417-自立と怖いの関係

21歳の時に子どもができちゃったから結婚をした。

 おかげで、お金のことをしっかり考えさせられて不安を抱え込
んだ。

 8ヵ月後に子どもが生まれるらしいけれど「正直 生活してい
く自信が全然ない。今まで嫁さんが働けなくなっちゃうと給与は
半分だよ!」

 事実二人でどうにか30万円の給与が、半分の15万円になる
と生活なんてできるはずもない。

 どう考えてもこのままでは、どうしようもないって結論になっ
て、健康食品の訪問販売員に転職した。

 えらいがんばって給与はすぐに3倍になった。

 ところが、それでも不安は解消しなかった。

 それで不安の正体ってなんだろうって悩んだ。
 3ヶ月くらいかなぁ徹底的に考えた。


 その答えが「自立」だった。

 自分の足で立ってなければ、他人の決定で自分の環境が簡単に
変わる。この不安定さが不安の元凶なんですね。

 会社を首になっても、自分の能力があれば雇ってもらえる自信
っていうか最悪自分で起業してでも絶対今以上の結果を出すとい
う自信を持たないと不安は開放してくれない。

 たとえば、あるとき、きみはもう要らない会社を辞めてくれっ
て言われたら普通は「どうしよう・どうしよう」って困るわけだ
けど、独立する準備をしていて来月にでも辞表を出すつもりであ
れば、まさに渡りに船!

 それに、どんな状況になったって、結局最後は自分でどうにか
するしかない。

 要はどこにいっても雇ってもらえるだけの能力の高い人間にな
れば、問題は解決する。って当時思ったんです。

 不景気だからリストラだからといっても優秀な人材はやっぱり
企業は雇いたいはず。

 月1000万円持ってくる優秀な鵜は殺さない。

 今の時代。3年後も会社が倒産しない確立は100%ではない
から、いつ荒波の中に放り出されてもいいようにトレーニングを
してないと駄目ですね。

 それから、会社の癖というか、ある型はまっちゃって、他の業
種に対応できない変化できないというのも危険。

 いつでも変化に対応できる能力を鍛えておく必要がある。

 とくに重視したいのは「売る力」

 単純だけど商品を売って利益が出れば、その中から報酬が払わ
れる。

「売る力」を持っていれば、最悪独立してでも稼げる。当然転職
するにしても武器です。

 つまり不安や心配をゼロにすることはできなくても、その不安
の正体をつきとめ、その不安を消すための対処や方向を考えて努
力することはできる。

 そんなことを考えたんですね。


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  2005年07月01日   岡崎 太郎