかっているつもりでも、具体的には!?
経営者感覚を持てといわれるが、どう行動すればいいのか?
経営者感覚を養うために、何から勉強していけばいいのか?
費用対効果や当事者意識だけが経営者感覚ではありません。
経営戦略・マネジメント・ファイナンスと経営に必要な
基礎を理解しなければ本当の意味での経営者感覚は身に付きません。
■日時:6月27日(金)開場18:45より 19:00から21:00
■場所:ibb福岡ビル6F会議室(福岡市中央区天神2-3-36)
■定員:残席 15名さま
■受講料:一般価格 4,000円 itm会員価格 2,000円
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◆お申込みは itm@pictsys.com までメールください
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↓ココから
6/27(金)
第一部 17時スタート 岡崎太郎の通販うれるしくみづくり
第二部 19時スタート 岡崎太郎の経営者感覚セミナー
参加します
□第一部のみ
□第二部のみ
□第一部 + 第二部