410-HPとホテルの関係

 

「嬉しい!」

 長野松本で信州そばを製造通販されている大久保さんのお陰で
やっと念願のサイトウ・キネン・フェスティバルのチケットが手
に入ったのだ。

 

それもなんと9月8日におこなわれるファイナルのチケット。

 大久保さんサンキュー!
 今からワクワクですぞ。http://www.saito-kinen.com/

 そんなわけでホテルの手配をしなければいけない。
 なにせ、サイトウキネン期間中、松本近隣の宿泊施設は大変な
混雑が予想されるということで3ヶ月前の今から宿泊を予約する
ことに、まぁ今時ネットでチョチョイのチョイです。

 まずリクルートの「じゃらん」で松本市内のホテルや宿泊を検
索>松本市(松本駅周辺・浅間・美ヶ原・塩尻)で53件がヒッ
ト!とりあえずのホテルをクリックして予約状況を確認。

「おおお!空室ありじゃん!」
 よかった!これで予約付加なんて事態は回避できそうだ。
 http://www.jalan.net/

 そこで今度はじっくりと宿の選定をはじめることにした。

 そんな時ネットって値段別にさっと並べ替えることができるの
でやっぱり便利ですね。サクサクっと53件を確認していく。

 ところが「じゃらん」は素晴らしいんだけど、写真が小さくイ
マイチなので判断ができない。

そこでグーグルを使って宿のオフィシャルページを検索した。

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 「なんてことだ!」僕は驚いてしまった。

 インターネットの種が1994年に舞い降りて、すでに10年
が経過したというのに、業界のリテラシーがこんなにも低いとは
・・・

 情報的には問題なくとも、デザインに写真そして予約機能。予
約ができても会員登録が先にくる等、使い難いシステムが野放し
になっている。

 ちなみに53件中。

 ここは泊まってみたい!と思ったページはたった2件だけ。

 ただし、その一件はデザインも写真もいいのだけど予約システ
ムが休止中。さらに価格も表示ず電話での予約しか道がないとい
うお粗末さ。

 電話で照会してみると、予想をはるかに超えた高額料金に目が
飛び出てしまい、意気消沈し受話器を置く。

 素直にもう一件のホテルに予約を入れるといいのだが、僕の悪
戯な好奇心が「HPはイマイチだけど、ここなら大丈夫かなぁ」
と思うHPを開く。

 そのうちひとつのHPにある予約ページを開いてみる。

「あれ?」なんと9月予約に設定がない!

 もしかしてサイトウキネンが理由かと思い。8月を見るとすべ
て空室なのでおかしいなぁと思い、電話で確認する。

「あっさり予約お受けできます」の返答にすかさず僕は「ネット
を見て電話をしているんですが、ネット割引は適用になるんです
よね」と確認、なにせネットの方が数千円安いのだから当然だ。

 ところが相手からは「ネットから予約していただかないと割引
は出来ません」と淡白な返答。

 そこで僕は冷静を装い「だからネットの設定がないんだけど」
と再度申し入れる。

すると「あれぇ・できませんか?じゃあ他の曜日で登録して備考
にでも、その内容を書いてもらえます」

 おいおい。なんのために電話してるんだよ。馬鹿野郎!とイラ
イラしながらも

「すみません。一体なんのためのネットですか?」と問い正す。

「えっどういう意味ですか。設定がないんだから仕方がないでし
ょう。何かおかしいですか?」と開き直る担当。

「だってそうでしょ!電話でいいじゃないですか?しかもフリー
ダイヤルでもないんだし、こっちはわざわざ電話してんだぞ!」
だんだん僕もヒートアップしてきた。

 ところがこの話その後も進展がなく。途中で電話を切る。

 メンテナンスが出来ないのなら、予約システムなど稼動させな
い方がいい。またネット予約の割引や特典の運用ルールを見直し
た方が得策だろう。

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 結局、もう一件の素敵なHPのホテルに決定したのだが、僕の
余計な好奇心のおかげであることに気が付いた。

 それは、ホテルや旅館のHPの場合、じゃらんに代表される旅
行サイトに登録さえしていれば、SEO対策や広告は二の次で構
わない。

 それよりもHPをすぐに見直すことだ!

 手はじめに、写真を再撮影し大きめに配置するといいだろう。

 最近はネット環境が格段に改善され、大きな写真が気持ちよく
使える。

 数年前に作った紙のパンフレットやカタログをスキャンして適
当に貼り付けたHPや素人臭さのするHPは論外だ。

 貧乏な雰囲気とセンスのなさを露呈しているとは考えられない
のだろうか?

 しかも宿泊料金が1万円を超えるならなおのことだ。

 建物に内装そして料理にサービス。その全てがあるレベル以上
であるならのに写真とデザインが粗悪であれば、これは損失の何
ものでもない。

 すぐに見直してほしい。

 また写真の照明は雰囲気を大切にして欲しい。現場の証拠写真
ではないのだ。

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 HPのデザインにはトレンドがある。2年に一度くらいはHP
デザインの見直しをお勧めする。

「経営者が気づいていないだけで、お客はどんどん離れてしまっ
ている可能性がある」

 HPを甘く考えてはいけない。

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  2005年06月13日   岡崎 太郎