338-特別寄稿:岡崎太郎のNY日記 9 

 

2004年7月27日火曜

 朝8時にJFKなので6時に目覚ましをセットしたけど、
なぜか5時に眼が覚める。

 

 ジャマイカに行くという事に少し緊張しているのだろうか。

 荷物は昨日まとめていたので、パソコンで日記を整理してると
丁度いい時間になった。

 なにせ空港での勝手がわからない。少し早めに出発しよう。

 今日のNYは曇り。

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 4日前にホテルのチェックアウトが2日早くなったのでキャン
セルして返金して欲しいとエージェントには伝えてたが、土日の
関係で調整中と言われたけれど、フロントには何も伝わってなか
ったようで「チェックアウトまで2日あるぞ?」と聞かれて説明
するが、どうも英語が上手くない。

 タクシーでJFKまで約30分ハイウェイ料も入って、38$。

 ジャマイカへはバックパックひとつで身軽に行きたいので、ま
ず大きな荷物を預けにターミナル4へ。セキュリティーのために
顔写真をデジタルカメラで撮られる1日11$。

 アメリカンエアーはターミナル8なので、空港内を移動するト
ラムで移動。ディズニーランドとディズニーシーを結んでいるモ
ノに近い当然無料。ちなみに歩いては移動できる距離ではない。

 さてターミナル8でローラを探す。

 すでに来ているかと思いチェックインフロアーを探すんだけど
これが容易ではない。ジャマイカ人ばかり最低千人以上はごった
返していて探せない。

 日本人の方が目立つので諦めてローラに探してもらうことに。

 待つこと一時間、かなり長く並んだチェックインの列の真ん中
で手を振るローラを発見。少し驚いた表情で僕の顔を覗き込む。

 ローラにしてみれば飛行機でちょっとばかり知り合っただけの
日本人がジャマイカに着いてくるなんて半信半疑だったろうに。
まぁ僕自身あの時点においては、30%程度本気だったのだが(笑)

 とにかく予定のない旅ですから。

 しかし凄い混雑だ。アメリカンエアーのセキュリティーは半端
ではない。レントゲンと金属センサーの後、さらに全員、人の手
で再度チェック。機内持込の荷物はすべて取り出されてチェック
するというもの。
 
 ここまですればそりゃ混みます!それなのにセキュリティーゲ
ートはたったの2つ。ボトルネックとか流れとか考えないのかな
ぁアメリカ人?

 飛行機は定刻を20分遅れて離陸。アメリカンエアーの適当なサ
ービスには呆れる。通路が狭いのか毎度僕の肩にぶつかって行く
しかも「ソーリー」もなければ「スマイル」もない。空港のショ
ップにいたインド人の店員と同じレベルだ。

 ジャマイカまでは3時間30分。途中ランチで機内食が一食分だけ
サービスされる。揺れもなく予定通りジャマイカに近ずいている。
 
 機体が地上にタッチしたその2秒後、機内に大きな歓声と乗客
全員による拍手が巻き起こる!つられて僕も拍手する。確認する
とジャマイカでは恒例の事らしくスムーズに着陸させたパイロッ
トへの賛辞なのだそうだ。

 なかなか機内に一体感が生まれてナイスだ。スカイマークあた
りは導入するといいかも知れない。

 約一時間かかって出国手続きと荷物を受け取るとジャマイカの
強い陽射しに迎えられる。ローラのママが迎えにきてるはずが姿
が見えない。

 AUの携帯はNYの設定のまま使えることに気付くが電池温存
のため電源はオフ。まぁジャマイカまで追っかけてきて欲しくな
い気分だ。

 待つこと30分。やっと水色の韓国車KIAの四駆に乗ったママが
現れる。まぁ感動的な母娘の出会いの後、荷物を詰め込むとまっ
すぐローラの家に。

 空港から20分ほど離れた住宅街へ、ローラの自宅はその中でも
真ん中程度のようだ。弟で15歳ドゥエインとまたまた感動的な
再会。

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 ママから各部屋を紹介してもらう。どうやら自宅に泊めてくれ
るらしい感謝。まぁ短いホームステイみたいなもんだ。

 部屋は5LDK庭付き。お風呂とトイレがそれぞれ4つあるの
に驚く。一部屋は住み込みのメイドさん用。床どこでも土足オー
ケーの大理石のタイル張り。

 強い日差しが差し込むバルコニーに出てみると、少し先にコバ
ルト色した海が見える。

「ねぇローラ・あの海って確か・・・カリブ海?」

「そうカリビアンシーよ!」

 ってカリブですよ。

 まったく!日本人には馴染みはないけれど語感がいいのか?
 なんなのか?カリブには弱いというか潜在的な憧れがあるとい
うか!

 もう僕はこれだけでかなりジャマイカに来て満足なわけです。

 そうそうジャマイカはカリブ海に浮かぶ島なんですよ!

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 長旅の疲れを真水のシャワーで流す。てっきり年中夏のジャマ
イカだからお湯が出ないのかと思いきや実はたまたま故障だった
そうな。

 テレビは衛星放送でNYと同じプログラムが60チャンネル程楽
しめるブリトニーのライブなんかを見て時間を潰す。CMにお菓
子食べると10曲フリーダウンロードなんて広告を見て「へぇえ」
と感心する。

 ジャマイカ風焼き飯&ひき肉の炒めをご馳走してもらう。うー
ん日本人には馴染みの無い味。バナナを炒めた料理とアボガドが
添えられている。

 ジャマイカではアボガド・バナナ・マンゴ・その他日本では見
かけないフルーツがいっぱい。ブラックマンゴーなんてのも味見
をしたが少々ケミカルな味。

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 夜20時
 
 尊敬する「ボブマーレーの銅像」に会いに行きたい僕のオーダ
ーにローラの親友アレクサスの運転でキングストンへ。

 車は三菱のランサー。

 最初に到着したのは「ボブマーレーの銅像」

 この銅像の前に立つも、なんか想像していたモノより随分見劣
りがして残念。もっとこう何ていうか「ガツン」と頼みますよ!
天下のボブマーリー。ラスタの星ですよって感じ。

 その後なんか有名という公園にいって「フリーダム」という名
の裸の男女が向き合って空を見つめる馬鹿でかい銅像を見た後。

 クラブが併設されているレストランへ。どうやら日本人らしき
青年が横の席に座る。ジャマイカではじめて出会う日本人だと思
い声を掛ける。やはり日本人しかも宮崎から来たというなかなか
の挨拶青年で好印象。連絡先を交換してジャマイカといえば「レ
ッドストライプビール」で勢い乾杯。

 日本の焼き鳥の玉ねぎをパイナップルに変更したネタに甘辛の
タレを掛けた料理を頂く。これは素直に美味しい。

 デボンハウスを見学して・適当なクラブを覗いて小1時間後に
帰宅。

 明日のために今日はこのへんで寝よう。

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  2004年08月02日   岡崎 太郎