291-読者からのご質問(問屋について)

 

 私は、メーカーでも問屋でもありませんが、今後ネット通販を
行いたいと考えています。

 

 テーマに絞ったWEBサイトを構築し、メーカーや問屋から仕
入れながらネットで販売してみようと思っています。
例:ケンコーコム: http://www.kenko.com/のような感じです。

 

 そこで質問です。

 メーカーや問屋との取引をするうえでの注意事項や、メーカー
と小売りを結ぶ仲介ビジネスとかあれば教えて下さい。
(メーカーと小売りを結ぶのは問屋ですか?)

 有力な通販会社や小売店には、メーカーから売り込みがある等
聞きますが、売りの実績も無い私が、そういったメーカーを訪ね
れば、ヒット商品でも何でも卸してもらえるのでしょうか?

 是非是非「売れるためのマーケ心得」で取り上げてください。
何卒、宜しくお願い致します。
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 なるほど、あるテーマに絞った専門サイトという発想はナイス
ですね。ちなみにケンコーコムさんは17,756商品という商品数で
展開をされています。またダイエット関連商品だけで1,983商品
ですから 凄い品揃えですね。

 さてご質問のメーカーや問屋との取引をする際の注意事項です
が、まず先方(メーカー/問屋)さんにすれば、貴方が誰なのか?
これが交渉のまず一歩です。

 最近は不景気にともなって取込詐欺も増えているので先方も
ナーバスです。知り合いからの紹介などがあると良いのですが。

 法人なのか個人なのか?個人の場合、個人商店なのか、まった
くサイドビジネスなのか、この部分は取引ができるかどうかの
大きなポイントです。

 もし個人でサイドビジネスレベルであれば、まず現金取引で信
用を積む以外、取引は難しいでしょう。そうなると資金から考え
ると複数の会社から仕入れる事は難しいと思います。

 また仕入れる貴方の気になる部分は、商品の発注スタイルだと
思います。つまり受注発注か見込仕入れであるかどうかです。

 一見受注発注であれば在庫リスクが少ないので良い選択に思え
ますが、結果1個の発注であれば送料(流通経費)を誰が負担する
のかという問題が発生します。現実的には貴方が立場が弱いので
負担する結果になると思います。

 結果、消費者に負担を強いる事になりかねません。

 ですから当初は少ない商品点数から、在庫を持って商売を始め
られる方がよいかと思います。究極は単品商売です。

 次に法人であれば売上や社員の規模、またどのような形態の商
売(不正行為)・販売エリア(競合問題)なのか、また新規事業なの
か、取引先の拡大なのか等を先方は気にします。

 契約については、支払条件(後払い・前払い)最低注文ロット、
注文数に応じての値引き(取引毎・または期間集計)、送料の負担
返品の有無/条件、、販売方法
などを決める必要があります。

 次のご質問のメーカーと小売りを結ぶ仲介ビジネスですが、
これは旧来、問屋さんが担ってきた部分です。しかしこれも上記
に説明した内容とほぼ同じです。

 それぞれの問屋さんで、扱いメーカーが同じでも、そのメーカ
ーに強い弱いがあることが多いので、かならず相見積りを取る事
が大切です。最近は中抜きで体力が著しく低下した問屋さんもあ
るので、経営基盤を確認することも必要です。

 取引開始後、すぐに倒産なんて話も最近では普通です。

 最後のご質問の「有力な通販会社や小売店には、メーカーから
売り込みがある等を聞きますが、売りの実績も無い私が、そうい
ったメーカーを訪ねれば、ヒット商品でも何でも卸してもらえる
のでしょうか?

 現実にはかなり厳しい話だと思います。

 とくにヒット商品は、売り手市場、急激に拡大する小売の中で
ディスカウントの問題や在庫手当の問題など問題が山積みなので
新規の取引先に、廻す余裕は無いと思います。

 ですから、中国や香港などから現金で逆輸入するといったビジ
ネスが後を立たないのですね。



 まずは総合商社を目指すのか?単品屋からはじめるのか?
この質問に答えて見てください。

 ドモホルンリンクル、にんにく卵黄、されに青汁ひとつで上場
までした会社があるんですよ!単品からはじめては如何ですか?

 どの単品で始めるかの調査のために、まずはひとまず既成商品
で販売テストを行い、成功すれば少量からオリジナル商品化に転
化するといいでしょう。

 参考になりましたでしょうか?

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ぜひぜひ奮ってご質問ください。 

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  2004年01月15日   岡崎 太郎