よく自然派化粧品などと言うわりに製品の成分表示を見ると 「BG」とある。 ちなみに、このBGを化粧品に用いる場合は「BG」又は 「1,3-ブチレングリコール」と表示しなければならないように なっている。 |
カタカナでブチレングリコールと表示してあれば、ひいき目に
見ても自然の材料ではないとわかるけれど、BGとだけ表示され
ているのを正しく判断できる消費者がどれ位いるのだろうと疑問
だ。
ちなみに保水性と粘性が特徴で、さらに無色透明・無臭なので
化粧品とくにローションやクリーム等の液剤にはもってこいの素
材で、化粧品開発時に「もう少し粘度が欲しいね」とお願いする
と少し多めに配合される素材だと記憶しています。
安定性が高いので開発者も使い易く、また配合すると伸びや肌
へのなじみ等、使用感が良くなることから、ほとんどのクリーム
や美容液にはブチレングリコールが使われています。
ブチレングリコールの働きとしては、保湿剤・溶剤・粘度の調
整剤そして防腐助剤としても使えるというなかなか芸達者なので
開発者にとっては便利な成分なのです。
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しかし、このブチレングリコール一体何者なのか?何の仲間な
のか、また原料は何なのか?製造工程が気になりだした。
そこでネットで調べてみた。
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ブチレングリコールとは、お酒や消毒用アルコールなどと似た
構造を持っているアルコールの一種である。
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なんだアルコールなんだ!
ブチレングリコールは一分子中に2つの水酸基(‐OH)を持
っている為、二価アルコールと呼ばれているそうです。
僕は化学はてんで駄目なのでよくわかりません・
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ではこのブチレングリコールどのように作られるのでしょう?
■ブチレングリコールの原料と製造方法について--------------
ブチレングリコールは、化学物質を添加しながら五段階もの化
学反応を経て合成されます。
まず石油から作られるエチレンに水を付加し、アルコールの一つ
であるエタノールを合成する。
次にエタノールを酸化しアセトアルデヒド(注)を合成する。
次にアセトアルデヒドを化学合成し、アルドール縮合物という物
質を生成これに水素を添加しブチレングリコールが作られる。
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つまり、ブチレングリコールとは、なんと石油を原料とした化
学合成物質なのです。
ですから天然由来の原料成分ではありません。
ちなみに無刺激で安全らしいのですが、石油から作られる化学
合成物と聞いて、なお肌に使うのは躊躇がいりますよね。
最近は「パラベンフリー」という謳い文句を掲げていても、実
はパラベンを使わずにこの「ブチレングリコール」を多用してい
る場合もあるようです。
商品の成分表示で、もしBGがたくさんの成分の中で前の方に
表示されている場合はその可能性は大です。
なぜなら成分表示の順位は配合の濃い順という事になっている
からです。
おーいどこが自然派なんだよ!
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