431-思うがまま

 

思うがままに生きることができるって素敵なことだなぁ。

 満足するだけ寝て、好きな時間に目覚め。

 好きな土地で好きな場所で気の合う仲間と
 お気に入りの音楽に囲まれ
 好きなだけ仕事をする。

 

思い立てば、ふらりと旅行に行き
 地元の人間と遊び、瞬間の情景をカメラに封じ込む。

 そして夜は美味しいワインと鮮度のよい肴に舌鼓を打つ。

 またある日は時間を忘れ仕事を忘れ読書にふける。

 本に飽きたら映画三昧もいいだろう。

 住居・車・洋服・時計・靴・旅行・芸術・知識・なにも制限
などない。興味の向くまま、思うがまま欲し、思うがまま購入し
楽しむ。

 なんて素敵なんだ。

 のんびりもてきぱきも思いのまま。
 集中も弛緩も自由自在。

 言葉にするとありきたりだけど、こんな生活が望みなんだ。

 遠慮して生きるのは心苦しい。
 もっと開放しまくりたいと心から思う。

 でも何かが邪魔をしている。

 なんだ?

 なんとも言えない将来の不安。

 10年後の不安。
 
 社会とずれてしまいそうな不安?

 なんだろう。お金だろうか?

 ちゃんと働かなきゃって脅迫観念?

 この感覚は僕だけのものではない。

 安心感を欲しがる保守的な心と冒険前夜のワクワクする心の2
つが共存している。

 このせめぎ合いを面倒と思わず、2つの心と折り合いを付けな
ければいけない。

 ポイントは焦らないこと。

 僕は最近やっと、この折り合いの付け方が上手になった。

 
------------------------------------------------------------ 

 
  2005年08月05日   岡崎 太郎