458-現在の付加サービスに慢心しては発展はない。

 

最近の東京出張は汐留のあるホテルに決めている。

 部屋が30平米と広く内装もなかなかでありながら価格は10000円
しかも高速インターネットが無料というのが気に入っている。
このことは少し前のメルマガにも紹介した。

 

さて、このホテルでは朝食無料サービスというのを実施してい
るのだが・・・今日はこのサービスを考えてみたい。

 メニューは、

 キャベツの千切りとレタスのサラダ
 焼きたてパン 数種
 スクランブルエッグ(ミックスベジタブル入)
 ボイルソーセージ 
 日替わりスープ(ミネストローネ・ブロッコリークリーム)
 ドリンク(コーヒー・紅茶・ミルク。オレンジ)

 こうリストアップするとなかなかどうして立派で素晴らしいの
だが、実は内容に不満がある。

まずメニューの中でサラダ・スクランブルエッグ・ソーセージ・
スープは無料なんだからという言い訳が聞こえてきそうなほど、
どれも中途半端なクォリティーで味も良くない。

 残る「焼きたてパン」は確かに「俺たちがんばってるだろ」的
主張はしているのだが、他のメニューがこれだけ息切れしている
と負け犬の遠吠えのようだ。

 まぁ初めての宿泊ならいざ知らず、何十回も泊まっている客に
してみると「無料だからね」なんて諦めた台詞を感じさせては絶
対に駄目だ。

 それならばお金を払ってでも、ちゃんとしたメニューを提供す
べきだろう。

 この無料朝食サービスは、カタチを変え別のホテルでも展開さ
れているが、やはり無料だからという提供者の根性が丸見えであ
る。

 無料であるからこそ、手を抜いてはいけない!感動させるサー
ビスは進化し続けなければならない宿命なのだ。

 ましてマンネリ化したサービスを提供する職場・スタッフを想
像するとワクワク感の欠片も発見することができない。

 費用の割には、顧客が満足して無いという事は?

 経費と手間をかけてわざわざ顧客の信頼を無くしていることに
なるのだ。

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  2005年10月06日   岡崎 太郎