408-BGとは

 

よく自然派化粧品などと言うわりに製品の成分表示を見ると
「BG」とある。


ちなみに、このBGを化粧品に用いる場合は「BG」又は
「1,3-ブチレングリコール」と表示しなければならないように
なっている。
 

 

 カタカナでブチレングリコールと表示してあれば、ひいき目に
見ても自然の材料ではないとわかるけれど、BGとだけ表示され
ているのを正しく判断できる消費者がどれ位いるのだろうと疑問
だ。

 ちなみに保水性と粘性が特徴で、さらに無色透明・無臭なので
化粧品とくにローションやクリーム等の液剤にはもってこいの素
材で、化粧品開発時に「もう少し粘度が欲しいね」とお願いする
と少し多めに配合される素材だと記憶しています。

 安定性が高いので開発者も使い易く、また配合すると伸びや肌
へのなじみ等、使用感が良くなることから、ほとんどのクリーム
や美容液にはブチレングリコールが使われています。

 ブチレングリコールの働きとしては、保湿剤・溶剤・粘度の調
整剤そして防腐助剤としても使えるというなかなか芸達者なので
開発者にとっては便利な成分なのです。

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 しかし、このブチレングリコール一体何者なのか?何の仲間な
のか、また原料は何なのか?製造工程が気になりだした。

 そこでネットで調べてみた。
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 ブチレングリコールとは、お酒や消毒用アルコールなどと似た
構造を持っているアルコールの一種である。
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 なんだアルコールなんだ!
 
 ブチレングリコールは一分子中に2つの水酸基(‐OH)を持
っている為、二価アルコールと呼ばれているそうです。

 僕は化学はてんで駄目なのでよくわかりません・

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 ではこのブチレングリコールどのように作られるのでしょう?

■ブチレングリコールの原料と製造方法について--------------

 ブチレングリコールは、化学物質を添加しながら五段階もの化
学反応を経て合成されます。

まず石油から作られるエチレンに水を付加し、アルコールの一つ
であるエタノールを合成する。

次にエタノールを酸化しアセトアルデヒド(注)を合成する。

次にアセトアルデヒドを化学合成し、アルドール縮合物という物
質を生成これに水素を添加しブチレングリコールが作られる。

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 つまり、ブチレングリコールとは、なんと石油を原料とした化
学合成物質なのです。

 ですから天然由来の原料成分ではありません。

 ちなみに無刺激で安全らしいのですが、石油から作られる化学
合成物と聞いて、なお肌に使うのは躊躇がいりますよね。

 最近は「パラベンフリー」という謳い文句を掲げていても、実
はパラベンを使わずにこの「ブチレングリコール」を多用してい
る場合もあるようです。

 商品の成分表示で、もしBGがたくさんの成分の中で前の方に
表示されている場合はその可能性は大です。

 なぜなら成分表示の順位は配合の濃い順という事になっている
からです。

 おーいどこが自然派なんだよ!

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  2005年06月01日   岡崎 太郎