287-あけましておめでとうございます。

 

みなさん。今年もはじまりましたね。

 年末、「エンデの警鐘」という本を読んで、資本主義に疑問を
大きく膨らましている、真っ只中の岡崎です。

 

この手の本を詠むと、どうも儲けるという事に集中できないと
いうかバランスを崩してしまいます(笑)

 なにせ、資本主義の申し子のような多分に泥臭い健康食品の
訪問販売を経験しているもので、少々神経質なのでご勘弁。

「自分が勝てばいい」という発言に代表されるように、自己の利
益のみを優先させる思考には辟易しているのです。

 掛け声だけの「WIN・WIN」も聞き疲れました。

 企業は合理化の旗の下、リストラリストラの掛け声で多くの失
業者を生み出した結果、利益を回復したものも雇用はITに肩代
わりされた上、賃金の安い第三国に移管され、国内の就労バラン
スは改善の兆しさえ見ません。

 いったい誰が得をしているのでしょう?

 ほんの1%の富める民のために、スピード・スピード・スピー
ドを優先させて破滅へアクセル全快といったところでしょうか。

 そろそろ真剣に、子供が大人になった地球を考えるために、
地球環境全般、最低50年感覚でコトを考え行動できないものでし
ょうか。

 そうは言っても、資本主義経済の中に身を置いたままでは、潰
されてしまう危険思想なのでしょうけれど、もう多くの人は気づ
いているのではないでしょうか?

 余裕や安定や安心を求め、神経をすり減らして貯金を続けたと
しても、その結末に晴れやかな幸せは待っているのでしょうか?

 いいえ、そこには失敗の体験にがんじがらめに縛られたマイナ
ス思考いっぱいの脳みそに抜け殻のような老体と希薄な人間関係
そして僅かばかりの資産だけでしょう。

 人生は逆戻しは出来ません。

 大切なのは「今を豊かに生きる」ことが一番肝心なのです。
今日この日・この出会い・この感覚は二度と戻りはしないのです。

 そういえば僕の長男は今年11歳ですが、最近は昔ほど一緒に遊
んでくれません。親よりも友達を優先する年頃になってしまいま
した。

 もっと一緒に遊んであげることが出来たはずなのに・・・

 最近知り合った50歳になる先輩から聞きました。
「岡崎さん、家族が一緒にいる時期は意外と短いもんですよ」


 反省しても時間は戻せません。


 子供の成長のほんとにわずかな変化、そのひとつひとつに気づ
き喜ぶことができる環境を捨て仕事に生きたとして一体何が残る
のでしょうか?

 仕事>報酬>その先にあるのは自分を中心にした家族や仲間と
の生活です。

 生活とは日常であり現在です。

 何かを我慢し犠牲にした上に成立する「何か?」とは、さて何
なんでしょうか?

 現在を今を、今の自分を最大に輝かせてナンボ、それが最優先
されるべきなのです。

 さぁ今日からより人間的な生き方とは?を価値の基準に、さて
何から出来るかを考え一歩を踏み出しましょう。

 
  2004年01月07日   岡崎 太郎