2004年7月22日木曜 目が覚めたのは朝の5時。もともと日本にいる時から時差のよ うに不規則な生活をしていたので時差なんて関係ないはずなのだ が、こんなに早起きなのはおかしい。 |
そんなわけでもう少し寝ることに。
植草甚一は自身の110日ものNY滞在日記の中で、「たしか夢
は2度しか見なかった」と記述があるが、僕は初日から夢を見て
しまった。
セミナーの講師をしているようで、知合いや関係者が勢ぞろい
で参加していて結構な人数だ。それなのにマイクのトラブルで音
声がうまく出ない。結局1時間ほど徒然に話すのだけど、うまく
話しができず汗が吹き出ているというリアルな夢だ。
そんなスッキリしない内容の夢をみたので実際にも汗をかいて
いるが、やっぱり布団で寝ると疲れが取れるのか体は軽い。
時計を見ると朝7時をまわったところ、さっそく身支度をして
セントラルパークへ朝の散歩。日中は暑さが厳しそうなのでカメ
ラの電池とメモリーの準備を確認して早めに出かけることに、さ
ぁ写真を取り巻くろう。
それにしても風景の何処を切り取っても絵になる。
南側のコロンバスサークルから反時計まわりで東59th Stの外
周を歩いていくことにする。
プラザホテルの前に並んだNYPDのパトカーが一斉に発進し
ていく。ニューヨークらしく壮観な絵だ。
5thアベニューの交差点を左折。
規則正しい横道に全てカメラを向け写真に納めていく。通りご
とにそれぞれ表情が違うのでおもしろい。NYはいわゆる碁盤の
目状に街が設計されているので、先の見通しがよく正面か左右ど
ちらかに振るだけ、撮影位置が1メートル違うだけで、全然表情
が変わってくる。
ファインダーで覗くと、つい流している風景や建物に気がつく
カメラが与えてくれる「お金で買えない価値」だ。
それにしてもNYの人は、犬を飼ってるね。レトリバーも多い
けれどでっかいプードルが目立った。また自分が散歩させてあげ
れないエグゼクティブが雇った「散歩屋」らしき人が数頭の犬を
まとめて散歩させている。
またジョギングとウォーキングをしている人があまりに多くて
頭が下がる。ローラーブレイドを履いてる人は少ない。
それよりも自転車が多い。それも派手派手な衣装でバリッと決
めて朝から走っているのには恐れ入る。
まずはカッコからなのだろうか?日本で流行っている折畳自転
車ではなく細身の本格レース仕様が目に付く。ちなみにママチャ
リタイプは見掛けない。(NYにもホーホー叔父さんに遭遇!)
メトロポリタン美術館を抜けて北上する。ちょうど片方の半分
きた所だ。思ったより長い。少し先に貯水湖があってその外周を
たくさんの人がジョギングしている。
僕も少しだけ走ってみたが、すぐに息が上がって断念する。
ついでにパーク一周もやめて西にまっすぐショートカットする。
テニスコートを抜け8thアベニューに出る。喉が渇いたので露店
でアイスコーヒーと作り立てのチーズエッグロールベーグルを注
文する3$。ベーグルは美味しいけれどコーヒーは薄い。
左手にパークが右側がビルという通りを進むとアメリカ自然史
博物館が右手に現れる。開場前で列が出来ている。そのひとつ先
の交差点がレノンが暗殺された高級アパート ダコタハウス、景
色に飽きたのでここを右折。
すぐ次の角を今度は左折すると、ゴディバの横にある良さ気な
カフェを見つけたので、フルーツカフェとアイスコーヒーを注文
する。フルーツにはブラックベリーにブドウ・苺・オレンジ・り
んごが適量ミックスされていて満足だが、コーヒーはやっぱり美
味しくない。下手な抵抗はやめてスターバックスに行こう。
店を出てコロンバスアベニューをまっすぐ南に進んでいくとリ
ンカーンセンターが見えてきた。
ちょうど中村座のNY公演の「のぼり」が目についた。妙に感
慨深い。できれば観劇したかったのだが、チケット完売で今回は
見逃してしまった。残念。
そんなわけでパーク一周が半周になってしまったがカメラのメ
モリーがフルになったのでホテルに戻る。
