282-東京出張レポート3(画の神様、王 東順さんに会う)

 

山手線渋谷駅に到着して電車のドアが開いてたまげた。

 僕の視界の真正面に、どでかい棟方志功のポスターが貼ってあ
るではないか!出口へ流れ出す人の波の中、志功の色板画に立ち
尽くした。

 

 実はちょうど志功の自伝「鬼が来た」上下巻を読み終えたタイ
ミングなのだ。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4313750932/qid=1071545515/sr=1-1/ref=sr_1_2_1/249-6644599-9236329

 今年ちょうど志功生誕100年という区切りで、にわかに志功
がクローズアップされているわけなのだが、どうにも青森の棟方
記念館まで足を伸ばそうかと考えていた最中だっただけにまさに
シンクロ二シティー。

 その棟方志功の「生誕100年記念」展が渋谷のBunkamuraザ・ミ
ュージアムという徒歩5分の場所で開催されているのだから。

 そういえば先日もテレビで特番が組まれていたようだが。

 感想は、志功の初期から晩年までの板画の代表作をたどりなが
ら幅広い芸業の全貌を紹介するもので板画、倭絵、油絵以外に、
書などが公開されていて、そのすべてにダイナミズムを感じた素
晴らしさ。

 とくに志功の作品は巨大であるゆえ、作品集といった印刷物か
らは想像できないので、実物の作品に触れて欲しい。

 本物の「釈迦十大弟子」を筆頭に生涯約3000点の作品の中
からほぼ代表作といわれる作品の展示で彼の変遷が伺えるの展示
としては完璧である。

■「生誕100年記念展 棟方志功 ~わだばゴッホになる~」 
2003年11月22日(土)~2004年2月1日(日)
http://www.bunkamura.co.jp/museum/index.html


■棟方志功記念館
http://www.lantecweb.net/shikokan/

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 世田谷のキャロットタワー最上階にある「インデックス」さん
へ、子会社の「インデックスマガジン」の羽室社長を訪ねる。

 「インデックスマガジン」は「BiDaN」「Soup」「KERA」などの
ファッション雑誌を手がける出版社。

■http://www.indexmag.co.jp/ 

 羽室さんを訪ねる事自体が目的ではあったのだけど、実はある
人物を紹介いただける事になっていた。

 それは、僕にすれば企画の神様、王 東順さん。

■http://www.kouenirai.com/profile/669.htm
■http://www.dorihon.jp

 簡単に王さんのプロフィールを書くと偉業の連続。

 フジテレビに入社後、29歳という若さで、
あの名物番組「クイズ!ドレミファドン」プロデューサー。

 その後、長寿番組「なるほど!ザ・ワールド」「クイズ!年の
差なんて」「新春スターかくし芸大会」「FNSの日 27時間テ
レビ」等数々の新企画を打ち出し常に視聴率トップに。

 なんと総制作本数2000本を超える。
まさに”視聴率の怪物”の名を欲しいままにした人物。

 2001年フジテレビ退社後は、CSデジタル「イーピー放送」
チャンネル編成局長を経て、現在はTVショッピングの新しいカ
タチを提案する「ドリームワン」代表取締役。

 ねっ凄いでしょ。ありえませんよね。

 今年1月に彼の著書「視聴率の怪物 企画の王道」を読んでから
ぜひ機会があればお会いしたい方だったのでもう感激。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4901782088/ref=sr_aps_b_/249-6644599-9236329

 本の内容がこれまた京都で食べる鱧の骨切りをした湯引きのよ
うに絶品で、企画関係のお仕事の方にはお奨め。
 
 王さんと名刺交換をした際、彼の口から
「岡崎君ってオレンジ色の本出してない?」

「えっ・・・はい」

「いやー面白かったよ!」

「ご存知ですか?」

「あー本屋で買ったよ」

なんて身に余る幸せ。
神様が自費で「売れるしくみ」を購入いただいていたなんて!

 福岡から持ち込んだ王さんのご著書にサインをしていただき
感激したとおもったら

「じゃあ君の本にもサインしてもらおうかな」なんて・・・

「恐れ多いです」と言いつつ王さんへとサインを交換してしまっ
た僕でした。そして記念撮影と握手。

 なんか夢のような展開。

 ぜひご一緒にお仕事ができると嬉しいですね。

 
  2003年12月16日   岡崎 太郎