293-質問:商品の製造に関して

 

>当店は珊瑚関連商品取り扱い商社日本一を目指して日夜
>がんばっている渡辺といいます。

>ですが今は、商社メーカが作った商品の販売に過ぎず、
>代理店という枠を抜け出せておりません。


 

>正直、岡崎さんの本やHPを読んで衝撃が走りました。


>昔、商社にお願いして珊瑚カルシウムをパウダーにした
>オリジナル健康食品を作ってもらった事はあったですが、

>勉強不足もあり、商社のすべて言いなりでした。
>ラベルも、共用(メーカー名で同じラベル)で、独自性はほと
>んどありませんでした。


>リベンジの意味も含め、本当のオリジナルを作りたいと考えて
>います。
>原料は、自社オリジナルという訳ではありませんが、工場より
>直接仕入れるルートは確保できています。

>商品は、詳しく説明はできませんが、珊瑚パウダーと千葉の地
>元の植物原料をブレンドしたパウダーの健食を考えてます。

>ニーズが高いのは錠剤の方ですが 最初の製造ロットを考えると
>まずはパウダーのままでの商品を考えております。

>相談内容はたくさんあるのですが・・・
>まずは最低ロットについてお教えください。

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こんにちは岡崎です。
大変貴重な質問ありがとうございます。

了解しました。

 たとえば錠剤タイプの健康食品の最低ロットは240mgの250粒
の1本瓶入りであれば500本といったところです。

 ただし、原料持ち込みではない場合とします。

 たとえば工場からの仕入れ原価が1本500円だとすると500本作
ると250000円という金額です。

これ以下のボリュームでは工場も動く気がしないでしょう。
先方(工場)も仕事ですので、最低金額があるわけですからね。

人間が動くわけですし、機械を使う際の前処理、後清掃は、
たくさん作ろうが、少なく作ろうが、かかる経費はかかります。

つまり、ロットが多いと経費は分散されて気になりませんが、
少ない数量だと、この程度でも問題になるということです。

 まして充填だけだと、詰め賃だけですから・・・
やる気の沸かない作業になってしまいます。

少し補足をすると、化粧箱やシールのコストや在庫の負担が工
場か発注者(あなた)で当然料金は変わります。

 化粧箱や包材はそれぞれ仕入れロットが違います。

 たとえば、化粧箱は印刷になりますので最低3000箱くらいは作
らなければ高いので経済的なコトを考えるとこのくらいになりま
す。それに比べてガラス瓶やキャップは既成品であれば、ケース
単位(60本や24本単位)でも購入可能です。

 ただしキャップや防湿のパーツなどは価格が安い割りに発注ロ
ットが多いので注意が必要です。

 また原料も実際充填作業時にロスが発生しますから少し余分が
必要です。

なかなか計算通りには行きません。当然資材もロス分を用意す
る必要があります。


 少し整理すると、オリジナルに印刷をする、化粧箱やシールは
発注者側で用意するのが一般的です。デザインの問題もあります
よね。また運送用のダンボールは工場側で用意する場合が多いよ
うです。

 瓶やキャップや防湿材にシュリンクキャップなどを既成品で賄
う場合は、工場側で用意する場合が多いようです。
(これも、あくまで両者の話合いの問題ですけれど)


ポイントは、先方(工場)に価格以外の無理やリスクは背負わ
してはいけません。あくまで好意で作っていただいているという
感情をもって接してください。

あなたは、500本であれば、どの期間で販売可能でしょうか?
この期間が短ければ、資金効率がよいのですが・・・

実際500本程度の充填であれば、パートさんの手作業になるはず
です。もし保健所から許可をもらえば、自分でやる事も考えてみ
てはいかがですか?

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 またガラス瓶に入れるより、アルミのジップ袋にシールをぺタ
ッと貼ってみてはどうですか?

 自作のシールでまずは大丈夫ですよ。少しセンスがあれば。

 生産日本社さんの製品は優秀ですよ。ぜひ検討してください。

 アルミ袋にすると充填でよければお茶屋さんにお願いしてみて
みるのもいいでしょう。よく商店街のお茶売り場で新茶の量り売
りをしてその場で袋詰めにして販売しているでしょ!

 アレです。

このあたりは、僕の著書「儲かるしくみ」を参考にして下さい

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追伸

パウダーの健康食品は、メッシュが細かくなればなるほど瓶へ
の充填は難しいので気をつけてください。

 1>見た目の目減りの問題
 2>粉塵の問題、
 3>湿気の問題です。

瓶にキッチリ入れたとしても、流通移動で揺すられると、
粉と粉の間がつまっていくことで、半分しか入ってないように
見えたりします。重量ではなく見た目が目減りしたように見える
のです、このことからクレームが発生しやすいので注意してくだ
さい。(僕のおすすめはアルミ袋です)

次が粉塵、充填時、粉が舞います。最後が湿気ですが、メッシ
ュが細かいと湿気を含みやすいので注意してください。

今回はこのあたりで・・・

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  2004年01月23日   岡崎 太郎