時間は、お昼の12時。よく歩いたもんだシャワーを浴びて。ノ
ートパソコンにデーターを移して、予備のバッテリーと交換。
少しベッドで横になると少しウトウトして一時間お昼寝。
結局ホテルを出たのが2時過ぎ、今度はハドソンリバーサイド
を回ってタイムススクエアーまで歩いていこう。
ホテルから30分歩いたところで、空母が見えてきた。いくら広
いといっても所詮川なのでへんだなぁと思っていたら実は博物館
空軍と海軍の博物館で、空母の他に潜水艦やコンコルド、垂直
離着陸機のハリアーにナイトホークにコブラの実機が展示してあ
る「INTREPID」という施設。ブルックリンの小学校の社
会見学にあたったようで子供が多かったが、展示物の充実ぶりに
一時間半ゆっくり見学。
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メトロバスを利用してW33thストリートを東へ中央郵便局前で
下車、アメリカンコミックを10冊購入。
マディソンスクエアーガーデン前にある吉野家遅めの昼食にす
る。期待していた日本の牛丼の味には程遠くて残念。紅生姜・醤
油はあるのに七味辛子がない。
日本と違うのは、牛丼(3.99$)以外のメニューも充実してい
てテリヤキチキン丼(3.99$)やクラムチャウダー(1.59$)そ
れにファーストフードとしては当然であるように、コーラやオ
レンジジュースも注文できるのがアメリカっぽい。
気になったのは接客と店内の清掃状態、日本のレベルは相当高
いと実感する。こんなNYの一等地にあるのだからもう少しがん
ばってほしい。
タイムススクエアーの真ん中で、ストリートパフォーマンスに
遭遇。今時ブレイクダンス?とも思ったがさすが本場!目の前で
ぐるぐる回られると圧巻。途中で警官が来て即中止。
最大規模のトイザラスの正面の看板はデュエルモンスターの看
板、ポケモンの次はデュエルなんだと妙に納得。
それにしても、さすが中心。様々な人種のたくさんの人でごっ
た返している上に立体看板に変型大型ヴィジョンの明るさと流れ
る動画の質の高さがあいまってテレビや雑誌では伝わらない360
度マルチの空間に感激。
Swatchで50$の四角い腕時計を購入。
歩きつかれたので自転車タクシーでホテルに帰る17時50分。
歩いてるときより視点が下がるので、ファインダーを覗くとまた
違うNYを発見。
イスラエルから来たその青年。お前は日本人か?俺の背中には
侍がいるんだ!といってご自慢の刺青を見せてくれたのだが、ど
うみても三国志に出てくる中国的武士であり反射的に「これは侍
ではない」と応えると、彼はとても困惑した表情で「絶句」した
ので少し気の毒になった。
ホテルで写真の整理や日記をつける。
夜中にお腹が空いたので、ちかくのデリカで適当な日本食風の
変てこな料理を食べる、豆腐に刻んだ野菜を挟んで醤油に浸した
ものや、焼き飯風(ジャンバラヤ?)3$。まぁ食べれる程度。
インターネットで情報をチェック。Webカメラで子供とテレビ
チャット。3時就寝。
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オカザキ・マガジンおこぼれ話 (by ガーリー井手)
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ガーリーが、N.Y.に行ったのは2001年2月でした。真冬です。
だからセントラルパークにある池が、アイススケートリンクにな
ってました。
セントラルパークないでは、リスが放し飼いされていてかわいい
仕草をみせてくれました。
ぼくは、朝8時から16時までセントラルパークの探索に費やしまた。
まる一日を費やさないと南北4km、東西800mのパーク内をすみずみ
まで探索することはできないでしょう。
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