429-投資

 

投資関連の本がつまんない。

 無責任な本が多い。多額の借金から再起しました。100連勝
で億万長者です。負け無しです。

 そんなアホな。

 

負け無しなんてあるはずがない。

 なにせ10万円が100万になるのと1000万が一億になるのは、%
の上では同じであっても決断するための勇気が格段に必要になる
からだ。

 ちょうど賞金が倍々で増えていくも不正解だとゼロになっちゃ
う方式のクイズ番組と同じで、相応のリスクをテイクしなければ
リターンはないのだから。

 そんな勇気を持っているか?

 小額資金時代と、同じ精神状態で投資を続けるには、お金をお
金と思わない。鉄の心が必要になる。

 それこそゲームと思える特殊でなければ無理。
「もともとゼロだったんだから」と思えるほど少ない。

「天才数学者株にハマる」というナイスな翻訳本がある。この本
を読めばどれだけ株式投資に明らかに計算できないリスクが存在
していて立派な博打であるか理解できる。

 たしかに閉塞した日本社会で今、手っ取り早くデイとレードで
お金儲けができる現実は、手が届きそうな感じな「夢」がある。

 たしかに新規公開株に進行銘柄は数倍にも暴騰し一躍億万長者
が出現している。しかしその反対に泣いている奴がその数倍いる
ことは明らかだ。

 しかし「知らない奴は損をする」とばかりに無責任に煽る。

 投資は自己判断と自己責任。投資を学ぶことは大切であるが
身の丈を超えた投資は身の破滅を招く。

 お金と時間そして判断のための心の余裕を忘れてはいけない。

 
  2005年08月03日   岡崎 太郎